F-353:“覚醒”の夏に向けて習得! 苫米地式「オーセンティック・コーチング」

 

 このブログの<F:フリーテーマ>では、「縁起宇宙(w1)再構築」をテーマに連載中です↓

 F-348~:“MJ~縁起宇宙(w1)再構築!~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428154.html

 

 前回(F-352/vol.5)は、MCU映画を例に、「Multiverse」を取り上げました↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34599783.html

 

 じつは、MCU的「Multiverse」には大きなスコトーマがあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 そのスコトーマが体感を伴って外せていること、すなわち“覚醒”が、シンのヒーリングやコーチングには欠かせません。

 L-11320219月シークレットレクチャー -01;夢

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32063846.html

 

 今回は、「縁起宇宙(w1)再構築」を1回お休みして、「バラいろダンディ」での苫米地博士の講義(2024617日放送回)を取り上げます。

 (実際の講義はこちら↓)

「成長」の夏に向けて習得!苫米地式「オーセンティック コーチング」 (2024年6月17日) #コーチング (youtube.com)

 

この講義は、2年半前の講義(20211213日放送回)のupdate版です↓

F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 ぜひ“覚醒”のきっかけにされてください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

 博士がまず取り上げられたのは、「自我」と「宇宙」の関係。

 自我とは、「宇宙を入力として自分を出力する部分関数f」のことと話されていました。

 F-318~:観自在

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427083.html

 

 

240617バラダン-1

「バラいろダンディ」(2024617日放送回)より引用

 

 

 「部分関数」とは、ある集合を切り分けて取りだす関数のこと。例えば、「偶数」というのは、「自然数」という集合から「2で割り切れる数」を取りだす関数であると見なせます。

 このとき「2で割り切れない数」=奇数が残ります。よって、「奇数」の方も同時に定義できてしまうことになります。

 

 同様に、自我とは、宇宙を「自分」と「自分以外」に切り分ける関数のこと。よって、「自分がわかると、宇宙がわかる」。それが部分関数です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 このパートで、苫米地博士は「逆関数」という話もされていました。自我の逆関数に自分を入力すると、宇宙が出力されます。このことを突き詰めると、「宇宙は自分自身を見るための鏡である」ことがわかります。

 F-200:“あの人”の言葉はなぜ心に響くのだろうか? Vol.4;「こんなにほったらかしにして」を解決する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26610212.html

 

 

240617バラダン-2

「バラいろダンディ」(2024617日放送回)より引用

 

 

 次に話されたのが、自我のもうひとつの定義。それが「評価関数(重要性関数)」です。

 例えば、「職業はコーチと医師を」「子どもは3人いて」「映画好きで、とくにSTAR WARS」「生まれも育ちも鹿児島で」などと自己紹介するとき、それは自分にとって重要な(あるいは関係性が深い)順に宇宙を並べ替えているといえます。

その並べ替え関数が「評価関数(重要性関数)」です。

 

ちなみに、宇宙に対する評価関数のことを、コーチングでは「コンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)」と表現します。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 

240617バラダン-3

「バラいろダンディ」(2024617日放送回)より引用

 

 

 このパートで最も重要なのは、「w”は可能世界である」ということ。

 私たちが現実だと思っている目の前の世界は、「一番臨場感が高いイメージ」にすぎません。つまり、「すべて幻想であり、“w”は可能世界として無限にひろがっている」ということ。

 それがこの世界(宇宙)の理です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 先ほどの「宇宙に対する評価関数=CZ」は“記憶”でつくられます。詳しくは「情動を伴った体験の記憶」と「抽象化された情報の記憶」。それらの“記憶”は、もちろん、一人ひとり異なります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

だから、各自が認識している目の前の世界は、それぞれの記憶が織りなすCZであり、「一人一宇宙」だといえます。

 Q-235:「財布を娘に盗られた」といったvol.6:記憶が織りなす「一人一宇宙」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27981625.html

 

 

240617バラダン-4

「バラいろダンディ」(2024617日放送回)より引用

 

 

 ここで苫米地博士は、コーチングの奥義を再開示されました。それが

 

 コーチングが関わるのは、“p自我”ではなく、あくまで“w”の部分

 

 前回(202112月放送回)の表現でいうと、「コーチングでは、関数pの再定義を促すのではなく、可能世界“w”から別の“w1”に移行することを促す」↓

 L-162202201月シークレットレクチャー -06;ゴールを見つける近道

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34301571.html

 

 

240617バラダン-5

「バラいろダンディ」(2024617日放送回)より引用

 

 

 さらに苫米地博士は新たな概念を開示されました。それが「エフィカシー関数」!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 コーチの役割をシンプルに表現すると、「現状宇宙w1からゴール宇宙w2に移行する自己能力の自己評価関数」であるエフィカシーを高めること。それを「『エフィカシー関数』を生み出すお手伝い」と表現されていました。

 F-314~5:デジタル自傷行為 <plan-side -2~3;ゴール×エフィカシーの“秘密”>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32626694.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32678098.html

 

 

240617バラダン-6

「バラいろダンディ」(2024617日放送回)より引用

 

 

 「コーチングは実は簡単な原理!」と語られた博士は、さらに「クライアントがやることは『心から欲するゴールの世界を探す』だけ!」と仰っていました。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 そうはいっても、「やっぱりコーチングは難しい」というのが多くの人の正直な感想であるはず。ですよね?

 

「心から欲するゴール」を見つけることは、決して簡単ではありません。ましてや現状の外にゴールを設定することは、コーチの存在なくしては不可能に近いでしょう。

 Q-358:止められてもやりたいゴールが見つかりません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33485940.html

 

 

 私は、やはり、コーチングのはじめに“覚醒”がいると思っています。

今の流れでいうと、「コーチングは簡単」と「コーチングはやっぱり難しい」を“同じ”と感じられる心の状態が“覚醒”です。

(“同じ”である理由は先ほどのフリップの中にあります)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

 以下、苫米地博士の著書「幻想と覚醒」(三才ブックス、p78)より引用します。“覚醒”を体感してください。Feel

 (“同じ”とわかるためのヒントはこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 

幻想と覚醒

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: 幻想と覚醒 eBook : 苫米地英人:

 

 

世界は他人が生み出した幻想

 物理的現実世界、つまり皆さんの目の前に広がるこの世界も幻想です。

 物理的現実世界を感知しているのは五感です。といっても、目や口や鼻……といった器官ではありません。器官に繋がっている神経が作用しています。机に置かれたグラスの存在は、目の視神経や指先の触覚神経が反応してグラスの存在を認知しています。すべての情報の存在は、神経を通して脳に伝えられています。そして、脳が「情報」を認識し、それをもとにまた「情報」を作り出しているのです。

 ということは、神経に伝わる「情報」は作為的に変えられている可能性も否定できません。

 皆さんが感知している「情報」は、確実に本物だと言えるでしょうか。

 もしかしたら、映画『マトリックス』のように、誰かが皆さんの脳をコンピュータと繋いで、仮想世界を見せているだけかもしれません。もしくは、映画『インセプション』のように、すべてが夢の中に構築されているのかもしれません。

 かつて、宇宙人が地球人と交信するために、地球人が驚かないための準備として、ハリウッドに映画『E.T.』を作らせたというまことしやかな噂がありました。もしかしたら、『マトリックス』や『インセプション』もこの世が幻想だと知らしめるために、その緩衝剤として作られたのかもしれません。

 馬鹿馬鹿しいと思われる方もいるでしょうが、皆さんの脳が生み出す世界が真実だという保証などどこにもありません。自分以外の人が自分と同じようにグラスの存在を認識しても、それは他人の操作で情報を共有させられただけかもしれません。

 私達には、それを証明する手立ては何もありません。

 「この世界が真実」かどうかなど、だれにも知りようがないのです。

 もっと言えば、情報を作り出している脳そのものが幻想だという可能性もあり得ます。いくらレントゲン写真やMRIの画像を見せられたところで、情報そのものが幻想の可能性がある以上、「脳だ」と認めることはできないでしょう。

 皆さんは「在る」と思っているだけです。

 グラスを「在る」と思っているだけ。脳が「在る」と思っているだけなのです。

 

 物理的現実世界における宇宙は、物理学では波動方程式でその存在が認知されています。しかし、不確定性原理が働くため、実際に認識するには観測するしかありません。人間が真空の中でエネルギーが淀み素粒子が生まれるのを、目で見て初めてその存在が認められているのです。

 もちろん、この世が幻想でないかもしれない、と思う人もいるでしょう。それは、幻想ではないかもしれない世界そのものが幻想です。幻想ではなく物理的に存在していると思われる世界そのものが幻想だということです。

 理解しづらいかもしれませんが、イメージとしては「夢の中の夢」あるいは「合わせ鏡に映る自分」です。

 皆さんが見ている世界は、自分の心が生み出した、あるいは他人が生み出した幻想です。そして、他人が生み出した幻想もまた、別の他人が生み出した幻想です。

 そして、別の他人が生み出した幻想も……

 とにかく、皆さんが「この世は実在する」という結論を導き出すことは不可能です。すべては幻想であり、すべては心が生み出しているのです。

 引用終わり

 

 

 すべては幻想であり、すべては心が生み出している

 

 それを体感を伴って理解できることが「空観」。そして、幻だとわかった上で、ゴール設定により望む幻(w1w2w3…)を生みだすことが「仮観」。

苫米地博士が教えてくださる本物のコーチング(Authentic Coaching)とは、「空」と「仮」を同時に観る「中観」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 「中」の境地でいると、「コーチングは簡単」と思えるし、「コーチングはやっぱり難しい」も理解できます。両方ともホメオスタシスの働きであると理解できるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 もちろん、ここでいうホメオスタシスとは、苫米地理論の第1世代「サイバーホメオスタシス理論(CH理論)」で説明されている「情報空間に拡張したホメオスタシス」のこと。

(ちなみに、第2世代は「超情報場理論」、第3世代は「生命素粒子理論」です。認知科学から苫米地理論への流れはこちらでどうぞ↓)

 Q-349:認知科学の次のパラダイムとは?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32909282.html

 

 宇宙を、物理空間(4次元時空)としてではなく、その物理空間も包摂する情報宇宙と観られたときが、シンの“覚醒”です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 

潜在的情報(可能世界)と物理空間

 

 

そして、その瞬間から、苫米地式「オーセンティック・コーチング」がはじまります。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 さて、MCU的「Multiverse」が抱えるスコトーマを外すことができたでしょうか?

 L-133202111月シークレット… -02;自我とRAS&スコトーマとコーチングの関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33004210.html

 

次回(F-354/vol.6)、縁起宇宙の再構築をテーマとしたブログ記事に戻ります。「“MJ~縁起宇宙(w1)再構築!~」の最終回です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428154.html

 

 

-告知1

2024年度のオンラインセミナーは、8月とR7.2月に開催する予定です(変更しました)。

セミナー冒頭でパーソナルコーチングの説明と募集の御案内を行います。

開催1ヶ月前に、このブログで御案内いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-046:笑顔のままお亡くなりになった患者さんから学んだこと 後編:ミラーニューロン

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11383670.html

F-246:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける <vol.3;高揚(興奮)>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28968302.html

Q-191:ヒーリングとコーチングの関係がよくわかりません

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25482691.html

Q-373:やりたいことがあれば現実感は出てくるのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34458945.html

S-04-24~6:「鏡の中の自分に微笑みかけること」の本当の意味

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23983088.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24057099.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24116667.html