L-136:2021年11月シークレットレクチャー -05;イマジネーションによって作った限界を破壊し、新しい世界を獲得していく(ワーク付き)
2021年11月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の1回目。3回を通してのメインテーマは「□」ですw
「□」とは何か? 「□」がコーチングとどう関係するのか?
…当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。
リラックスを深めながら、気楽にお読みください。
F-284~:気楽 ver.2
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html
01;メインテーマ「□」とは…
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32989957.html
02;自我とRAS&スコトーマとコーチングの関係
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33004210.html
03;抽象度が上がる →自由 →ますます“いい状態(well-being)”
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33037872.html
04;「囚」
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33051194.html
05;イマジネーションによって作った限界を破壊し、新しい世界を獲得していく(ワーク付き)
今回のメインテーマは「□」。「□」とは「フレーム」のこと。
私たちはあるフレーム(□)を作ってその中だけで思考するわけですが、思考と同時にフレームに囚われています。それがブリーフシステム(囚)。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html
そんなブリーフシステム(囚)を打ち破るためには、新たなゴールが必要です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html
現状の外、つまりフレーム(□)の外側にゴールを設定し、そこを新たなブリーフシステムに変えていくのがコーチング!
F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html
コーチングに取り組まないなら、いつまでたっても「囚」のまま。まずは自身のブリーフシステム(囚)をしっかり観察することからはじめましょう。
F-318~:観自在
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427083.html
ところで、医療・介護の現場では「3つのロック」という概念が知られています。そのロックとは、①フィジカルロック、②ドラッグロック、③スピーチロック。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html
それら3つの視点は、「自身のブリーフシステム(囚)をしっかり観察する」ために応用できます。例えば、①は身体の状態や年齢による変化、②はお金や時間といったリソース、③はドリームキリング
といった感じ。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html
では、ここで問題。
“ある視点”でみると、①と②はほぼ同じといえますが、①と③の間と②と③の間には大きな違いがあります。その違いとは何でしょうか?
…答えは「抽象度」。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html
①と②は最も抽象度が低い次元(物理空間)でのことであり、③は「言語」や「心」といった高次の情報次元でのこと。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html
因は必ず高い次元にあります。つまり、高次の情報次元での関係性(縁)が、結果として下の次元での果を生みだしているということ(起)。
Q-204~:「縁起」と「因果」
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_413308.html
その「高次の情報次元での関係性(縁)」が、自我であり、ブリーフシステム(囚)です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html
それはホメオスタシスで強力に維持される現状のコンフォートゾーン(Comfort Zone、CZ)のことでもあります。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html
*ホメオスタシスはこちら↓
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html
現状というCZの外側にゴールを設定することで、新たなブリーフシステム(囚)を自由に再構築していくことがコーチング!
それは「イマジネーションによって作った限界を自ら破壊し、新しい世界を獲得していく」ことでもあります。詳しくはこちらでどうぞ↓
L-098:2021年7月… -10;イマジネーションによって限界を作り、それを壊すことで新しい世界を獲得していく
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30699999.html
最後に、「新たなブリーフシステム(囚)を自由に再構築し、新しい世界を獲得していく」ためのワークを紹介します。そのワークとは…
…「ラベリング」です。
F-095:私はイヤなことは心の中で握りつぶす vol.2
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18456250.html
ラベリングを行うことで、ゴール側のCZの臨場感を高めていくことができます。
L-109:2021年8月シークレットレクチャー -11;モニタリング&ラベリング
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31421939.html
<ワーク:イマジネーションによって作った限界を破壊し、新しい世界を獲得していく>
1) ゴールを設定する
Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html
2) ゴール側から、認識しているものすべてに「T(ティー)」「Nil(ニル)」「D(ディー)」のどれかを張りつける(ラベリング)
T:ゴールに関係すること(ゴール達成の妨げになることも含む) ←新しい世界(w1)
Nil:ゴールと関係ないこと ←イマジネーションによって作った限界(w0)
D:「T」でも「Nil」でもない感情(怒り、不安など)
≪ポイント≫
□ ラベル張りは時間をかけず、情報を認識した瞬間に行う
□ まずは「D」を減らすように意識。「D」は完全に各自の心次第
□ 次に「Nil」が減るように自身の行動を見直す。基本的に「Nil」にはhave toが入り込んでいる
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html
□ 「Nil」が続くときには、「なぜhave toなのか?」「want toは何か?」「そもそもゴールは何だったか?」と自問を行う(止観)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18576926.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18684707.html
…おなじみのラベリングですが、今回はとくに“抽象度”を意識に上げながら取り組んでください。きっといろいろな束縛が見えてくるはずです。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html
(L-137につづく)
苫米地式コーチング認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
-追記-
抽象度が上がると、自由になり、ますます“いい状態(well-being)”になる
…抽象度を上げることは「IQを高めて悟りの境地に近づく方法」でもあります。それが「ますます“いい状態(well-being)”になる」ための苫米地流メソッドのコアです。
今回も苫米地博士の著書「15歳若返る脳の磨き方」(フォレスト出版、第3章)から引用します。前回は「IQが高い人の脳の使い方」の1つ目の特徴である「IQの高い人は長時間の思考をしている」を確認しました。今回は2つ目(p127)、それは…
IQが高い人は情報空間に大きな構造物をつくる
もうひとつは、IQの高い人の脳は情報空間に大きな構造物をつくる、という点です。
たとえば、アインシュタインは光という現象、あるいは光の運動を見て、「光の速度は一定である」という原理を導きました。その時代に光の速度が一定などというのは、誰も考えたことがありませんでした。
「光の速度は一定である」というシンプルな原理が導かれた背景には、じつは膨大な物理学の知識が横たわっています。その膨大な知識を抽象化し、シンプルな情報を取り出したことが、アインシュタインのすごいところです。
もちろん、物理学に馴染みの薄い人には、この背景はよく見えないと思います。そのため、アインシュタインの発見がどの程度にすごい話なのかということも、たいして実感できないのではないでしょうか。
しかし、背景がよく見える人には、彼が導いた「光の速度は一定」という情報が、物理学の情報空間に築かれた巨大な構造物に映るはずです。
その証拠に、光速が一定とわかった瞬間に、世界の見え方はがらりと変わり、時間や空間の概念さえも変わってしまいました。ちなみに、現在の1メートルの正確な長さも、光速度不変の原理にもとづいて計測、決定されたものなのです。
1986年の第17回国際度量衡総会決議では「メートルは1秒の299792458分の1の時間に光が真空中を伝わる行程の長さとする」とされています。
アインシュタインほどのすごみはなくても、私たちにも情報空間に大きな構造物をつくるチャンスはいろいろあります。
たとえば、コンピュータプログラムです。
私はアメリカの飛び級制度によって、13歳で数学だけ高校2年生に進学し、次の年度には数学だけ大学に進みました(私が大学に行くのではなく、大学教授が週に2回高校に教えに来てくれました)。その当時、コンピュータプログラムづくりにひどく夢中になっていました。まだBASICも登場していないころでしたから、おそらくコンピュータプログラムをつくった日本人中学生(高校生?)第一号だったのではないでしょうか。
アメリカで学生のころの私は、学校では目立つ存在でした。
理由は、カフェテリアで食事をするときに、両手で料理の皿を載せたプレートをそっと持ち、そろりそろりと歩いていたからです。そうやって静かに歩かないと、2週間もの時間をかけて頭の中に組み上げたプログラムが、床にこぼれ落ちて消えてしまいそうな気がしていたのです。
クラスメートたちの目には、いかにも素っ頓狂な姿に映ったことでしょう。しかし、私のほうは、頭の中の大きな構造物を壊してはならじと、真剣そのものです。
コンピュータプログラムでなければ、小説を書くのもいい方法です。
これは小説だけではありませんが、原稿というのは、じつは頭の中で組み上げられるものです。
本にするような原稿を書いたことがあればわかると思いますが、作家は、物語の構想からプロット、さらにはこういう味を出したいという細部まで、作品のすべてを頭の中に書いてしまいます。最初に、物語という大きな構造物を情報空間に築くわけです。
パソコンの画面や原稿用紙に向かって文章を書くのは、最後の作業です。
これはコンピュータプログラムでも同じことです。キーボードで打ち込むときは、頭の中に出来上がっているプログラムをそこからずるずると引っ張り出し、内容を吟味しながら物理空間に定着させているだけなのです。
IQの高い人の脳は、このように大きな構造物を情報空間に構築することをつねとしています。そうやって、自在に情報空間を操作する作業を日常的に行っている、ということです。
引用終わり
-告知1-
今年度のオンラインセミナーを企画しました。9月から1ヶ月おきに、計4回開催する予定です(9月、11月、1月、3月)↓
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32135874.html
次回の開催はR6.1/28(日)の予定、テーマは「コーチングのコア×how?」です。4週前に御案内いたします。
-告知2-
クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。
一緒に楽しみましょう!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html
-関連記事-
F-038~:「若いうちはやりたいこと なんでもできるのさ♪」
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268333.html
F-160~:コーチの視点で考察する“青春” ~心の若さと体の関係~
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_405497.html
F-197~:“あの人”の言葉はなぜ心に響くのだろうか?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_412867.html
Q-319~:速いスピードで移動した人は長生きできるって言いますよね?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425265.html
Kindle版はこちら↓
Amazon.co.jp:
15歳若返る脳の磨きかた eBook : 苫米地英人: 本
コメント