F-320:観自在 <理論編-3;自在に観る>

 

「観自在」には2つの意味がかけられています。

 1つは「自在観る」、もう1つは「自在観る」。前者は「自分という存在を観る」、後者は「自由自在に観る」という意味です。

 よって、「観自在」は「自分という存在を自由自在に観る」

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今回は理論編(計3回)と実践編(計5回)に分けて、「観自在」を探究していきます。最後(応用編)は、これからますます重要となる「“正しい情報”の見極め方」の考察です。

 F-281~:「社会が変わってしまう」 ~あるワクチンの話~

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 理論編-1観自在菩薩行深般若波羅蜜多時

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 理論編-2;自在を観る

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 理論編-3;自在に観る

 

 

 今回のテーマは「自在観る」。

 前回(F-319)の「自在観る」のポイントは、「全抽象度にわたる自分の存在を感じながら、同時に、情報空間の底面である物理次元上の自分をしっかり意識に上げる」こと。

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 下図でいうと、緑色の逆円錐が「全抽象度にわたる自分の存在」で、物理空間に結実する逆円錐の頂点が「物理次元上の自分」です。

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潜在的情報(可能世界)と物理空間

 

 

 前回の苫米地博士のメッセージを重ねると、「そもそも人間は本質的に何にでもなれる可能性を秘めている。あらゆる方向に進むことができる」というのが「全抽象度にわたる自分の存在」のこと。それは縁起のつながりのことでもあります。

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そして、それらの物理空間への写像(結実)が「物理次元上の自分」。
 残念ながら、「物理空間への写像(結実)」、つまり「物理次元上の自分」は、まったく自由ではありません。本当の自由意思ではなく、必ず“他”が刷り込まれているから。しかも全部過去です。

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 そう、ブリーフシステム(Belief SystemBS)のこと。

「自在観る」=自由自在に観るためには、先入観、既成概念、知識による思い込みなどをすべて捨て去って、「重要性関数ゼロで自我=縁起のつながりを観察する」ことが必要です。それはこれまでのブリーフシステムを手放すということであり、「自分中心を捨て去る」ということ。

Q-221:ゴールの設定ポイントについて確認させてください

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 自分中心を捨て去る

 

 だからこそ、分厚いスコトーマを外して、現状の外を感じることができるようになります。コーチとしてなら「クライアントの利益100%(コーチ自身の利益0)」という意識状態のこと。

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 スコトーマを外しながら行うのはゴール設定。1)現状の外であり、2)心から望むものを、3)人生のあらゆる領域(バランスホイール)に設定していくことで、「全抽象度にわたる自分の存在」をますます感じることができるようになります。

 L-09920218月シークレットレクチャー -01;ゴールの基本条件

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31136092.html

 

 

バランスホイール

 

 

 「全抽象度にわたる自分の存在」は高次元ほどイマジネーション次第なのに対して、「物理次元上の自分」は時間と空間が特定(限定)されてしまいます。例えば、東京で苫米地博士のセミナーに参加しているとき(生涯学習)、私は鹿児島でコーチや医師として働くことができません(職業)。家族と過ごすことも、趣味に没頭することも、あるいは休養することも(健康)。

 Q-347:自身の人生を変えるvol.4;「走りながら考える」 同時並行“の意味>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32562546.html

 

 だから、全抽象度にわたる自分の存在(=バランスホイール)」を自由に感じながら、「物理次元上の自分」を“自分”で特定(選択)していくことが大事

 (この場合の“自分”とは、ゴール側の可能世界w1のこと↓)

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 私は、それが「抽象度の高い世界できちんと行きたい(生きたい)ゴールがあって、物理的な抽象度でもなんらかの行動をしている」という“ゲバラ主義”の真髄だと思っています

 F-256:イノベーションがうまれるとき <後編;ゲバラ主義>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29522943.html

 

 シンプルに言い表すと、「抽象度×バランスホイール」。それが

F-273:冗長性と多様性 <vol.5;抽象度×バランスホイール>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30452009.html

 

 観自在 =自分という存在を自由自在に観る =思いどおりの現実世界で思いどおりに生きる!

 

 

 研修や講演で「思いどおりの現実世界で思いどおりに生きる」といった話をすると、必ずといっていいほど不満げな表情を浮かべる人がいらっしゃいます。

 そのような方々にお話しを伺うと、たいてい「思いどおりに生きられたら誰も苦労はしない」「誰かが我慢をしなければ社会は成り立たない」といったコメントが。皆さんはいかがですか?

 F-163:アンチからウィズ、そしてウェルへ vol.1「生」;好きなことだけやる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

 きっと辛い記憶があるのでしょう。

私も「自分(と一族)さえよければいい」といった人たちと関わり続けた経験があるので、「抽象度が低いままの自由自在」のインパクトを身にしみて理解しています。

(理解の一例がこちら↓)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html

 

 やはり、大事なのは抽象度。空(くう)を志向し、より高い抽象度次元を目指す心構え(habitattitude)が何よりも大事です。そんな空観をベースにした「思いどおり」!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

その「思いどおり」とは、「自分勝手」「自己中心」といったものではなく、抽象度が下がるほどリアルになっていく煩悩をしっかりコントロールした上でのもの。

それこそが「自在観る」ということだと思っています。

L-07520211… -04;抽象度を上げてIQを向上させる苫米地式トレーニング

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29486824.html

 

 煩悩をコントロールし、「自在観る」ための方法が

 

以下、苫米地博士の著書「脳の呪縛を解く方法」(KADOKAWAp104)より引用します。

 

 

脳のバイオパワーを利用する方法

 いつも指摘するように、私たちは言語宇宙に生きています。赤信号でクルマを停止させるのも、青信号になってから横断歩道を渡るのも、私たちが道交法という言語宇宙の中で生きているからです。

 正確にいえば、この言語宇宙は、あくまで左脳言語野の言語宇宙です。右脳言語野の言語宇宙は、土偶の時代からおよそ1万年という年月を経た現代にいたって、すっかり忘れ去られた感があります。

 しかし、それが現代人に不必要かといえば、決してそうではありません。

 バイオパワーの源泉であるということからもわかるように、右脳言語野の言語宇宙は、いまだに私たちを規定しています。

 左脳と右脳は、つねに電気信号が行ったり来たりし、同時発火しています。その意味では、左脳言語野と右脳言語野の言語宇宙は、まったく異なっているのではなく、ある程度一致しているか、そう大きくは異なっていないといえるかもしれません。

 

 私は、社会の中で期待される言語というものを本当に解析する鍵があるとすれば、それは右脳言語野にあると考えています。

 正義という言葉を使うことが適切かどうかはわかりませんが、人間それぞれが論理として受け入れ、報酬系を働かせることで実践する正義とは別に、右脳言語野が想定する「何らかの正義」が存在しているということです。

 

 正義があり、それに合致すると報酬系が働き、心地よく感じるためにそれに従って行動してしまう。あるいは逆に、それから外れると報酬系が逆向きに働き、気分が悪いからそういう行動をしない。私たちはそれを、バイオパワーと呼ぶわけです。

 人間は、このバイオパワーによって最終的には自分で自分を縛っています。

 それは、いわば良心です。そして、その良心の出所は、人間が生得的に持っている、「本当に自分を見ている眼がある」という感覚でしょう。

 社会の中で期待される言語を右脳言語野が導いたとき、おそらく人間は新しい目覚めを迎えるはずです。それは、そんなに遠いことではありません。

 権力のバイオパワーに取り込まれることなく、自分を客観的に見つめ、その時を待つことは、かつて私たちが経験したことのないほど大切で重要なことになった、そう考えなくてはならないのです。

 引用終わり

 

 

 社会の中で期待される言語を右脳言語野が導いたとき、人間は新しい目覚めを迎える

 

 それが“calling”であり、ゴール(w1)に触れた感覚。

 F-293:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう vol.6;リーダーシップの本質

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31524022.html

 

 全抽象度にわたる自分の存在」がゴール側の“自分”として「物理次元上の自分」を導くことが「自在観る」

 

さらにいうと、「本当に自分を見ている眼がある」という感覚が生みだす良心(右脳言語野)が「自在観る」のコアであるはずです。

 L-08220213月シークレットレクチャー -05;「非言語」が重要なのはなぜ?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30102311.html

 

F-321につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

「物理次元上の自分」は、時間と空間が特定(限定)されてしまいます。例えば、東京で苫米地博士のセミナーに参加しているとき(生涯学習)、私は鹿児島でコーチや医師として働くことができません(職業)。家族と過ごすことも、趣味に没頭することも、そして休養することも(健康)

 

 だからリソースプランニングが重要!

 リソースとしてとくに大事なのが「時間」と「〇〇」。詳しくはこちらでどうぞ↓

 Q-319~:速いスピードで移動した人は長生きできるって言いますよね?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425265.html

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナーを企画しました。9月から1ヶ月おきに、計4回開催する予定です(9月、11月、1月、3月)↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32135874.html

 

 次回の開催は11/26(日)。詳しくはこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32734556.html

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

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脳の呪縛を解く方法