L-169202203月シークレットレクチャー -02;「ブレない判断基準」を生みだすもの

 

20223月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の3回目。全体を通してのメインテーマは「」です

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 リラックスを深めながら、気楽にお読みください。

 F-284~:気楽 ver.2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html

 

 *初回の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427369.html

 

 *2回目の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428947.html

 

 01;「ブリーフシステムをしっかり理解する」ための自問

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34842501.html

 02;「ブレない判断基準」を生みだすもの

 

 

 ブリーフシステムのブリーフ(信念)とは、前頭前野や大脳辺縁系に作りあげられた認識のパターンのこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

その“パターン”が「自分を含む世界の地図」を生みだします。古い表現でいうと、「内部表現(Internal RepresentationIR)」です。

 つまり、博士が問われている「誰によって入力されたのか?」とは

 

「自分を含む世界の地図」や「内部表現」を生みだしたのは誰か?

 

 それを明らかにすることが、「ブリーフシステムをしっかり理解する」ことの1st. stepだといえます。

 L-09620217… -08BSとハビット&アティテュードと抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30652206.html

 

 

 私たちは、RASの働きにより、自身のブリーフ(信念)に従った情報しか取り入れていません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

常にブリーフ(信念)に従うものにロックオンし続け、それ以外をロックアウトしています。そのロックアウトのことを「スコトーマ(に隠れる)」と表現します。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 あるブリーフ(信念)に基づくロックオン/ロックアウトは、有益な情報を逃してしまう恐れがある上に、間違った情報を信じてしまう危険性まではらんでいます。それを一言でいうと「洗脳」。

 S-02-17:洗脳ではなく教育であり続けるための大切な問い

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19572431.html

 

 誰もが情報の取り入れ口であるモーダルチャンネルを持っています。「視覚」「聴覚」「嗅覚」「味覚」「触覚」、そして「言語」の6つ。中でも「言語」は臨場感を上げやすいチャンネルです。

 F-304~6:映画のおもしろさって何だろう? ~Indy 5」の…~ vol.1~3;臨場感>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32129073.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32179090.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32229850.html

 

「『言語』は臨場感を上げやすい」を言い換えると、「『言語』によりたやすく現実を変えられてしまう」。その理由はクリアでしょうか?

 

そう、目の前の現実世界(Reality)は「一番臨場感の高いイメージ」だから。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 私たちはいともたやすく他人の言葉に影響されてしまいます。RAS&スコトーマの働きを決める重要度は、自分以外から出てきた情報、それも「言語」によりダイナミックに変わっていきます。それは“現実”がどんどん変わっていくということ。

 L-07320211月シークレットレクチャー -02;情報が書き換わると現実が変わる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29431450.html

 

 だから、重要度を意識に上げ続けることが大切!

そのために常に無意識のコントロールを行います。その一つが、苫米地博士が話されている「誰によって入力されたのか?」という自問です。

 Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

 ここまでを課題(case)と対策(plan)として整理すると

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 <課題(case)>

人はブリーフ(信念)に従った情報しか取り入れない(RAS

→ 有益な情報を逃してしまう恐れ(スコトーマ)

→ 間違った情報を信じてしまう危険性(洗脳)

 

 <対策(plan)>

 無意識をコントロールし、重要度を意識に上げ続ける

 

 

 「無意識をコントロールする」は難しい感じ(気)がするかもしれませんが、要は「RASが働いている」「必ずスコトーマがある」「ブリーフ(信念)に基づいてロックオン/ロックアウトしている」などの事実を意識に上げ続けるだけです。

その上で、まわりの情報をできるだけひろく取り入れるように心がけます。それが「観自在」。

F-318~:観自在

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427083.html

 

 ただし、「観自在」は決して簡単ではありません。

 例えば、他人の意見をひろく受け入れようとすると、自分の意見が曖昧になったり、わからなくなったりします。他人の意見に振り回され、自分の意見がなくなってしまっては本末転倒です。

 

 では、どうすればいいのでしょう?

 

 私の答えは、「他人の意見にひろく耳を傾けた上で、ブレない判断基準を用いて一つひとつ吟味する」こと。

 

その「ブレない判断基準」を生みだすものとは?

 

 以下、苫米地博士の著書「コンフォートゾーンの作り方」(フォレスト出版)の「Unit 14:最初にゴールがある」(p129)より引用します。コーチングの基本中の基本を体感してください。Feel

 

 

まずはゴールありき

 ユニット14もまた、有名なルー・タイス・プリンシプルです。

 それは、まずゴールがあって、それから認識が生まれる、ということです。このことは、ふつう逆に考えられています。

 実は、これが明らかに大きな間違いであることは、スコトーマ/RASのプリンシプルによってはっきりと理解することができます。

 まず、ゴールを設定し、ゴールの世界のセルフ・イメージに対する臨場感を強めていけば(つまり、I×Vということです)、ゴールの世界に対するスコトーマが外れ、現状の世界に対するスコトーマが生まれます。

 その結果、「こうやってみよう」「こういう人に会ってみよう」という具合に、あなたの中に新しい認識が生まれることになります。

 RASの働きにしても同じです。ルー・タイスがよく用いる形容で、RASとは有能な秘書のようなもの、というのがあります。

 たとえば、迷惑メールや必要のない郵便物など、業務の支障になるものを細大漏らさず排除し、指示された必要なものだけをボスのデスクに届けます。重要なものだけを通すのがRASの機能だからです。

 しかし、何が重要であるかは、私たちが自分で決定しています。現状で、あなたのRASを通り抜けているのは、あなたの現状のリアリティーにあるものだけです。

 しかし、ひとたびゴールを設定し、そのリアリティーを強めていけば、ゴール達成に重要なものを新たに感知するようになります

 引用終わり

 

 

 まずゴールがあって、それから認識が生まれる

 

 ゴールが「ブレない判断基準」を生みだします。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 自分の中からはまずもって出てこない情報、それも言語情報が、自身の重要度(評価関数)をダイナミック変えていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 だからこそ、ゴールが生みだす「判断基準」が重要です。それは「自らに由る」というシンの自由の結果であり、さらなる自由の基盤となります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

L-170につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として開催します。

次回は2024825日(日)13:30~15:00の予定。オンラインでのライブ講義に加え、30日間限定の配信も行います。詳細はこちらで御確認ください↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34761055.html

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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