L-132202111月シークレットレクチャー -01;メインテーマ「□」とは

 

202111月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の1回目。3回を通してのメインテーマは「」ですw

 

 」とは何か? 「」がコーチングとどう関係するのか?

 

 当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 リラックスを深めながら、気楽にお読みください。

 F-284~:気楽 ver.2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html

 

 01;メインテーマ「□」とは

 

 

 今回のメインテーマは「」。「」とは何のことでしょうか?

 

 

2021年11月シークレットレクチャー

 

 

 答えは「フレーム」です。

 フレームとは、「人工知能の父」と呼ばれるマービン・ミンスキー(Marvin Lee Minsky1927~2016年)が提唱した概念で、「ある知識を表現するための知識の単位とその結合方法」のこと。そのフレームを、苫米地博士は「その状況、現象、事物の特徴などを、逐一、記述していく方式で物事を定義していく方法論」と表現されています。

(認知科学から苫米地理論への流れはこちらでどうぞ↓)

 Q-349:認知科学の次のパラダイムとは?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32909282.html

 

 

マービン・ミンスキー(Wikipedia)

マービン・ミンスキー(2008年、OLPCオフィスにて)

Wikipediaより引用

マービン・ミンスキー - Wikipedia

 

 

 今回は苫米地博士の著書「Dr.苫米地の『脳力』の使い方」(徳間書店)の第20章「人類には“今”しかない 超情報場脳 その『超情報場』理論による解釈」に沿って説明し、最後の部分を引用します。「」=フレームを意識に上げながら読み進めてください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

 

過去の情報の寄せ集めが現在を作っている

 博士が述べられているのは、「記憶」ではなく、「情報」。記憶と情報を明確に区別され、「フレーム」という言葉を使って説明されています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

 人間は、物事を解決するにあたって、「関連することだけをふるい分けて抽出し、それ以外の事柄に関しては無視して思考する」という能力を持っています。「関連することだけをふるい分けて抽出」がRASの働きで、「それ以外の事柄に関しては無視」がスコトーマ(scotoma)のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

つまり、ある枠組みを作って、その中だけで思考することができるということ その「枠組み」がフレームです。

(さらに詳しい説明はこちら↓)

Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」と

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

 記憶はフレームがあるもの。対して、頭の中にバラバラに保存された情報にはフレームがありません。よって、私たちは何も記憶していないともいえます。バラバラな情報が合成され“記憶”となるのは“今、この一瞬”です。だから

 

 今の認識というフレームが今の記憶を作っていると考えると、人類の脳には、過去も未来もなく、現在しか存在しないということになるby苫米地博士)

 

 つまり、それぞれの記憶が織りなす「一人一宇宙」が、この瞬間にダイナミックにうみだされているということ。

本当は時間は流れておらず、バラバラに散らばった状態で存在しています(離散的)。時間が流れているように感じられるのは、私たちの意識が時間軸を移動しているからです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 

仏教ではすでに説かれている「人には現在しかない」

 認知科学の大前提はファンクショナリズム(functionalism)です。しかしながら、人間のファンクションは、あらかじめあるものではなく、その瞬間瞬間に生成されるもの。

それゆえ、「認知科学の枠組みでは、現在しかない人間の記憶をシステム化することは不可能」と博士はおっしゃいます。

Q-235:「財布を娘に盗られた」といったvol.6:記憶が織りなす「一人一宇宙」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27981625.html

 

 この「人には現在しかない」という考え方は、じつは、仏教の教えの中にも存在しています。人どころか、宇宙まで含めて、「今作られ(刹那生)、今消える(刹那滅)」。その「生」と「滅」を生みだす力が「縁起」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

多くの人が作った宇宙が同時に存在する「超情報場」

 今この瞬間に、ファンクションが生み出される」ことを教えてくださる博士は、同時に「個々人がバラバラに刹那的な宇宙を創っても意味はない」と諭されます。

 そして、「多くの人が創った宇宙は同時に存在している。その創られた宇宙が『超情報場』である」と定義されています。

 私は博士のこの言葉を「中」と理解しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

    超情報場は、情報の場であり、次元を超える場である

    場の一部に人間の認知がある

    人間の認知は高い抽象度から生じ、人間の認知も含めた「超情報場」は抽象度が高いところが先にある

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 そして博士は、このようにコーチング(&ヒーリング)の秘密を語られます。

 

 レベルの高いコーチングは、いきなり抽象度の高い方法で、相手の潜在能力を引き出し、この「超情報場」を変化させて、問題の解決を図ることになる

 

 

情報空間が物理空間を変え、癌は情報で治る

 鍵は「情報空間」と「物理空間」の関係の理解。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

物理空間は情報空間の一部で、抽象度を軸にしたときの底面です。つまり、情報宇宙という全体があり、物理空間はその1つの部分であるということ。ゲシュタルトです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 宇宙の構造を体得すると、「生命現象という情報が物理空間に顕在化したものが身体である」ことが理解でき、「高次の情報場への働きかけを通じて、現実である物理空間を変える」ことができるようになります。自由自在に。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 コーチングの枠組みでいえば、その理をプリンシプル化したものが「I×V=R」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 その「I」を生みだすもの、つまり「(フレーム)」を生みだす最初の一歩が「ゴール設定」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 では、「Dr.苫米地の『脳力』の使い方」(p211)から引用します。シンの“脳力”を解き放つ秘訣を感じてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

「足の裏」情報場から、すべてを超えた「超情報場」へ

 このような「情報空間」と「物理空間」の関係を見るにつけ、より抽象度の高い考え方の必要性を改めて感じます。

 とは言え、もちろんこの2つの空間は、別々にではなく連続して存在しています。その連続した情報空間の、抽象度の1番低いところにあるのが物理空間なのです。

 ということは、物理といえども情報の一部にすぎないということでもあります。

 もっと言えば、情報空間にある「特定の情報場」の写像として、物理空間に物理的実体が存在していると言っていいでしょう。

 つまり、私たちが現実世界で「ある」と思っているものは、すべて「情報場の写像」にすぎないということです。

 ここで言う「情報場」というのは、情報空間における特定の座標のことです。私たちの周りの情報空間には、人間の認識の数だけ、無数の情報場があるのです。

 人間に関する情報が集まっている場が「人間の情報場」、ロボットについての情報が集まっているのが「ロボットの情報場」、富士山についての情報が集まっているのが「富士山の情報場」です。

 言い換えれば、「人間の情報場」「ロボットの情報場」「富士山の情報場」といったそれぞれの情報場があって、その情報場が、物理空間に物理的存在としての「人間」「ロボット」「富士山」を現出させているのです。

 これらの事物は、もっと高い抽象度の情報空間に広がっている情報的存在のごく一部であり、それも、もっとも低いところにある一部、言うなれば「情報の足の裏」のようなものです。

 ですから、目の前に見える物理世界を見ているだけでは、情報世界の「足の裏」を見ているにすぎず、さらに広大な情報空間に広がる未知の世界、真実の世界を捉えることはできません。

 情報空間の「足の裏」である物理空間から脱し、もっと高い抽象次元の情報空間、「体全体」を認識してはじめて、世界のあり方を知ることができるのです。

 下から言えば「足の裏」にあたる物理空間から、「体全体」にあたる情報空間へ、そして従来の科学や現実の事象のすべてが存在するさまざまな「情報場」を超えて、もっと高い抽象次元の情報場を目指す、その情報場を私は「超情報場」と名づけているのです。

 この新たな情報場では、すでに述べたように認知科学では説明できない現象も扱えるでしょう。まして癌と心の相関関係や、瞑想を深めた超瞑想の効果なども、研究対象になって不思議ではありません。

 おそらくこれこそが、「今しかない人類」にとって、これからの新たな脳理論の可能性を拓く、「新たな脳力」の出現につながっているはずです。

引用終わり

 

L-133につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

つまり、それぞれの記憶が織りなす「一人一宇宙」が、この瞬間にダイナミックにうみだされているということ。本当は時間は流れておらず、バラバラに散らばった状態で存在しています(離散的)。時間が流れているように感じられるのは、私たちの意識が時間軸を移動しているからです

 

 「時間」について、こちらもどうぞ↓

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-告知1

今年度のオンラインセミナーを企画しました。9月から1ヶ月おきに、計4回開催する予定です(9月、11月、1月、3月)↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32135874.html

 

 次回の開催はR6.1/28(日)の予定、テーマは「コーチングのコア×how?」です。4週前に御案内いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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