L-137202111月シークレットレクチャー -06;平和を実現するために

 

202111月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の1回目。3回を通してのメインテーマは「」ですw

 

 」とは何か? 「」がコーチングとどう関係するのか?

 

 当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 リラックスを深めながら、気楽にお読みください。

 F-284~:気楽 ver.2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html

 

 01;メインテーマ「□」とは

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32989957.html

 02;自我とRAS&スコトーマとコーチングの関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33004210.html

 03;抽象度が上がる →自由 →ますます“いい状態(well-being)”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33037872.html

 04;「囚」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33051194.html

 05;イマジネーションによって作った限界を破壊し、新しい世界を獲得していく(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33084025.html

 06;平和を実現するために

 

 

 現状というコンフォートゾーンの外側にゴールを設定することで、新たなブリーフシステム(囚)を自由に再構築していくことがコーチング!

 

 それは「イマジネーションによって作った限界を自ら破壊し、新しい世界を獲得していく」ことでもあります。詳しくはこちらでどうぞ↓

 L-09820217… -10;イマジネーションによって限界を作り、それを壊すことで新しい世界を獲得していく

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30699999.html

 

前回(L-136)は、「新たなブリーフシステム(囚)を自由に再構築し、新しい世界を獲得していく」ためのワークを紹介しました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 そのワークを続けていると(=思考し続ける)、抽象度が上がり、自由になり、“ますます“いい状態(well-being)”になっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 その時、マインド(脳と心)は、より大きな構造物(ゲシュタルト)を構築していきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 前回まで引用した「15歳若返る脳の磨き方」(フォレスト出版、第3章)の中で、苫米地博士は「長時間の思考」と「情報空間に大きな構造物をつくること」がIQが高い人の特徴であると書かれています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 だから、ゴール設定&ラベリングは「IQを高める方法」といえます。反対にいうと、ゴールをしっかり設定することができなければ、当然ラベリングはできず、IQを高めることができまぜん。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

ゴールがない場合、無意識はつねに現状に囚われたまま。それはとても危険なことです。

 F-285:気楽 ver.2 02;“自分”の「リミッターをはずす!」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31086507.html

 

 以下、苫米地博士と博士の師僧 荒了寛先生の対談本第2弾「煩悩の教科書 あなたも菩薩になる」(集英社インターナショナル、p186)より、苫米地博士が書かれたあとがきを引用します。

昨年のウクライナに続き、中東でも戦争が始まりました。なぜ人が人を殺すのでしょう? なぜ戦争はなくならないのでしょう? シンの平和を実現するためには、一体どうすればいいのでしょう?

そのような問いへの答えを求めながら読み進めてください。Feel

 

お釈迦さまの脳科学

 

 

 エルサレム旧市街のソロモン宮殿を見下ろす丘でこの文章を書いています。この地域の紛争解決を模索する国際会議参加のためにイスラエルに来ているからです。

 このエルサレム旧市街がユダヤ教、イスラム教、キリスト経にとっての聖地であることはご存じのとおりです。三つの宗教が聖典とするモーセ五書(トーラ)が含まれている『旧約聖書』の『列王記』、『歴代誌』にあるソロモン宮殿が旧市街の中心です。紀元前10世紀頃に建造されたとされています。

 現在の神殿の外観は、その神殿を拡張した有名なヘロデ王によるものですが、彼の居地であり、ローマ帝国によるユダヤ支配の中心であったカイサリア(Caesarea)には昨日訪れました。カイサリアは十字軍がローマ帝国時代の市街の外側に城壁を築き、その後、長く廃墟の状態でしたが、近年ロスチャイルド家が再興しました。

 長くこの地を支配したローマ帝国が、多神教を捨て、この地でユダヤ教から生じたキリスト教を帝国全体の国教とするに至り、ローマ帝国の精神的中心地がローマからこの地に移行した経緯は『現代版魔女の鉄槌』(フォレスト出版)などに書いた通りです。政治では支配を受けましたが、精神ではユダヤの地がローマ帝国を支配したということです。かつてのローマ帝国に匹敵する超大国アメリカを中心とした現在の西洋社会全体でもその姿は変わっていません。

 日本やアメリカでは、キリスト教といえば、ローマ法王のいるローマが中心と感じられますが、現在でもキリスト教にとっても、ユダヤ教と同様、最高の聖地がエルサレムであることは不動です。ローマ法王はあくまで使徒ペテロを継ぐ存在であり、イエス本人が活動し、十字架にかけられた聖地とは格が違うことに異議を唱える人はいないでしょう。

 エルサレム旧市街にある、イエスが十字架に磔となったゴルゴダの丘に建てられた聖墳墓教会は、もちろん、キリスト教でも最高ランクの聖地ですが、この教会の鍵はイスラム教徒が管理しており、教会内の聖墳墓はギリシャ正教会が管理しています。ローマ法王のカトリックは、その一部に礼拝場所を占有しているにすぎません。ですからカトリック神父でさえも教会内の墳墓を訪れる時は、ギリシャ正教会の管理者の指示の順番で礼拝することになります。ちなみにプロテスタントは、墳墓は違う場所にあったとし、この建物の正当性を認めてはいません。

 また、教会の上部に位置する、当時から続くと言われる聖修道院は、エチオピア正教会が占有しています。聖墳墓教会だけでも、カトリック、ギリシャ正教会、アルメニア使徒教会、コプト正教会、シリア正教会などが聖地とし、また、隣接のソロモン神殿に至っては、すべてのキリスト教会、ユダヤ教会、そしてイスラム協会が聖地としています。このようにエルサレムは『旧約聖書』を拠り所にするあらゆる宗教の聖地なのです。また、現在ではこれらの宗教がこの聖地で平和に共存しています。この地に実際に立つとこのことを強く実感します。一方、政治の世界では、今日もイスラエル北西部のガザ地区からロケット弾がイスラエル国内に着弾し、現在でも紛争は終わってはいません。

 日本人の知る一神教の世界は、主にカトリック教会やプロテスタントがイメージされる世界ですが、世界の一神教は遥かに巨大で複雑な精神世界を形作っています。これについては、執筆中の別著に筆を譲りますが、この一神教の世界における“兄弟げんか”がイスラムとキリスト教の、十字軍の時代よりさらに前の時代から始まる啀み合いであり、私のコーチングの師のルー・タイスがその解決に尽力した、北アイルランド紛争などで見られるカトリックとプロテスタントの不仲を同時に産み出して来ているのです。

 仏教の精神世界の巨大さは、『旧約聖書』をベースとする一神教の世界に間違いなく匹敵します。もちろん、仏の教えが戦争に結びつくことなどあり得ないのは、ご存じの通りです。日本では、歴史的に、宗派仏教が他宗派を圧迫したり、事実上の紛争を起こしてきたことは事実です。また、政治的な理由により破門しあったりするということも起きています。これらのことは、仏教者としてはあってはならないことであり、このような宗派仏教関係者は多いに反省しなければなりません。仏教であるか否かは“縁起”の教えを徹底的に追究しているか否か、これのみと言っても過言ではありません。大乗仏教的に言えば、“空”を揺るがない基盤としているか否かです。もしもそうであれば、紛争や戦争、啀み合いはあり得ないことです。

 本書では“唯識”について、私の長年の師僧である日本天台宗の荒了寛大僧正と対談をさせていただきましたが、読者の皆さんに誤解されないように再度確認しますが、師僧と私の言う“唯識”は、仏教の唯識です。古くは唯識派と中観派という対比の中での、いわゆる唯識派はあくまで、アートマンの実在をベースとして、その認識する世界の空性を説いた人たちを指す言葉でしたが、このような人たちと同じと誤解されると本書は根本的な読み違いとなります。

 日本仏教は、仏説を“縁起”として教学していますから、アートマンも縁起を逃れないことは当然です。アートマンは実ではなく、空です。あくまでも、私たちの立場は“中観”です。ただ、いわゆる唯識の見方が、縁起を知る上で、多いに役立つと考え、本書で著しました。

 初期仏教のアビダルマ、大乗の唯識と中観、そしてあらゆる経典の世界。こういった精神世界の巨大性は、『旧約聖書』をベースとする世界宗教に劣るものではありません。その上で、戦争を徹底的に否定する宗教。仏教は二十一世紀にはもっと世界に広まっていいと思っております。

 私がいろいろな書籍で書いてきたように、量子論や超数学などの最新の成果が仏説の“縁起”を見事に支持することは言うまでもありません。縁起の思想は、『旧約聖書』をベースとする宗教にも導入可能と考えています。その意味で、2600年前の釈迦の発見は、人類最大の知的財産だと、師僧と私は強く確信し、西洋社会、特にアメリカで、この知識を広める活動を続けてきているのは、ご存じの通りです。

 特に師僧が“教えを東に広めよ”との言葉どおり、生涯をこのためにかけてきたことは、日本が世界に誇れる事実だと思っています。現在でも、日本とアメリカを毎月のように往復され、活動を続けていらっしゃいます。そろそろ後を継げという雰囲気も感じますが、カトリックとして、世界の戦争をなくすために生涯を費やしたコーチングの師ルー・タイス亡き後、荒師僧には益々長生きして欲しいと心底思っており、まだまだ、後を継ぐのは大分先のことと思っています。それより、読者の皆さんから、私を飛び越えて荒先生の活動を受け継げるような仏教者が現れればと願って、ここに筆を擱きます。

 引用終わり

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

-追記1

なぜ人が人を殺すのでしょう? なぜ戦争はなくならないのでしょう? シンの平和を実現するためには、一体どうすればいいのでしょう?

 

 自由を奪う「思い込み」は自分自身の心の中に生まれるだけでなく、社会の中に広がりお互いを縛り合います。バイオパワー(生権力)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292569.html

 

その根底にはびこるのは差別。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html

 

 表面的なコーチングスキルにより個人が自由を手にするだけでは足りません。

縁起をしっかり理解した上で、中観の実践として自らコーチングを行い、縁起空間にしっかりコーチングをひろげていくことが重要なのだと思います。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

コーチングがひろがる先に戦争と差別のない世界がある

 

だから私は、「縁起の理解」と「中観の実践」を最も重要視しています。

F-256:イノベーションがうまれるとき <後編;ゲバラ主義>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29522943.html

 

 

-追記2

シンの平和を実現するためには、一体どうすればいいのでしょう?

 

 答えの1つは「無血革命」!

 詳細はぜひ苫米地博士の新刊「日本転生 絶体絶命の国の変え方」(TAC出版)で御確認ください。

 

 

日本転生 絶体絶命の国の変え方

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: 日本転生 絶体絶命の国の変え方 電子書籍: 苫米地英人: Kindleストア

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナーを企画しました。9月から1ヶ月おきに、計4回開催する予定です(9月、11月、1月、3月)↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32135874.html

 

 次回の開催はR6.1/28(日)の予定、テーマは「コーチングのコア×how?」です。4週前に御案内いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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