L-135:2021年11月シークレットレクチャー -04;「囚」
2021年11月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の1回目。3回を通してのメインテーマは「□」ですw
「□」とは何か? 「□」がコーチングとどう関係するのか?
…当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。
リラックスを深めながら、気楽にお読みください。
F-284~:気楽 ver.2
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html
01;メインテーマ「□」とは…
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32989957.html
02;自我とRAS&スコトーマとコーチングの関係
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33004210.html
03;抽象度が上がる →自由 →ますます“いい状態(well-being)”
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33037872.html
04;「囚」
…「視点が上がる=抽象度が上がる」です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html
「physical」「mental」「spiritual」「social」を同時に意識を上げていると、抽象度が上がりやすくなります。それが“total”という感覚。そして抽象度が上がるほど、どんどん自由になります。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html
ここでいう自由とは、束縛や制約を前提とした自由のことではありません。「思考や行動の判断基準を自らに置く」という意味での自由です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html
そのとき問題となるのが、ブリーフ(信念)が集まってできあがった脳内の統合的なシステム=ブリーフシステム(BS:Belief System)です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html
ブリーフ(信念)とは、脳内の前頭前野や大脳辺縁系に作りあげられた認識のパターンのこと。そのパターンは強い情動を伴った記憶(情動記憶)により作られます。
L-093:2021年7月シークレットレクチャー -05;大量の情報を得て、知識化していく
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30566304.html
強い情動記憶は、その人のブリーフ(信念)を作り、認識のパターンを作りだします。その信念はあたかも自分自身の中で決まっているルールのように行動や判断を規定します。
脳内にはそのような認識のパターンがたくさんあり、矛盾を抱えながらシステム化されています。それが「ブリーフシステム(BS)」。
L-094:2021年7月… -06;ブリーフシステムと人格や未来との関係
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30598161.html
ブリーフシステムは、私たちのあらゆる判断や行動、そしてアティテュードやハビットを制御します。
L-096:2021年7月… -08;ブリーフシステムとハビット&アティテュードと抽象度の関係
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30652206.html
「制御」する力の正体は「情報空間に働くホメオスタシス(恒常性維持機能)」。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html
*情報空間はこちら↓
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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html
その強力なホメオスタシスが、過去の記憶でつくられたフレームをがっちり維持しています。私たちはフレームの内側の情報しか認識することができず(RASを通過)、フレームの外側はまったく認識することができません(スコトーマに隠れる)。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html
もしも人生を変えたいのであれば…
もしも社会(未来)を変えていくのであれば…
…これまでのブリーフシステムを変えなければならない!
ところが、ブリーフシステムを書き換えるのは簡単ではありません。強力なホメオスタシスが働いているのだから。
私たちは過去の記憶がつくるフレームにいつまでも囚われたまま。「囚」という「無人運転」(よくて「自動運転」)が、多くの人生や社会の現実の姿です。
F-089~:無人運転と自動運転の違い ~シーサイドライン逆走に思う~
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html
今回のメインテーマは「□」。「□」とは「フレーム」のこと。
私たちはあるフレーム(□)を作ってその中だけで思考するわけですが、思考と同時にフレームに囚われています。それがブリーフシステム(囚)。
L-010:2020年1月… -10;記憶でつくられる「思い込み」が自由を奪う
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24808708.html
そんなブリーフシステム(囚)を打ち破るためには、新たなゴールが必要です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html
現状の外、つまりフレーム(□)の外側にゴールを設定し、そこを新たなブリーフシステムに変えていくのがコーチング!
F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html
コーチングに取り組まないなら、いつまでたっても「囚」のまま。
まずは自身のブリーフシステム(囚)をしっかり観察してみましょう。
F-318~:観自在
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427083.html
(L-136につづく)
苫米地式コーチング認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
-追記-
抽象度が上がると、自由になり、ますます“いい状態(well-being)”になる
…抽象度を上げることは「IQを高めて悟りの境地に近づく方法」でもあります。それが「ますます“いい状態(well-being)”になる」ための苫米地流メソッドのコアです。
L-075:2021年1月… -04;抽象度を上げてIQを向上させる苫米地式トレーニング
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29486824.html
以下、苫米地博士の著書「15歳若返る脳の磨き方」(フォレスト出版、第3章)からの引用第2弾。「IQが高い人の脳の使い方」の1つ目の特徴について確認しましょう(p123)。
IQが高い人の脳の使い方
IQを高め、脳を若返らせる苫米地流メソッドは次章で披露していきますが、本章の締めくくりとして、IQが高い人がどのように脳を使っているかを紹介しておきましょう。この点を理解しておけば、より積極的に苫米地流メソッドに取り組めるようになると思うからです。
IQの高い人の脳の使い方は、大きく分けると2つの特徴があります。
ひとつは、単純な話かもしれませんが、IQの高い人は長時間の思考をしているという点です。
わが身を振り返っていただきたいのですが、いまのあなたは長時間、考え続けることがあるでしょうか。
学生時代ならば、卒論を書くために1年間ひとつのテーマを考え抜くという経験をしたと思います。しかし、社会人になって以来、どうでしょうか。1年、少なくとも数ヶ月にわたって、何かを考え続けたことがあったでしょうか。
新規プロジェクトを立ち上げるために、あれこれ構想し、仕事のプロセスを考え抜いたという経験はあるかもしれません。会社によって異なるでしょうが、じっさいに新規プロジェクトが始動するまでには、半年くらいの準備期間があるはずです。たしかに担当者になれば、その間は寝ても覚めてもプロジェクトのことばかり考えることになります。
しかし、そのさい必要になる思考は、抽象化ではなく具体化ではないでしょうか。ビジネスですから、まったく新しいパターンの発見を要求されることもないと思います。
また、すでに述べたように、誰かが過去に同じようなことに携わり、経験知がすでに蓄積してもいます。いくら頭を使って考え続けるといっても、それは私がいう長時間の思考とはちょっと違います。
この点では、企業の基礎研究所に勤める学者や研究者は有利です。彼らは、ひとつのテーマを1年くらい考えつづけ、実験を行い、新しい理論をつくったり発明したりします。これは、私がいう長時間の思考そのものです。
しかし、基礎研究職に就くことのできる社会人はほんの一握りにすぎません。ビジネスパーソンのほとんどは、仕事で長時間の思考を行う機会も必要性もないといえます。その状態に甘んじていれば、長時間の思考とは無縁のまま人生を閉じることになるでしょう。
長時間の思考といえば、学者や研究者にのみ許された特権のように感じるかもしれませんが、本当はそうではありません。
たとえば、はっきりとしたライフワークを持つ人は、10年、20年をひとつのことに費やし、その間ずっと考え続けます。
また、フィールドワークを行う人も同じです。
たとえば、趣味で水生植物や湿性植物の観察を行っている知り合いがいますが、彼は、日本の田んぼや里山について縦横無尽の膨大な知識を持っています。彼の持論は、歴史的に見て水生植物の多様性が日本の農業と食糧を支えてきたというものです。彼は自由になる時間を使い、かれこれ5年以上そのことばかりを考えつづけ、持論のような認識にたどりつきました。これも立派な長時間の思考です。
数ヶ月、あるいは1年以上の間ひとつのことを考えつづけるには、対象への尽きない興味と、たくさんの知識に基づいた抽象度の高い思考が必要です。
具体化することばかり考える習慣は、思考に費やす時間をどんどん短縮させる方向に働きます。具体化ではなく抽象化するからこそ、IQの高い人は長時間の思考ができるわけです。
引用終わり(この続きは次回に)
-告知1-
今年度のオンラインセミナーを企画しました。9月から1ヶ月おきに、計4回開催する予定です(9月、11月、1月、3月)↓
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32135874.html
次回の開催はR6.1/28(日)の予定、テーマは「コーチングのコア×how?」です。4週前に御案内いたします。
-告知2-
クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。
一緒に楽しみましょう!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html
-関連記事-
F-082~:ダメ。ゼッタイ。
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Q-078:お変わりありませんか?こちらは変わりなく過ごしております
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Q-169~:自身の信念を失いそうです
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Q-314~:こんな私に誰がした
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425205.html
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