L-163202201月シークレットレクチャー -07;「ゴールを見つける近道」に仕込まれた洗脳

 

20221月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の2回目。3回を通してのメインテーマは「」です

フレームとは、「ある知識を表現するための知識の単位とその結合方法」のこと。苫米地博士は「その状況、現象、事物の特徴などを、逐一、記述していく方式で物事を定義していく方法論」と表現されています。

(認知科学から苫米地理論への流れはこちらでどうぞ↓)

 Q-349:認知科学の次のパラダイムとは?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32909282.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 リラックスを深めながら、気楽にお読みください。

 F-284~:気楽 ver.2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html

 

 *初回の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427369.html

 

 01;フレームとは、認識の枠組みであり、行動の枠組み

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34174778.html

 02;フレーム=BS(囚)問題

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34191211.html

 03;フレーム解体×ブリーフシステム(BS

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34229897.html

 04;フレーム解体×ゴール設定

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34244552.html

 05;高次元のフレームを構築する=グレインサイズを大きくする

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34284848.html

 06;ゴールを見つける近道

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34301571.html

 07;「ゴールを見つける近道」に仕込まれた洗脳

 

 

このように、「自分中心」というゴミが人々の頭を曇らせています。

 「自分中心」であることを捨てることにより、やりたいことが見えてきたり、これまでに味わったことのない抽象度の高い幸せ(人間の幸せ)を感じたりすることができるのです。「自分中心」であることを捨てることは、ゴールを設定する前提条件です。

 

 したがって、ゴール設定の基本は、

 ●自分の本音にフタをしないこと。

 ●それと同時に、自分中心であることを捨てること。

 ということになります。

 

 前回(L-162/06)、苫米地博士の著書「『頭のゴミ』を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!」(徳間書店、開拓社より再版、p148)より引用しながら、「ゴールを見つける近道」を確認しました。それが

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31184436.html

 

 自分中心を捨て去る!

 

 

「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!(Kindle版)

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 この「自分中心を捨て去る」には、じつは、注意が必要。自身の中に眠る無限の可能性や潜在的な能力を自ら封印してしまうことになりかねないからです。

 PM-06-03:抗不安薬を常用する医師の叫びで気づいた「FOG

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13523715.html

 

 

 ところで、皆さんは「無我」という言葉を聞いてどのようなイメージが浮かびますか?

 

 自分は後回し →自より他が優先

 我欲や私心をなくす →自分の欲望や感情に囚われない

 我はないほうがいい →一切の欲望をなくすことが正しい

 

 これらの表現に違和感を感じない方は注意!

洗脳されているかもしれないから。「前ならい」「右向け右」のように子どもの頃から仕掛けられている儒教洗脳です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 例えば、「論語」の中には、このような文言があります。

 

<子罕第九の四>

子 四を絶つ。 意(い)毋く、必(ひつ)毋く、固(こ)毋く、我(が)毋し

 

一般的には、「」は「私意(自分本位の考え)」、「」は「思い込み」、「」は「自己主張」、「」は「我の強さ」と解釈されています。

 

 意=私意は抽象度が低く、

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 必=思い込みはスコトーマを生み出し、

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 固=自己へのこだわりは自らを過去に閉じ込める墓穴となり、

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 我=我の強さ(自己主張の強さ)は軋轢→争いの原因となる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 だから、これら4つを絶つ「四絶」は正しい。人は「四絶」を実践するべきである

 

 

 どうですか? 今、モーレツな違和感を感じていますか?

 

 

 苫米地博士は「四絶は洗脳である」と喝破されています。さらには、「論語や孔子の教え自体が洗脳である」と。

 F-336:次世代プロファイリング×ゴール設定 <vol.1;コーチングにプロファイリングは必要?>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33723264.html

 

 「洗脳論語」(三才ブックス、p104)の中で、苫米地博士は「四絶」のことを「『無我』を誤解釈した支配の論理」と書かれています。

 F-158~:無我夢中

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_405002.html

 

 儒教洗脳から脱洗脳されると、意毋く」=自分の意志がない、「必毋く」=必要性がない、「固毋く」=個性がない、「我毋し」=自分がない という意味だと理解できるようになります。
 このような気づきが現状の外にゴールを見いだすために重要です。

 Q-142~:現状の外にゴールが設定できている状態と現実逃避に陥っている状態とでは

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_400116.html

 

 「我は存在しない(ないことが正しい)→一切の欲望をなくせ →全て君子に捧げよ」という儒教に対して、大乗仏教のゴールは「自分と自分以外の全員が幸せになる」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 その前提にあるのは、「すべてがつながっている」「関係が存在を生みだす」という縁起。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 釈迦が説いたのは、「無我」ではなく、「非我」です。

 

自分は存在する。ただし、無常であり、「あるともないともいえる」「あるともいえないし、ないともいえない」

=空(くう)

 

 “自分”とは、アプリオリにあるものではなく、空としてある関係性の結び目のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 その“自分”=関係性 を拡大していくことが「自分中心を捨て去る」。それは「“自分”の定義を、臨場感を維持しながら、より高次の抽象度次元に拡張していく」ことです。そのど真ん中には、もちろん、自分がいます。関係性の結び目として。

 F-328:お大事に <後編;最も大切にしなければいけないこと>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33311888.html

 

 

潜在的情報(可能世界)と物理空間

 

 

“自分”=無限にひろがる関係性。そのど真ん中は自分

 

 この理を体感を伴って理解できていることが、コーチングのスタートラインに立つときの感覚。そこから宇宙創造、未来創造がはじまります。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 

 最後に、苫米地博士の著書「洗脳論語」(三才ブックス、p37)より引用します。

 私は医療・介護現場で働き続ける医師でもありますが、医療従事者こそ脱洗脳が必要だと痛感しています。医療システムが悪用されるのを目の当たりにしながら。

 F-281~:「社会が変わってしまう」~あるワクチンの話~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424261.html

 

 医療業界全体を蝕み続ける強烈な洗脳を感じてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

「仁」という差別

 日本人の多くは、2人がいれば常にどちらが上か、無意識に選別してしまうのではないでしょうか。立場や年齢などで敬語を使ったり、偉そうに振る舞ったりします。人の数だけ階層があると言えるでしょう。

 典型的なのが、接客です。例えば、日本のキャビンアテンダントは、客に対して低姿勢でおもてなしの態度を取ります。これは、客は上位で自分達は下位というクラス分けをしているからです。

 しかし、アメリカでは違います。アメリカのキャビンアテンダントは、客に対してまるで友達であるかのように振る舞い、時としては横柄と受け取られるような態度すら取ります。彼らは、客と自分達が対等な関係だと判断しているのです。

 客と店員に差がある日本と、差がないアメリカ。サービス業というビジネスで考えた場合、どちらの接客態度がいいのかはわかりませんが、少なくとも日本のやり方は、明らかに儒教の影響を受けています。

 階層を作りたがるのは、日本だけではありません。中国や韓国など、儒教国であるアジアの国々はことごとくそうです。

 「論語」は差別を生みます。

 論語では、何度も繰り返し繰り返し「仁」が登場します。仁には、始めから君子の概念が埋め込まれています。君子を頂点とした世界における支配関係の中での横の繋がりが仁です。ある特定のカテゴリに属した途端、仁が発生します。暴力団が暴力団員にだけ仁義を切るのと同じです。

 逆に言えば、君子の支配下にいない人達とは、仁はありません。隣の国とは仁はありません。だからこそ、戦争や差別主義を生み出すのです。

 論語が巧妙なのは、仁を相手に上手く受け入れさせているところです。論語の中で、これだけ何度も仁が登場すれば、読む者は当然「仁はいいことだ」と思うようになります。その上、「仁は絶対的によいものだ」ということを前提に話を進めているので、仁が差別を招くと思う人は少ないでしょう。

 もちろん、仁のない国に差別はないかと言われるとそんなことはありません。どの国にも差別はあります。20世紀のドイツ国民は、自分達の能力の高さを誇り、それがユダヤ人排斥という選民思想へと繋がりました。

 私は、50年前のライカのレンズを愛用していますが、非常によくできており、触った感じなど、とても50年前に作られたものとは思えません。当時、これほどのレンズを作ることができたのは、ドイツだけだったのではないでしょうか。

 そう考えると、彼らが世界一だと豪語する気持ちもわからないではありません。当時のドイツは、工業生産国としては、猛烈にエフィカシー(自分の能力に対する自己評価)が高かったのでしょう。

 このように仁のない国でも差別は存在しますが、儒教ほど長く差別主義を正当化し、国家から受け入れられてきた例は他にありません。

 抽象化した概念としてみれば、仁は「仲よくしましょう」、徳は「いいことをしましょう」という意味で用いられるかもしれませんが、深く掘り下げてみると、その背後にあるのは差別です。

 地下鉄サリン事件などで多くの人を殺傷したオウム真理教と本質的には同じです。彼らにとっての仁は教団内だけでした。それ以外の人間は殺してもいいという論理で動いていたのです。

 引用終わり

 

L-164につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

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一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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