L-153202111月医療系研修会 -08;誰もが抱えている“根源的な痛み”

 

202111月に認知症をテーマとした医療系の研修会で講演を行いました。当日の講演内容をブログ用に再構成し、いただいた御意見・御質問に回答いたします。

 

 01;認知症を引き起こし、BPSDを悪化させるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33693497.html

 02;人の特性はBSで決まる=人はさまざまな幻想に支配されている

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33708684.html

 03;「ゴール側の世界(w1)の臨場感を維持し続ける」ための鍵

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33745283.html

 04;生体に備わっているホメオスタシスの同調性を利用する方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33760483.html

 05;記憶にリアルな臨場感を持たせると、相手も同じ臨場感を感じる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33796873.html

 06;人生の様々な方向性に対してそれぞれゴールを持つ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33811307.html

 07;ゴールとは「究極的に抽象度が高まった体感」で感じるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33851880.html

 08;誰もが抱えている“根源的な痛み”

 

 

すべてが縁起により機能を与えられ、何らかの存在としてある

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

その機能を自ら生みだす行為がゴール設定です。つまり、究極的に抽象度が高まった体感」で感じるゴールとは、“自分”そのもの。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 その“自分”とは、宇宙のすべてから、たった一人の「私」を選び出す部分関数です。偶数が定義されると奇数が定義されるように、“自分”が定義されると(“自分”以外の)「“宇宙”のすべて」も同時に定義されます。

 つまり、「“自分”を正確に認識できれば、“宇宙”も完全に認識することができる」ということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

そのような「スコトーマが完全に外れた状態」を体感できれば、シンの「幸福」や「幸せ」を感じることができるでしょう。そこまでいかなくても、抽象度を上げ続けることで、偽りではない「幸福」や「幸せ」を見つけることができるはずです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 そのような意識状態は、きっと“根源的な痛み”を克服します。

 

 

 ところで、皆さんは「全人的苦痛(total pain)」という概念をご存じでしょうか?

 

 「全人的苦痛(total pain)」は、「身体的」「心理・精神的」「スピリチュアル」「社会的」という各ゲシュタルトでの苦痛を、さらに統合して“ひとつ”とみる概念です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 

全人的苦痛(トータルペイン)

厚生労働省HP>第2回終末期懇談会 資料2-2より引用

終末期医療に関する懇談会 (mhlw.go.jp)

 

 

 「統合して“ひとつ”とみる」は、「抽象度が上がる」と同義。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 抽象度が上がると、今まではスコトーマに隠れていた問題(case)とその解決(plan)を知ることができるようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 おそらく、ほとんどの人にとって、スコトーマに隠れているのが「スピリチュアルペイン」。それが私の考える“根源的な痛み”です。

 L-00720201月シークレットレクチャー -07;スピリチュアルペインとは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24706915.html

 

抽象度を上げ続けると、“根源的な痛み”=スピリチュアルペインを明らかにすることができるようになり(inherency)、ゴール設定に取り組むことで偽りではない「幸福」や「幸せ」を見つけられるようになります(solvency)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12808542.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12935992.html

 

 スピリチュアルペインは、一般的には「自分の存在や意味を問うことに伴う苦痛」とされています。

多くの場合、思春期に芽生えはじめ、大人になるにつれ徐々に忘れていき(=スコトーマに隠れる)、中年期や老年期での老病死(+生で四苦)を縁に、突如、再認識することになります(=スコトーマが外れる)。

 PM-04-12:次世代型緩和ケアの鍵となるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8293317.html

 

 じつは、スピリチュアルペインを再認識する縁は、もっと身近にあります。

 

 以下、苫米地博士の著書「脳に免疫力をつければ病気にならない!」(徳間書店、p95)より引用します。初回(L-146/01)に引用した部分のつづきです。

 

 

目標がある人はボケない

 男性の場合、認知症になることが多いと分かっているタイミングがあります。

 それは、仕事を定年退職したときです。これまで部長などと呼ばれて部下もいた人たちが、定年退職で“ただの人”になる、その自己喪失感のストレスで認知症になるのです。

 女性の認知症の要因で多いのは家族です。子どもが結婚して家を出ていったとか、夫が死んで知らない土地で子ども夫婦と暮らすことになったとか、家族に起きた出来事でストレスが増えたときに認知症になるケースです。

 認知症の脳の状態は、PTSD(心的外傷後ストレス障害)と同じ状態です。PTSDの人々の脳では、強いショックとなった出来事を忘れようとして、海馬が損傷します。認知症もショックを忘れようとして海馬細胞が痛むのです。ですから認知症は“老人性PTSD”ともいえます。

 では、どのように認知症を防ぐことができるのでしょうか?

 それは本書のテーマのひとつでもありますが、「人生の目標を持って生きること」です。自分なりの人生の目標を持って生きることが、何よりのボケ防止になります。

 定年退職で認知症になってしまう人は、自分なりの人生の目標がないから、肩書きを失うことが強いストレスとなってボケてしまうのです。

 子どもが巣立って認知症になってしまう人も、自分なりの人生の目標がないからです。

 自分の人生の目標を会社や家族といった他者に求めてはいけません。それは単なる依存です。成熟した大人のやることではありません。

 「目標がある老人はボケない」ということは、まわりの人たちを見れば納得できるはずです。身近にいるボケたという人は、アイデンティティを会社や子どもに依存していた人たちでしょう。会社や子どもに依存せず、自分の目標を持って生きているシニアに、ボケたという人はいないはずです。

 「自分は生きている間にこれを成し遂げたい」という自分だけのゴールを持ち、そのゴールに向かって生きること。それが認知症を予防する最大の方法です。

 反対に、ゴールを持たず、毎日、つまらないと思う仕事を嫌々続け、ストレスの多い人生を送っていると、40~50代でも早々にボケてしまう危険があります。

 「ゴールと健康」については第3章でもくわしく述べますので、そちらも参考にしてください。

 

POINT

 認知症予防には脳トレよりもストレス対策が有効

 引用終わり

 

 

 繰り返しますが、スピリチュアルペインの一般的定義は「自分の存在や意味を問うことに伴う苦痛」です。「自分の存在や意味」を問うことが苦痛になるのは、問うこと自体がhave toだからのはず。モチベーションがhave toになのは、恐怖が根底にあるからでしょう。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

恐怖に支配された状態では、絶対にゴールを設定することはできません。

PM-06-03:抗不安薬を常用する医師の叫びで気づいた「FOG

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13523715.html

 

 その理由はOKですよね?

 

 そう、恐怖に支配された状態とは、大脳辺縁系優位の「ファイト・オア・フライト」の状態です。抽象度が下がった状態では、ゴール設定はできません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 当たり前のことですが、ゴールはwant toで設定するものです。その意識状態(want to)の根底にあるのは「価値」!

 

 ここで気をつけてほしいのは、その「価値」とは、決して他人や社会から与えられるものではないということ。さらいうと、決して過去に縛られるものではありません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 コーチングでいう「価値」とは、100%自分自身による“素晴らしい未来の確信”のこと。それをエフィカシーと呼びます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

コーチングの肝はゴールを設定し、エフィカシーを高めること。その結果、前頭葉前頭前野で自己発火がおこる

 

 苫米地博士が書かれている「目標がある人はボケない」は、前頭前野で自己発火が起こることに由ります(ハズ)。

 Q-067:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いて… Vol.4;生命(現象)と病の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14248940.html

 

L-154につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

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一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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