L-141202111月小学校親子講演会(鹿児島県)-04;ゴールを設定するといろいろなことが“調和”していく

 

202111月に鹿児島県の小学校で親子向けの講演を行いました。依頼されたテーマは「コーディネーション」。

当日お話しした内容をブログ用にまとめ、御質問・御意見に回答いたします。

 (関係者の皆さま方、大変長らくお待たせいたしました)

 

 01;最高のコーディネーショントレーニング

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33283301.html

 02;生まれてからずっと続けている運動?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33297928.html

 03;子どもたちに一番伝えたかったこと

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33332991.html

 04;ゴールを設定するといろいろなことが“調和”していく

 

 

人間の限界はイマジネーションの限界がつくる

イマジネーションによって人は限界を作り、それを壊すことで新しい世界を獲得していく

 

 だから「Goal comes first」。それが「子どもたちに一番伝えたかったこと」です。

 Q-219:ゴールに対するスケジュールはたてますか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_415812.html

 

 医師の立場で補足すると、ゴールを設定すると“健康”になっていきます。「心と体」「自と他」「過去と未来」など、いろいろなことが“調和”していくから。なぜでしょう?

 Q-303~:どうやったらすべての目標を結びつけることができるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424263.html

 

 

医療に携わっていて実感するのが、「“健康”は人それぞれ」だということ。例えば「階段を上ると息切れがする」という事実(data)を、「年相応」として“健康”と考える人もいれば、「昔はこんなことはなかった」という理由(warrant)で「健康ではない」と考える人もいます(claim)。皆さんはいかがでしょう?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

 今の例は物理空間に限定されていますが、生命現象自体は全抽象度次元(情報空間)にひろがっています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 よって、“健康”も全抽象度で考えるべき。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 実際、WHO(世界保健機関)は“健康”をこのように定義しています。

 

 

Health is a dynamic state of complete physical, mental, spiritual, and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.

健康とは、身体的に、心理・精神的に、スピリチュアルに、そして社会的に完全に良好な(well-being)ダイナミックな状態であり、単に病気がないとか、弱っていないということではない

1998WHO執行理事会採択、総会では未採択)

 

 

 身体的(physical」というのは情報空間の底面である物理空間のこと、「心理・精神的(mental」はより高次の情報次元(心)のこと、そして「社会的(social」はさらに高次元にひろがっていく縁起のこと。そのすべてが“私”です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 生命現象は全抽象度次元にひろがっている

 

 抽象度というのは「情報空間における視点の高さ」のこと。上にいくほど(=「抽象度が上がる」「抽象度を上げる」)、具体的情報量は減っていきます。つまり、シンプルになり、秩序だっていくということ。

反対に、下にいくほど(=「抽象度が下がる」「抽象度を下げる」)、具体的情報量は増えていきます。それは「より複雑になり、混沌・カオス化していく」ということ。人間の身体でいうと、「体→器官系(system)→臓器(専門的には器官/organ)→細胞」という感じです。

L-10420218月シークレットレクチャー -06;「私」とは何? <前編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31294306.html

 

 

宇宙の構造

 

 

 私たちは、つい「一人の人間の命はひとつ」と考えてしまいますが、「一」であるはずの体は60兆個をこえるたくさんの細胞の集まりです。その一つひとつが生きているからこそ、全体としての“ひとつの命”が成り立っています。

 無数の細胞(部分)が器官を形成し、たくさんの器官が見事に連携しながら“ひとつの命”(全体)を成り立たせている まさにゲシュタルト!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 そんな“ひとつの命”に関わるのは自らの組織だけではありません。

例えば、腸の中には1003000種類の微生物(主に細菌)が100兆~1000兆個ほど存在するとされています。総重量はなんと1kg以上です。

この腸内細菌の種類や数に私たちの健康状態が左右されることは、すでに科学的に立証されています。さらに最近は、人間の心の状態とこれら腸内細菌との相関まで指摘されています。まさに縁起!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

この「一人の命を構成しているたくさんのいのち」という関係を人類(または地球)と地球上で暮らしている80億人の関係に当てはめると、「人類(または地球)という一つの大きな命(全体)を構成しているたくさんのいのち(部分)」が私たち一人ひとりの命であるといえます。

つまり、私たち一人ひとりはより大きな人類(地球)という生命の一部。縁起のネットワークのひとつの結び目です。

 F-171:アンチからウィズ、そしてウェルへ vol.4-3「死」;well-aging

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24786250.html

 

 

 ところで、この記事の冒頭で「ゴールを設定すると“健康”になっていきます。『心と体』『自と他』『過去と未来』など、いろいろなことが“調和”していくから」と書きました。その理由は感じられたでしょうか?

 

 ゴールのポイントは 1)現状の外、2)100%want to3)あらゆる領域(バランスホイール)+4)自分中心を捨て去る。

 L-10020218… -02;ゴールの基本条件(「頭のゴミ」を捨てるver.

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31184436.html

 

 ゴール設定(&達成)によりイマジネーションの限界を打ち破って獲得する新しい世界とは、より抽象度が上がった「無分別」の世界です。

 Q-239:気楽に生きたいのですが 後編;宇宙を理解した上で“自分”を定義しなおす

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28268393.html

 

それは「心と体」を同じと感じられ、「自と他」を同じと理解でき、「過去と未来」すべてを一念三千と捉えられる心の状態。それこそが“調和”であるはず。

 F-319:観自在 <理論編-2;自在を観る>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32875213.html

 

 ゴールを設定すると、いろんなことが“調和”し、“健康”になっていきます。その理由は「抽象度が上がる」からです。

 

 では、そんな“調和”を実現し維持し続ける力とは何なのでしょう?

 

 以下、苫米地博士の著書「脳に免疫力をつければ病気にならない!」(徳間書店、p10)より引用します。皆さん自身も持つ“巨大で強力な力”を感じてください。Feel

 

 

病気も健康も「脳」がコントロールしている

 まだピンとこない。そんな方のために、もうひとつ例を挙げましょう。

 大腸菌の話です。

 大腸菌は環境中に生息するバクテリアの一種で、温血動物の消化管に生息しています。ほとんどの場合、大腸菌は無害です。いえ、それどころか腸内の大腸菌は消化を助けてもいますから、役に立っています。しかし、大腸菌が人体の血液や尿路に入った場合は敗血症を引き起こします。ペニシリンが発明される前は大腸菌が原因で多くの人々が亡くなっていました。

 

 大腸菌が血液に入ると、その信号が脳に伝わります。すると脳の視床下部が体温を上げる指令を出します。体温が38.4度を超えると、大腸菌は活性が鈍り、白血球の活性が高まります。また骨髄の中でも白血球がせっせとつくられます。

 そうして体温が上がると、活性の高まった白血球が、活性の鈍った大腸菌をやっつけるのです。このように、脳が一連の免疫システムをコントロールしています。

 

 白血球が大腸菌をやっつけて血液の中の大腸菌がいなくなれば、白血球の活性は通常の状態に戻らないといけません。白血球をもとの状態に戻すために、視床下部が今度は体温を下げる指令を出します。そうして体温が下がり、白血球の活性もおさまり、体は平時の状態に戻ります。

 このように、「健康の砦」ともいってよい免疫システムを動かしているのが脳です。まさに「健康は脳から」であり、ホメオスタシスは「脳の免疫システム」なのです。

 もし大腸菌がいなくなったのに、視床下部が体温を下げる指令を出さず、白血球の活性が高まりっぱなしであれば、それはホメオスタシス異常であり、病名としては白血病です。脳が正しい指令を出さないことが原因なのです。

 

 どうでしょう? お分かりいただけてきましたか? ここまで見てきたように、実はすべての病気は脳が起こします。人体の機能を司っているのは脳ですから、これは当たり前のことなのです。

 病気とは脳が正しい指令を出せない状態です。昔から「病は気から」といいますが、現代の私たちは「病は脳から」と知らねばなりません

 反対に健康とは、脳が正しい指令を出している状態です。本書でこれから解説していく「脳の免疫力」が正しく働いていれば、病気にならず健康で長生きできます。

 免疫システムを含むホメオスタシスの働きを正常に保てるかどうかは、脳にかかっています。健康で長生きするには、「脳の免疫力」こそが重要なのです

 引用終わり

 

L-142につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

-追記1

Health is a dynamic state of complete physical, mental, spiritual, and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.

健康とは、身体的に、心理・精神的に、スピリチュアルに、そして社会的に完全に良好な(well-being)ダイナミックな状態であり、単に病気がないとか、弱っていないということではない

 

 執行理事会の採択で新たに加えられた「完全(complete」「ダイナミック(dynamic」という言葉には、「静的に固定した状態ではなく、健康と病気とは連続した状態である」という意味が込められているそう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859675.html

 

“健康”を多次元的に捉えようとしていることは評価に値しますが、苫米地博士に学んでいる我々からするとまだまだ大事なことがスコトーマに隠れているように感じられます。

PM-04-02WHO版「健康」の三つの間違い

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859828.html

 

 

-追記2

「身体的(physical)」というのは情報空間の底面である物理空間のこと、「心理・精神的(mental)」はより高次の情報次元(心)のこと、そして「社会的(social)」はさらに高次元にひろがっていく縁起のこと。そのすべてが“私”です

 

では、「スピリチュアル(spiritual」は?

 (私の考察はこちら↓)

 L-00620201… -06;「4つの苦痛」(部分)どうしの関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24682654.html

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナーを企画しました。9月から1ヶ月おきに、計4回開催する予定です(9月、11月、1月、3月)↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32135874.html

 

 次回の開催は2/4(日)。詳しくはこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33220775.html

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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