F-323:観自在 <実践編-3;アファメーション>
「観自在」には2つの意味がかけられています。
1つは「自在を観る」、もう1つは「自在に観る」。前者は「自分という存在を観る」、後者は「自由自在に観る」という意味です。
よって、「観自在」は「自分という存在を自由自在に観る」。
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今回は理論編(計3回)と実践編(計5回)に分けて、「観自在」を探究していきます。最後(応用編)は、これからますます重要となる「“正しい情報”の見極め方」の考察です。
F-281~:「社会が変わってしまう」 ~あるワクチンの話~
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理論編-1;観自在菩薩行深般若波羅蜜多時
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理論編-2;自在を観る
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理論編-3;自在に観る
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実践編-1;モニタリング
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実践編-2;スマートトーク
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実践編-3;アファメーション
観自在 =自分という存在を自由自在に観る =思いどおりの現実世界で思いどおりに生きる!
…前回(F-322)は、苫米地博士の著書「自分を大きく変える偉人たち、100の言葉 Dr.苫米地式名言活用術」(TAC出版、p227)より引用し、「スマートトーク」について確認しました。
「スマートトーク」とは、「ポジティブなセルフトーク」のこと。具体的には「他人に対する肯定的な評価」と「自分に対する肯定的な評価」です。
今回の全体テーマと重ねると、「ゴールが生みだす未来(I)の臨場感を高め(V)現実化する(R)という『観自在』の実践法」といえます。
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ところで、「…偉人たち、100の言葉」の中で、苫米地博士は「名言をただ集めた本を読むだけでは意味がない」と語られ、名言の正しい活用法を教えてくださっています。
今回はその活用法がテーマ。博士が教えてくださる「名言の正しい活用法」とは、「アファメーション(affirmation)」のこと。
F-288:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう vol.1;アファメーションの秘訣
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そもそも人は目の前の世界をありのままには認識していません。つまり、どんなに素晴らしい名言であったとしても、ただ読むだけではなかなか頭に入らないということ。スコトーマです。
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スコトーマが生じる/外れるポイントは、1)知識、2)重要性、3)役割(責任)の3つ。そのすべてにゴールが関係します。
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そう、ゴール!
苫米地博士は「偉人の名言を自分のものにするのは簡単で、ゴールを設定してから読めばいい」と語られています。それは「名言を自分の目指す世界(w1)の臨場感を上げるために利用する」ということ。
F-304~6:映画のおもしろさって何だろう? <vol.1~3;臨場感>
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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32179090.html
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その利用方法が「アファメーション」。アファメーションはコーチングの祖 ルー・タイス(Lou
Tice)さんが体系化したもので、文字どおり「肯定する(affirm)」ことです。
ポイントは断言すること。
「~したい」という願望を、「(すでに)~している/~なっている」と断定しながら繰り返し唱えます。すると、自らの無意識(潜在意識)に働きかけることで、ゴールに向かう変化や成長が遠い未来にあるのではなく“今、ここにある”という現実をつくりだすことができます。
Q-149:191019/20 鹿児島セミナーレポート -06;「“今”を生きる」の“今”とは?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23177616.html
セルフトークでいうと、第2段階から第4段階への飛翔。
ちなみに、「セルフトークのコントロール」とは、無意識を意識に上げながら“内省言語”をゴール側からコントロールする方法。
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それに対して「アファメーション」は、計画的にゴール側から無意識に働きかける方法です。例えば、1日中セルフトークを意識に上げながら、決まった時間にアファメーションを唱えるという感じ。
(「セルフトークの4つの段階」はこちら↓)
Q-103:あがり症は克服できますか?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19152931.html
アファメーションやセルフトークのコントロールを続けると、過去の記憶でつくられたブリーフシステム(Belief System、BS)が生みだすコンフォートゾーン(Comfort Zone、CZ)から、ゴールにふさわしいコンフォートゾーンに移行することができます。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html
その結果として、エフィカシーが上がり、スコトーマが外れ、ゴールへの道筋がどんどん見えていきます。それが「invent on the way」です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html
「invent on the way」と同時に、ゴールに関係のないものはスコトーマの働きで自然と気にならなくなります。苫米地博士の言葉を拝借すると、「ゴールを設定すれば、必要ないものはすべてノイズになる」という感じ。詳しくはこちらでどうぞ↓
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32763806.html
その一連の変化が「ゴールに向かう変化や成長が “今、ここにある”」という体感を生みだします。その体感が強くなるほど、エフィカシーがどんどん上がります。そして、エフィカシーが上がるほど、ますますゴール達成のプロセス(=ゴールに向かうイメージ)に臨場感を持つことができるようになります↓
L-129:2021年11月医療・介護研修レポート
-10;自己充足的予言×エフィカシー
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32846862.html
このようにアファメーションは自分のマインド(脳と心)を強力にリプログラミングする方法です。そして、それはとても大切な「観自在」の実践法でもあります。
最後に、苫米地博士の著書「『言葉』があなたの人生を決める」(フォレスト出版)のまえがきから引用します。ルー・タイスさんの思いとそれを伝える苫米地博士の思いを感じながら読み進めてください。Feel!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html
Kindle版はこちら↓
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「言葉」で成り立つ思考があなたの現実をつくる
本書を手に取っていただき、ありがとうございます。
あなたは、アファメーションという自己変革の方法をご存じでしょうか。
この方法を発見したのは、コーチングの元祖である故ルー・タイスです。彼は、アファメーションを実践することによってビジネスを大成功させたばかりか、キャリア、財産形成、家庭生活、人間関係などあらゆる面で、豊かで素晴らしい人生を手に入れました。
同時に彼は、自らが見出した方法を世の中に広めることに熱中し、全世界で3300万人の人生を、彼の人生と同じように素晴らしいものに変えてしまいました。
早い話が、ルー・タイスと同じ方法を実践しただけで、地球上の3300万人もの人々が仕事やビジネスで成功し、富を築き、周りの人々の尊敬を集め、幸せな家庭を築き、豊かな人生を送っているのです。
アファメーションとは、簡単にいえば、あるルールにもとづいてつくった言葉を自らに語りかけることです。
たったそれだけのことで人生をバラ色に変えることができると聞いても、あなたはにわかには信用しないかもしれません。言葉を唱えるだけで人生が変わるとすれば、まるでファンタジーの世界のお話でしょう、と。
しかし、考えてみてください。私たちの思考は、すべて言葉で成り立っています。もちろん、イメージを使って考えることもありますが、そのイメージの元をたどっていくと、それらはすべて自分や対象を規定する言葉に行き当たります。
たとえば、初日の出を見て「きれいだなあ」と感じるのは、その昔に「ほら、ごらん。きれいでしょう」と誰かに初日の出を見ながら教えられ、あなたがその言葉を受け入れたから、そう思っている可能性があります。
面白いもので、「人間は自分には自分だけの考えや主張がある」というように考えていますが、本当はそうではありません。感情だけでなく、考え方や判断、評価基準など、ありとあらゆることを他人に教えられ、その言葉を受け入れたことによって、“その人”ができあがっているのです。
このように私たちが行う選択と行動は、その人がどんな言葉を受け入れているかによって決まってしまいます。
「自分は能力のない人間だ」という言葉を受け入れている人は、能力のない人間の選択と行動をとるし、逆に「自分は能力のある人間だ」という言葉を受け入れている人は、能力ある人間にふさわしい選択と行動をとります。
このことは、学業などの自らの努力だけで解決できる範囲にとどまりません。たとえば、「私はお金持ちになれる」という言葉を受け入れている人は、見事にお金持ちになっていきます。また、「美しい女性(あるいは、ハンサムな男性)と結婚するぞ」と思っている人は、自らの美醜にまったく関係なしに、美しい女性(ハンサムな男性)と結婚します。「え?」と驚くような人がたいそうなお金持ちになったり、とびきりの美人(ハンサム)と結婚したりする例は、身の周りにいくらでも見ることができます。
それができないのは、その人が単に、「高望みをしてはいけない」とか「自分には無理だ」という言葉を受け入れているからです。「自分にはできない」と思って、自らを制限しているわけですから、できなくて当然です。
素晴らしい人生を手に入れたいなら、「自分にはできる」と心の底から確信することがとても重要です。「自分にはできる」という言葉を受け入れるのです。
アファメーションは、「自分にはできない」を「自分にはできる」に変える、自己改造の方法です。これを身につけると、脳が「自分にはできる」という言葉を受け入れて、あなたを素晴らしい人生へと導いてくれるようになります。
引用終わり
(F-324につづく)
苫米地式コーチング認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
-追記1-
その一連の変化が「ゴールに向かう変化や成長が
“今、ここにある”」という体感を生みだします。その体感が強くなるほど、エフィカシーがどんどん上がります。そして、エフィカシーが上がるほど、ますますゴール達成のプロセス(=ゴールに向かうイメージ)に臨場感を持つことができるようになります
…「ゴール達成のプロセス(=ゴールに向かうイメージ)に臨場感を持つ」ことは、「臨場感を高めてリアリティを合成する秘訣」の1つ。他に「共感覚」や「バランスホイール」があります。詳しくはこちらでどうぞ↓
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31473967.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31509419.html
-追記2-
今回ご紹介した苫米地博士の「『言葉』があなたの人生を決める」は、ルー・タイスさんの「アファメーション Affirmation」(フォレスト出版)という名著の解説書です。
以下、「『言葉』があなたの人生を決める」(p13)から引用します。
ルー・タイスの『アファメーション』をまだ目に通していない方は、ぜひ併せて読むことをお勧めしておきます。いっそう深い理解に達することはもちろん、言葉ひとつで人生が変わることを発見した彼の驚きと情熱が人肌のような温かさをもって伝わり、長く強く心に残ることは請け合いです。
残念ながら、彼は2012年に日本から帰国して間もなく、76年にわたる人生の幕を閉じました。本書を、故ルー・タイスに捧げます。
引用終わり
-告知1-
今年度のオンラインセミナーを企画しました。9月から1ヶ月おきに、計4回開催する予定です(9月、11月、1月、3月)↓
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32135874.html
次回の開催はR6.1/28(日)の予定、テーマは「コーチングのコア×how?」です。4週前に御案内いたします。
-告知2-
クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。
一緒に楽しみましょう!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html
-関連記事-
F-078~:ヘンリー・フォードの教え
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_342433.html
F-194:継続は力なり
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F-242:鉄は熱いうちに打て
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Q-326~:最近「記憶が抜ける」ようなことが続いています
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425355.html
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