Q-347:自身の人生を変えることに専念? それともコーチング活動を開始? <vol.4;「走りながら考える」 同時並行“の意味>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q:将来コーチとして活動するために学んでいますが、未だに「現状全てがwant to」という状態には達しておりません。

 このような場合、自分自身の人生を変えることに専念した方がよいのでしょうか? それとも同時並行で他者へのコーチング活動を開始した方がよいのでしょうか?

 未来のクライアントさんの利益を最大にするということを考えると、どうするべきか迷ってしまいます。

 

 vol.1;「走りながら考える」 理論編

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32496942.html

 vol.2;「走りながら考える」 コーチング実践編・自由

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32510309.html

 vol.3;「走りながら考える」 コーチング実践編・縁起

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32548402.html

 vol.4;「走りながら考える」 同時並行“の意味

 

 

A4:コーチとの縁により、抽象度の高い「『縁起のつながり』=ゴールの世界(w1」と抽象度の低い「『縁起の中心点』=自分(関数P」が“まったく同じである”と本気で理解できるようになれば、「全抽象度(一番上から下までの抽象度)にわたって自分の存在を認める」ことができるようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 その「全抽象度(一番上から下までの抽象度)にわたって自分の存在を認める」ことこそがエフィカシーの源泉(ハズ)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 だから私は、「自分自身の人生を変えること」と「他者へのコーチング活動」は“同時並行”で行うべきだと思っています。今回はその意味を掘り下げます。

 

 

 同時並行”というときの「」とは、もちろん時間のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

時間とは、抽象度という軸をとった場合の情報空間の底面における物理因果(法則)のことです。もちろん、実在するわけではありません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 時間の本質は「理論上想定された『時』と『間』に、便宜上名前をつけたもの」。名づけを縁に概念化(ゲシュタルト化)し、「存在する」と思い込んでいるものが時間です。

 「時間」は人間の意識が作り上げた幻想にすぎません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 ところが、私たちはつい「時間がある」と思ってしまいがち。その結果、一般的な「同時並行」は物理次元にlock onしてしまっています。RAS&スコトーマの働きによって。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

コーチにとっての“同時並行”は情報空間中にひろがっています。端的にいうと、「全抽象度にわたってひろがる縁起=自分」のことです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

潜在的情報(可能世界)と物理空間

 

 

 その「全抽象度にわたってひろがる縁起=自分」をしっかり認識し、操作する能力がIQIntelligence Quotient)。よって、「“同時並行”ができるほど、IQは高い(高くなる)」といえます。つまり、

 

コーチングに取り組むほどIQが上がり、IQが上がるほどコーチングがうまくいく

 

そのようなことがコーチとクライアントの関係性で双方向的におこることが、私の「コレクティブ・エフィカシー」の感覚です。

 Q-310~2:私のまわりではそうでも… <vol.5~7:コレクティブ・エフィカシー>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31049084.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31078775.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31102405.html

 

 

 ところで、苫米地博士は、著書「ドクター苫米地の新・福音書」(講談社、開拓社から再販、p129)の中でIQをこのように定義されています↓

 L-10720218月シークレットレクチャー -09;「I×V」とは〇〇

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31370555.html

 

 IQとは「情報空間における操作能力」

IQとは「抽象度の高い空間で、五感をともなう身体的な操作ができる能力」

 

 それが苫米地式(流)の本来の定義。しかし、別の著書においては、「実際に役立つ考え方」と断った上で、このように表現されています↓

 

 IQとは「仕事で結果を出せる能力」

 

 「即断即決」がテーマのその書籍において、苫米地博士は「IQを構成する3つの要素」を掲げられています。1)グレインサイズ、2)クロックサイクル、3)知識量 です。

 

 1)グレインサイズは「抽象度」と同義。博士は「グレインサイズを大きくしたり、小さくしたりを自由自在にできる力こそが重要」と書かれています。

 (詳しくはこちらで↓)

 F-273:冗長性と多様性 <vol.5;抽象度×バランスホイール>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30452009.html

 

 2)クロックサイクルとは、処理能力の速さのこと。その「速さ」とは、物理次元での単純なspeedのことではありません(ハズ)。

 Q-319~:速いスピードで移動した人は長生きできるって言いますよね?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425265.html

 

 3)知識量について、博士は「知識量を軽視するのは、非常に危険」と警鐘を鳴らされた上で、「『仕事で結果を出すためのIQ』を高めるには、まずはその仕事に関する圧倒的な知識量を身につけることが大前提」と強調されています。

 

 その“大前提”を意識に上げながら、以下の文章をお読みください。「あなたの収入が必ず増える!! 即断即決『脳』のつくり方」(ゴマブックス、p135)から引用します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

 

すべての知識は自然現象と関わっている

 前項では、知識の重要性について解説しました。

 ただ、「知識」というと、多くの人は「すでに知られている知識」ばかりを追いかけがちになります。

 つまり、「暗記できる知識」を暗記することが知識の習得のすべてだと考えてしまいがちなのです。

 「『知られていない知識』は『知識』じゃないのではないか」と思うかもしれませんが、必ずしもそうではありません。

 「暗記できる知識」ももちろん大切なのですが、それだけではないということを知っておく必要があります。

 すべての知識体系は自然界の自然現象や物理現象を含んだものであるということです。

 次章でも述べますが、例えばレストランのメニューを見てその店の善し悪しを判断したいとき、たいていの人はメニューに書かれている料理の献立を見るだろうと思います。

 メニューに書かれた「料理」という内容、コンテンツを吟味するでしょう。

 それは「知識」の一つではありますが、「知識」とはそれだけではありません。

 メニューの紙質、書かれた文字のフォント、手書きかどうか、あるいはメニューを持ってきてくれた店員さんの立ち居振る舞い(メニューそのものからは離れますが)などもすべて、店の善し悪しを判断するための「知識」となり得ます。

 知っている知識を使って、まだ知らない何らかの知識体系を導き出し、目の前の出来事(自然現象・物理現象)を説明する能力こそがIQが高いということです。

 この能力が高い人が、仕事で結果を出す能力の高い人なのです。

 例えば、前の項で「会社経営も国家の財政政策も自身の家庭の家計すらも担ったことがない経済学者」の話をしました。

 彼らはおそらく、経済学において体系化されている抽象的な知識は豊富なはずです。

 しかし、実際には世の中の役に立たないほどIQが低いといわざるを得ません。

 なぜかというと、現実に起こっている現象(この場合は、企業経営での現象や世の中の経済的な現象)についての知識がないので、持っている経済学の知識と現実とを結びつけることができないのです。

 本当にIQが高い人は、現実世界、自然界を見て、それらを体系化し、すでに持っている知識体系と照らし合わせて融合して、新たな知識体系を作り出すことができます。

 それはけっして特別な能力ではありません。

 できていない人は、すでにある知識にしか興味を持たないからであって、自然現象、目の前の出来事に興味を持ち、それらが自分の知っている知識体系とどのように関連しているのかに興味を持つだけで、誰でも磨くことができる能力です。

 先の経済学者なら、自身で会社経営なりをしてみれば、いろいろな経済現象が目の前でリアルに起こってきます。

 それを、すでに持っている経済学の知識体系と照らし合わせて、一つの新しい体系として構築すればいいわけです。

 このように、臨機応変に知識の抽象度を上げ下げできることも、非常に重要です。

 けっして抽象化された知識の操作能力だけがIQではないということは、常に意識しておきましょう。

 

 IQで重要となる知識とは、すでに抽象化されている知識体系だけでなく、目の前の現象と抽象化された知識とを組み合わせて作られる新たな知識体系をも含んでいる。

 引用終わり

 

 

できていない人は、すでにある知識にしか興味を持たないからであって、自然現象、目の前の出来事に興味を持ち、それらが自分の知っている知識体系とどのように関連しているのかに興味を持つだけで、誰でも磨くことができる能力

 

 それがIQ

 だから「興味を持つ」こと。その「興味」は、もちろん、ゴール設定の結果です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 目の前の社会や縁ある人々に興味を持ち続けていると、自然に「コーチング活動を開始」する流れになるはず。そのときは迷わずに貢献してください。

 (「貢献」についてはこちらをどうぞ↓)

 20203月シークレットレクチャー(スピリチュアルペイン-2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_411419.html

 

Q-348につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

-追記-

 IQとは「仕事で結果を出せる能力」

 

 自分の仕事上のIQが高まっているかどうかを調べる方法があります。それは「今やっている仕事は、去年の自分でもできるか?」という自問自答(内省言語)。

 L-07920213月シークレットレクチャー -02;内省言語を発生させる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30021884.html

 

 その自問(今やっている仕事は、去年の自分でもできるか?)は、「走りながら考える」ためにもとても重要です。なぜでしょう?

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナーを企画しました。9月から1ヶ月おきに、計4回開催する予定です(9月、11月、1月、3月)↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32135874.html

 

 次回の開催は11/26(日)の予定です。10月下旬に御案内いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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