L-134202111月シークレットレクチャー -03;抽象度が上がる →自由 →ますます“いい状態(well-being)”

 

202111月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の1回目。3回を通してのメインテーマは「」ですw

 

 」とは何か? 「」がコーチングとどう関係するのか?

 

 当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 リラックスを深めながら、気楽にお読みください。

 F-284~:気楽 ver.2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html

 

 01;メインテーマ「□」とは

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32989957.html

 02;自我とRAS&スコトーマとコーチングの関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33004210.html

 03;抽象度が上がる →自由 →ますます“いい状態(well-being)”

 

 

 コーチングとは、RASをコントロールしスコトーマを消すことで、これまでの価値観から自らを解放し、新たな認識を得る技術。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

新たな認識を得て“現状の外”にゴールを設定すると、ゴールの世界にふさわしい評価関数をつくりあげることができます。それがコーチング!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 *こちらもどうぞ↓

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 コーチングを実践すると、心はどんどん自由になります。心が自由になると、ますます“いい状態(well-being)”になっていきます。なぜでしょうか?

 

 答えは「抽象度が上がる」から。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 今回は「抽象度が上がる →自由 →ますます“いい状態(well-being)”」について考えていきましょう。

 

 

 ところで、“いい状態(well-being)”は健康(Health)の定義であることをご存じでしょうか?

 

 1998年にWHO(世界保健機関)の執行理事会で採択された健康の定義がこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859675.html

 

Health is a dynamic state of complete physical, mental, spiritual, and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.

健康とは、身体的に、心理・精神的に、スピリチュアルに、そして社会的に完全に良好な(well-being)ダイナミックな状態であり、単に病気がないとか、弱っていないということではない

 

WHO 健康の定義

 

 

 私はこの健康の定義を肯定しているわけではありませんが、「physical」に限定することなく、「mental」「spiritual」「social」にまで“拡張”していることは素晴らしいと思っています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859828.html

 

 スコトーマに隠れがちな“より高次の抽象度次元”をしっかり捉えているから(lock on)。「physical」と「mental」「spiritual」「social」は、そもそも抽象度が違います。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 「physical」が情報空間の底面である物理空間上の身体の評価であるのに対して、「mental」は情報空間の心の話です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 もちろん、体(物理)と心(情報)は同じもの。

同じものの抽象度の違いに過ぎないのですが、意識は情報量が多い下位の抽象度次元に向いてしまいがちです。例えば、「うつ」という心の状態(←情報次元)がテーマのはずなのに、セロトニンやそのセロトニンを増やす薬(←物理次元)の話ばかりになってしまうなど

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24617501.html

 

 体(物理)と心(情報)は決して別々のものではなく、「体(物理)と心(情報)」でひとつ。物理空間の体と情報空間にひろがる心すべてが“私”の正体だといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 その“私”は縁起のつながりのことでもあります。それが「social」という言葉の意味です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 *「spiritual」の抽象度についてはこちらをどうぞ↓

 Q-168:スピリチュアルペインは抽象度でいえばどこに入るのでしょうか?どうやって原因である無関心が生まれてくるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24321116.html

 

 

 「抽象度が上がる →自由 →ますます“いい状態(well-being)”」はクリアでしょうか?

 

 抽象度が上がるとは、情報量が減ること。それは束縛や制約が減ることを意味します。だから自由。中国の古典「菜根譚(さいこんたん)」でいうと、「人生減省一分、便超脱一分」↓

 Q-172:自身の信念を失いそうです vol.4;コーチ向け

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24495212.html

 

 抽象度が上がり、自由でいると、スコトーマをますます外しやすくなります。そのような意識状態を保ち続けると、“私”を身体(physical)、心(mental)、縁起のつながり(social)としてしっかり観ることができ、“現状の外”にゴールを設定できようになります。

 F-318~:観自在

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427083.html

 

 ゴールを設定して実現に向けて行動し、さらなるゴールを見つけ行動する

 

 そんな挑戦の日々を楽しみながら生きていると、自然にスピリチュアルペインを克服していきます。「生きる意味」を体得し、「死ぬ理由」を理解するから。すると、ますます“いい状態(well-being)”。

 L-122202111月医療・介護研修… -03;ゴールがスピリチュアルペインを解決する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32663640.html

 

 スピリチュアルペインとは、「自己の存在と意味がわからないことから生じる苦痛」のこと。その解決にはコーチングが役立ちます。

 L-00720201月シークレットレクチャー -07;スピリチュアルペインとは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24706915.html

 

 そう、まず取り組むべきなのはゴール設定!

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

ゴール設定がシンの人生のスタートです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 

 とはいっても、ゴールを設定することは簡単ではありませんよね。

 

 「ゴールがなかなか見つけられない」というときは、ゴールのバランスホイールを考えてみましょう。複数のゴールのカテゴリを同時に考えていると、視点が上がりやすくなります。「視点が上がる=抽象度が上がる」です。

 Q-255バランスホイールは全て現状の外にゴールを設定する方がよいのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28656381.html

 

 同様に、「physical」「mental」「spiritual」「social」を同時に意識に上げていると、抽象度が上がりやすくなります。それが“total”という感覚。そして抽象度が上がるほど、どんどん自由になります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 ここでいう自由とは、束縛や制約を前提とした自由のことではありません。「思考や行動の判断基準を自らに置く」という意味での自由です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 そのとき問題となるのが

 

L-135につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 抽象度が上がると、自由になり、ますます“いい状態(well-being)”になる

 

 抽象度を上げることは「IQを高めて悟りの境地に近づく方法」でもあります。それが「ますます“いい状態(well-being)”になる」ための苫米地流メソッドのコアです。

 L-07520211… -04;抽象度を上げてIQを向上させる苫米地式トレーニング

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29486824.html

 

 これから3回にわたって、苫米地博士の著書「15歳若返る脳の磨き方」(フォレスト出版、第3章)から引用します。まずはこちらから(p120)。

 

 

釈迦が説くIQの高め方

 ところで、抽象度の高さには限界がありません。抽象化をつづけていけば、つねにそれよりもひとつ上の抽象度が存在することに気づきます。

 仏教には、釈迦が提示した「空」という概念がありますが、これが抽象度のことを説明するさいに意外に役立ちます。

 「空」を苫米地流に解釈すれば、それは「さらにひとつ上の抽象度」という意味です。一般には、「固定的実体がないこと」や「我のないこと」という解釈がなされていますが、それではあたかも空という固定的な状態が存在するという誤解を与えてしまいます。

 釈迦は弟子たちの質問に答える形で教えを授けるのがつねでしたが、例えば「死後の世界はありますか」という質問には、じつは答えていません。

 仏教では、それを「無記」といいます。それは、判断を示さずに沈黙を守り、無用な論争を避け、苦しみからの解放というほんらいの目的を見失わないようにするための態度だった、と解釈されています。

 しかし、さまざまな経典を読んでみると、私は、釈迦の意図はそこにはなかったと考えるようになりました。なぜなら、「空」という概念を提示するほどのいわば天才的人物が、死後の世界について思索をめぐらしていないはずはないからです。私の読者はみな知っていると思いますが、釈迦の思索は一貫して科学的で、透徹したものです。

 何も答えないという態度で釈迦が示したのは、「死んでもいないのに、死後のことを訊くのはバカのすることだ」ということでしょう。

 釈迦は死後の世界のことを考えなかった、ということではありません。彼は間違いなく考え続けていました。ところが、それを質問されると、何も答えなかったのです。

 なぜでしょうか。

 それは、答えを聞いた相手が、その瞬間に思考をやめることになるからです。

 釈迦のいう縁起瞑想は、死ぬまで考え続けなさいという意味です。考えるのをやめてはいけないと教えているのです。理由は、死ぬまで考え続けることによって、「空」の境地にたどりつくことが重要だからです。

 この釈迦の態度を理解すれば、「空」とは何かが見えてきます。

 それは、終わりのない抽象度の高みに上がることです。考え抜いた末に「これですべてわかった」と思っても、「まだその上がありますよ」というのが「空」なのです。

 この釈迦の教えにしたがって、さらに上へさらに上へと思考の抽象度を高めていけば、IQもまた無限に高まってきます。瞑想をはじめとする仏教の修行には、随所にIQを高めるためのワザを見ることができます。それらのワザが生まれた時代には、IQや抽象思考という概念はなかったわけですが、釈迦は、IQを高めることが悟りの境地に近づく方法であると、経験的に体得していたのでしょう。

 引用終わり(この続きは次回に)

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナーを企画しました。9月から1ヶ月おきに、計4回開催する予定です(9月、11月、1月、3月)↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32135874.html

 

 次回の開催はR6.1/28(日)の予定、テーマは「コーチングのコア×how?」です。4週前に御案内いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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