Q-375:バランスホイールは全て現状の外? クライアントが現状に満足している項目があった場合、その項目をどう扱えばいい? <後編>

 

バランスホイールに関する御質問をいただきました。ありがとうございます。

 じつは過去にも同様の御質問をいただいています。そのときは「専業主婦」というキーワードを切り口に考察しました。まずはこちらを御確認ください↓

 Q-255バランスホイールは全て現状の外にゴールを設定する方がよいのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28656381.html

 

 今回はとくに御質問の後半部分を掘り下げながら、二回に分けて考察します。

 苫米地博士のある書籍から引用(青字)します。“ある書籍”が何か想像しながら読み進めてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

バランスホイール

 

 

 *前編はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34496528.html

 

 

Q:バランスホイールは全ての項目を現状の外に設定するのでしょうか。クライアントが現状に満足している項目があった場合、その項目をどう扱えばいいのでしょうか?

 

A2:前回(Q-374)、最後に引用した部分にこのような表現がありました。

 

数ある選択肢の中で、実際の行為はたった一つしか選べません。だから「本当にこれでよかったのか」という問いには終わりがありません。つねにある中でベストな選択をしていくことの連続です

 

 この構図はゴールのバランスホイールにも当てはまります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 数あるゴールのカテゴリの選択肢の中で、実際の行為はたった一つしか選べない

 

 その理由はシンプル。

ゴール(のカテゴリ)は「可能世界w1」として情報空間中にひろがっています。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 一方、「実際の行動」とは、抽象度を軸に取った場合の情報空間の底面、すなわち物理空間で行われるパフォーマンスのこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 

潜在的情報(可能世界)と物理空間

 

 

 物理空間においては、時間や空間に代表されるように、様々な制約が存在します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 だから、コーチングに取り組むほど、悩みが深まることになります。

 

あれも実現したい。これも成し遂げたい。もっとやりたい、もっともっと〇〇したい。でも、時間がない(体も1つしかない)

 

 これがコーチング実践者の心の内。「現状に満足している」という暇などありません。

 

 

 コーチとしての私は、クライアントさんに「現状に満足している項目があった場合」、その「項目」は放っときます。他の領域にフォーカスして“挑戦”をブーストする感じです。

 Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

 それでは、今回も“ある書籍”からの引用文(青字)を参考に考えていきましょう。キーワードは「慈悲」です。

 

 

慈悲の判断基準p59

 我々は神ではありませんから、つねに部分情報で生きています。ですからつねに間違いを犯している可能性があります。でも、その部分情報の中で自分がベストな選択をするよう心がけるのです。

 そのときのベストとはなんでしょう? 判断基準をここで整理します。

 

 ◎それは自分以外の人にどれだけ役に立っているか。

 ◎利害関係がよりないほうがいい。

 ◎自分からできるだけ遠い人であればあるほどいい。

 

 究極までIQを高めて、自分は自分以外のものでできているという縁起の見方を手に入れれば、こういった基準は自然に入ってきます。

 引用終わり

 

 

 クライアントさんに「現状に満足している項目があった場合」、

 

 他の領域にフォーカスして“挑戦”をブーストする!

 

 すると、「現状に満足している項目」も自然にゆらいでいきます。そのとき新たなゴール設定を促せばいいだけ。

 L-166202201月シークレット… -10;呼吸を意識に上げてコントロールするワーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34408574.html

 

 ここでとくに肝心なのは、「コーチはクライアントのコンテンツには関わらない」「コーチは強制しない」「コーチはクライアントの利益100%」という鉄則を守ること。変化はクライアントさんの心の中で自然に起こるもの。決して他から強制されるものではありません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 では、なぜ心の中で自然に変化が起こるのでしょう?

 

 その理由は、コーチングを通じて「縁起の見方を手に入れる」から。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 もっと大乗的にいうと、さらなるゴールを志向するための「空観」とゴールを具現化するための「仮観」を同時に行えるようになるから。そう、「中観」の実践です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 

行動の指針p60

 行動するときに、「努力」という概念はいりません。やりたいことをやっているのを努力とは言わないからです。やりたくないことをやっているのを努力というのです。

 そういうふうに考える上で大事なのは、やはりゴール設定です。抽象度の高いゴール設定によって、やりたいこととやりたくないことが決まってきます。私で言えば「世界から戦争と差別をなくす」というゴールがあって、やりたいこと・やりたくないことが決まります。その時々のベストな選択は、抽象度の高い思考があってゴールがあるからできるのです。ゴールがない人は生きていないのと同じ。ゴールがなければベストな選択はできないのですから。

 のちほどゴール設定については解説しますが、ぜひとも自分が「これだ」と思えるゴール設定をしていってみましょう。

 引用終わり

 

 

 とても重要なことなので繰り返しますが、「コーチはクライアントのコンテンツには関わらない」「コーチは強制しない」「コーチはクライアントの利益100%」は鉄則です。

 Q-297:弟子にしてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30430928.html

 

コーチはクライアントのコンテンツには関わらず、スコトーマにも直接的には言及しません。マインドの使い方を教える過程で自然とスコトーマが外れ、ゴールを見つけ向かっていけるように導くだけです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 直接的には言及せずにスコトーマを外す

 

そのために私は苫米地博士の言葉を紹介します。

 

 

 さて、今回引用した苫米地博士の“ある書籍”はわかったでしょうか?

 

 そう、引用したのは「近未来のブッダ」(サンガ)です。

 

 

 その時々のベストな選択は、抽象度の高い思考があってゴールがあるからできる

 

 まずはコーチであるあなた自身がゴールを設定(更新)し、抽象度の高い思考を続けてください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 

 ゴールがない人は生きていないのと同じ

 

 そして、新たなゴールを設定して“生きる”ように、クライアントさんに促してあげてください。もちろん強制せずに。非言語で。

 L-08220213月シークレットレクチャー -05;「非言語」が重要なのはなぜ?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30102311.html

 

 

 “生きる”とは、「ゴールに向かう強烈な意思で、抽象度を上げながら、新しいゲシュタルトをつくり続ける」こと。だから

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 まずはコーチ自身が、ゴールを設定し、抽象度を上げ、新しいゲシュタルトをつくりながら、しっかり“生きる”!

 L-08820213月シークレット… -11コンセプチュアル・フローに隠された“秘密”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30266822.html

 

それが私の“答え”です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

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近未来のブッダ