F-318:観自在 <理論編-1;観自在菩薩行深般若波羅蜜多時>
観自在菩薩行深般若波羅蜜多時
…これは「空(くう)」を伝えるお経「般若心経」の冒頭の一節です。
PMⅠ-02-16:空観、仮観、中観
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医療はもちろんのこと、すべての領域において、パラダイムシフトの鍵となるのが「空の理解と体得」。
PMⅠ-04-20:超高齢化社会に求められる医療のパラダイムシフト
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8748974.html
なぜなら、パラダイムシフトとは、同じ抽象度での視点の変化ではなく、より高次の抽象度次元に向かう視点の移動のことだから。
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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html
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そんな「空の理解と体得」とは、
この世界に存在するすべての事象は、自分の心が生みだしている
→ 自分や世界は、絶対不変の存在としてこの世にあるのではなく、一人ひとりの心がどんな関係を選ぶかによってあり方を変えていく
→ 心をコントロールすれば、自分や世界を自由自在に変えることができる
…ということを、心から理解し本気で実践すること。一言で表すと「縁起に関わる」。
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では、空を理解し体得するためにはどうすればよいのでしょうか?
…答えは、空という抽象度の高い情報空間の臨場感を維持するトレーニングを繰り返す。
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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html
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そのトレーニングとして、「言語化された物語」を使う方法があります。超瞑想です。
F-315:デジタル自傷行為 <plan-side -3;ゴール×エフィカシーの“秘密”
-後編->
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物語を使った瞑想は、抽象度を上げたときにも強い臨場感を維持しやすいという特徴があります。シンプルに表現すると…
F-304~6:映画のおもしろさって何だろう? ~「Indy 5」の… <vol.1~3;臨場感>
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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32179090.html
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言語化された「ストーリー」を繰り返し読む
→ 脳内で同じ体験を繰り返す
→抽象度が高い可能世界w1の臨場感up
抽象度が高い可能世界w1とは、ゴール側のコンフォートゾーン(Comfort Zone、CZ)のこと。
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ゴールは必ず現状の外であり、ゴール側のCZは現在のCZの外側です。その新たなゴールやCZは、ただスコトーマに隠れているのではなく、より高い抽象度次元にあるもの。偶然見つけられる(到達できる)ものではありません。
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その最たるものが空。
何よりも情報量が少なく(潜在的情報量は多く)、何よりも抽象度が高い包摂半順序束のtop=空を感じるのは、決して簡単なことではありません。
Q-338:エンドステートに対する臨場感の問題?
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神奈川大学情報学部開設記念シンポジウム(2023年5月23日)より引用
基礎科学としての情報〜エントロピーと生命、超次元複雑性と生成AIの未来と私達 Dr.苫米地 (2023年5月20日) - YouTube
…そこで般若心経!
空という抽象度の高い情報空間で臨場感を維持するために、般若心経に込められた情報(書き手のメッセージ)を強い臨場感で認識しながら瞑想を重ねます。具体的には…
1)一つひとつの言葉の意味や、言葉の中に描かれている世界をイメージする(ゲシュタルト化)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html
2)一つひとつの言葉のイメージができたら、複数の言葉のイメージをつなげて、統合する
=1つ上の抽象度のイメージを作る(connect the dots)
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3)イメージの統合を繰り返して抽象度の階段を上がっていき、般若心経の世界全体を“統合されたひとつのイメージ”として感じる
(↑「コンセプチュアル・フロー」のこと。こちらでどうぞ↓)
L-081:2021年3月… -04;言語を用いたゲシュタルト構築
<応用編>
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誤解を恐れずにいうと、般若心経はありがたいお経でもなんでもありません。般若心経をただ唱えただ書き写すだけでは、何の御利益もないでしょう。
(「ある」と感じるのは“プラセボ”です↓)
Q-249:病気をどのように考えていますか?
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大事なのは、般若心経に込められた情報をしっかりイメージし瞑想すること!
“般若心経を学び瞑想することによって抽象度を高めたマインド”自体に力が宿ります。
それは縁起の力であり、生命力そのものといえるはず。
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では、「観自在菩薩行深般若波羅蜜多時」をイメージしていきましょう。
「観自在菩薩」とは、「観音様」のことで、「観世音菩薩」とも呼ばれています。サンスクリット語では「アヴァローキテーシュヴァラ」です。
「菩薩」とは「悟りに向かって修行中の人」のことで、「観音様」は(大乗仏教的には)「自らの悟りと人々の救済のために働くことを同じレベルで実践する人」です。
「観自在」には2つの意味がかけられています。
1つは「自在を観る」、もう1つは「自在に観る」。前者は「自分が在る(こと/ところ)を観る」=「自分という存在を観る」、後者は「自由自在に観る」という意味です。
よって、「観自在」は「自分という存在を自由自在に観る」という意味。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html
「自由自在に観る」とは、先入観、既成概念、知識による思い込みなどをすべて捨て去って、「重要性関数ゼロで自我=縁起のネットワークを観察する」ということ。
それはこれまでのブリーフシステム(Belief System、BS)を手放すということであり、「無人運転」「自動運転」を止めるということです。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html
*「無人運転」「自動運転」はこちら↓
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html
まとめると、観自在 =自分という存在を自由自在に観る =思いどおりの現実世界で思いどおりに生きる
…という自由自在!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html
以下、苫米地博士の著書「一生幸福になる超訳般若心経」(学研プラス、p14)より引用します。
お経を唱えるのは瞑想するため
日本の仏教には「念仏や題目を唱えるだけで極楽浄土へ行ける」と説く宗派もあります。あるいは密教の護摩炊きなどでもお経が唱えられます。ですが、私はこれらもけっして魔法の呪文を唱えているのではなく、瞑想をするための一つの方法論として提示されているのだと考えます。
日蓮宗や浄土真宗では「般若心経」は唱えないとされていますが、その開祖である日蓮や親鸞も元は天台宗のお坊さんです。比叡山延暦寺には天台宗の偉大な僧の木像があるのですが、その中には日蓮も親鸞もあります。あるいは、法然、栄西、道元らいわゆる鎌倉新仏教の開祖たちもみな比叡山で修行した天台宗の僧でした。天台宗には「止観」という瞑想がありますから、当然、こうした新宗派にも止観の瞑想の影響が色濃く残っていても不思議ではありません。つまり、座禅も念仏や題目を唱えることも「瞑想」の一方便だと考えられるのです。
瞑想とは自分自身を自由自在に観ること
瞑想とは自分自身を見つめ、自分のいる世界を見つめ、宇宙全体を見つめることと書きました。実は、自分自身を見つめると、同時に自分のいる世界も、宇宙全体も見たことになります。なぜかというと、自分自身というのはそれだけで存在しているのではなく、必ず自分以外の周りのもの(=自分のいる世界、宇宙全体)との関係によって成り立っているからです。このことをお釈迦様は「縁起」と呼びました。
人はとかく、自分というものを絶対視しがちです。ですが、瞑想とは自分自身から離れて、自分自身を外側から見つめ直す作業です。自分を外側から見るには、自分と周囲との関係をよく見る必要があります。このとき、それまでの思い込みや先入観などを捨てて見ないと、本当の自分は見えてきません。思い込みや先入観に縛られていると、自由に自分自身を見つめられないのです。瞑想とは自分自身を自由自在に見る(観る)ことなのです。
引用終わり
瞑想とは自分自身を自由自在に見る(観る)こと
…これから理論編(残り2回)と実践編(計5回)に分けて、「観自在」を探究していきます。最後(応用編)は、これからますます重要となる「“正しい情報”の見極め方」の考察です。お楽しみに。
F-281~:「社会が変わってしまう」 ~あるワクチンの話~
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424261.html
(F-319につづく)
苫米地式コーチング認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
-追記1-
では、「観自在菩薩行深般若波羅蜜多時」をイメージしていきましょう
…ゲシュタルト構築のために補足します。
「行」は「行う」こと、「深」は「深い」こと、そして「時」は「〇〇していた時」です。よって、「行深般若波羅蜜多時」は「深い般若波羅蜜多を行っていた時」という意味になります。
「般若」とは、パーリ語の「パンニャー」を音写したもので、「智慧」、とくに「完成された智慧=悟り(覚り)の智慧」を指します。
「波羅蜜多」とは、修行中の菩薩が行うべき項目のこと。とくに重要なものが「六波羅蜜(ろくはらみつ)」。「持戒」「忍辱」「精進」「禅定」「智慧」、そして「布施」の6つのことです。詳しくはこちらでどうぞ↓
F-044:笑顔のままお亡くなりになった患者さんから学んだこと 前編:布施
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11142143.html
「智慧波羅蜜」とは、「何にもとらわれず、物事をありのままに観ることによって本当の智慧に到達する」こと。つまり、止観瞑想のこと↓
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18576926.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18684707.html
「観自在菩薩行深般若波羅蜜多時」は、一般的には「観自在菩薩が自分自身と自分に関係する物事(縁起)を、先入観など何にもとらわれることなく、自由自在に、ありのままに瞑想していた時に…」と訳されます。苫米地博士の超訳は「観自在菩薩が、深遠な縁起の瞑想に成功し…」です。
-追記2-
「自由自在に観る」とは、先入観、既成概念、知識による思い込みなどをすべて捨て去って、「重要性関数ゼロで自我=縁起のネットワークを観察する」ということ
…重要性関数ゼロとは、完全な「無分別」のこと。それが空の境地です。
私の好きな表現でいうと“無敵”!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5446097.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5448151.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615695.html
-追記3-
「空(くう)」に関して、苫米地博士のブログに論文が掲載されています↓
「空」を定義する ~現代分析哲学とメタ数理的アプローチ
http://www.tomabechi.jp/EmptinessJapanese.pdf
ワークスDVD第2弾 「空の理解と体得」でより詳しく解説されています。下記サイトを御確認ください↓
http://maxpec.net/dvd2/index.html
-告知1-
今年度のオンラインセミナーを企画しました。9月から1ヶ月おきに、計4回開催する予定です(9月、11月、1月、3月)↓
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32135874.html
次回の開催は11/26(日)。詳しくはこちら↓
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32734556.html
-告知2-
クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。
一緒に楽しみましょう!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html
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L-029:2020年3月シークレットレクチャー -07;75歳以上では延命治療は不要?<ケースサイド>後編
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Q-347:自身の人生を変えることに専念? それともコーチング活動を開始?
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