F-312:デジタル自傷行為 <case-side -2;エフィカシーが下がりきった状態=〇〇>

 

 「デジタル自傷行為」という概念をご存じですか?

 

 デジタル自傷行為とは、「ソーシャルメディアに匿名で自分を傷つけるような内容の投稿をしたり、それを他者に送ったり共有したりする」というもの。

 

 米ウィスコンシン大学オークレア校Cyberbullying Research Centerの研究(2019年)によると、米国の中高生4972名の調査によって、1)8.6%の生徒が自分に関する意地の悪い投稿をしている、2)5.1%が自分に対するネットいじめを経験している ことが明らかになったそう。

つまり、約9%の若者がデジタル自傷行為を行っているということ。

 さらには、デジタル自傷行為経験者は、1)死にたいと思う(自殺念慮)確率が5~7倍高い、2)実際に自殺を図る(自殺企図)確率が9~15倍高い こともわかりました。

 

 「デジタル自傷行為」を生みだした現代社会が抱える課題(case)と解決(plan)について、コーチとして考えてみました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 case-side -1;ブリーフシステム・RAS&スコトーマ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32477117.html

 case-side -2;エフィカシーが下がりきった状態=〇〇

 

 

 現代のパラダイムは“第0世代”。そのパラダイムにおいては「約9%の若者がデジタル自傷行為を行っている」は正しいのでしょうが、苫米地博士に学ぶ私たちにとっては正しくはありません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 苫米地理論をベースとしたコーチングのゲシュタルトで考えると、若者だけでなく、大人まで含めたほぼすべての人が“デジタル自傷行為”を行っているといえます。そうとは知らずに。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 それはブリーフシステム(Belief SystemBS)の成り立ちを考えると理解できます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

*もしもクリアでない場合は、前回の記事を確認してください↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32477117.html

 

 そのBSが重要度を決め、RAS&スコトーマの働きによって目の前の世界が生みだされます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 その世界とは、もちろん、“自傷”の投影。だから辛いのです。だから苦しいのです。セルフトーク(=思考=情報空間での運動)でいうなら、「こんなはずではなかった」ばかり。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24979591.html

 

 さらには、「もうおねがい ゆるしてください」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10114934.html

 

 若者だけでなく、大人まで含めたほぼすべての人が“デジタル自傷行為”を行っている

 目の前の世界は“自傷”の投影

 

 コーチングをシンプルに言い表すと、「ゴールを設定し、エフィカシーを上げる」。それが基本中の基本です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 ですが、実際には、ゴールを設定することも、エフィカシーを上げることも、簡単ではありません。そうですよね?

 

「ゴールを達成する自己能力の自己評価」であるエフィカシーはだだ下がり それが現代社会の姿であるはずです。

 F-026:最近の研究・調査で明らかになった日本の課題とその解決法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8430748.html

 

「私のような凡人には」「〇〇は苦手で」「もっと若ければ」「とてもできるようには思えない」 そんなセルフトークは、自身を傷つけるばかりではなく、やがては縁起空間をも傷つけていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 他責となって。

 S-04-05:自責の意味

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22669112.html

 

 脳の働きでいうと大脳辺縁系優位。イライラしながら周囲に当たり散らし、怒りを発散した後は「どうせ私なんか」と落ち込んでしまう

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 そして、少し元気を取り戻したかと思えば、「こんな私に誰がした」と恨み辛みばかり

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425205.html

 

 そのような“エフィカシーが下がりきった状態”のことを、認知科学者 苫米地英人博士は「ブス」と表現されます。以下、博士の著書「悩みを幸せに変える法則」(主婦と生活社、p41)より引用します。

 

 

ブスをやめる方法

 「自分の見た目に自信がない」と言っている人って、世代問わず多いですよね。

 周りは全然そんなこと思っていなくても、私はブスだからとか、自分はダメだからと、常に自己否定から入る人。こういう人が自己評価を上げるには、どうしたらいいんでしょうか?

 というよりまず、そもそもブスってなんですか? その基準はなんなのでしょう?

 

 最初に言っておきますが、ブスは見た目ではありません。

 見た目というものは、個々人の好みですから、定義しても無意味です。では、ブスの定義とは何かといえば、それは自己評価の低い人。コーチングの用語でいうとエフィカシーの低い人のことです。

 ブスは、自分でブスだと思っているからブスになるのです。ただ、それだけのことです。

 だから、もちろん男だってブスはいます。エフィカシーが低いということをブスというふうに理解していいでしょう。

 

 ブスは、ほかの人がブスでないとイヤなのです。それはなぜかというと、自己能力の自己評価が低いから、ですね。

 つまり、自己評価が高い人がいると、居心地が悪い。だから、足を引っ張ろうとするんです。

 それを、コーチングの用語ではコンフォートゾーンといいます。

 コンフォートゾーンというのは、自分と同じ自己評価の低い人たちと一緒にいると心地よいというもの。ですから、だめな人はだめな人、つまりブスはブスで集まるわけです。

 

 他人の目なんか関係ありません。外見は、先ほど述べたように個々人の好みですから、あなたを美人だと思う人は、世界中にいるはずです。

 

 それより問題は「私はブスだから……」と、自己評価を自分で低くしていることです。反対に、「自分は美人でしょ、モテるのよ」と言ってくる人も、はっきりいってブスです。人からの同意を強引に得ようとしているわけで、結局は自分を認められないわけですからね。こういう人がいわゆる“イタい人”です(笑い)。

 

 それでは、ブスから抜け出せる、自己評価を上げる方法をお教えしましょう。

 といっても、鏡に向かって、「あなたってキレイね。すごいね」と言いましょう、などというわけではありません。

 もちろん、それは自己評価を上げるための、ひとつのテクニックではありますが、どちらかといえば、小手先の技でしかありません。結局は「でも、本当はキレイじゃない!」となって悲観したり、整形手術に走ったりして、ますます自己評価を下げてしまいがちなやり方です。

 

 そんなことをするよりも、もっと先にやらなければいけないのは、自分のあるべき理想の姿を見つけること。そして、その姿をはっきりイメージすることです。コーチング用語でいうと、ゴールの設定からです。

 もちろん、その理由は“容姿だけ”という偏ったものではなく、心から尊敬できる最高の存在を見つけだすことです。それがあなたのあるべき姿です。

 その姿を明確にした瞬間から、あなたはもうブスではなくなるのです。

 ここで重要なのは、理想の姿に向かって努力することではありません。明確にイメージして、今すぐなりきること。これがポイントになります。

 勉強ができるようになるとか、美容整形で鼻を高くする、とか、自分の能力を上げるのではありません。能力の自己評価を上げればいいのです。

 今は自分らしくないだけ。本来の自分はそうじゃないんです、と。

 今どうか、ではなく、未来に確実にどうなっているか、ということです。

 

 たぶん、周りはあなたを「変わってしまった」と言って非難するでしょう。心配してアドバイスしてくれる人も出てくるかもしれませんが、そういうのもすべて無視してください。

 なぜなら、彼らの本心は「あなたが変わると居心地悪くなる」ということだからです。

 ほとんどの人が自覚症状もなく、変わろうとするあなたの足を引っ張り、ブスでいつづけるように説得するのです。

 

 ここで踏ん張るには、あなたが理想像になりきる以外にありません。もうこれまでの関係性は通用しないと、周りにも自分自身にも宣言することが必要なのです。

 その瞬間、あなたはブスからさよならすることができます。

 

 平安時代の美人は今、みんなブスに見られるでしょう(笑い)。

 価値観なんて、時代で変わるし、今の自分がブスだと思っている人はその人が悪い、それで終わりです。

 「この場の価値観なんて私に向いていない。私は未来の美人よ」でしょう?

 ブスを卒業するなんて、とても簡単なことだったのです。

 引用終わり

 

 

 ブスの定義とは何かといえば、それは自己評価の低い人。コーチングの用語でいうとエフィカシーの低い人。ブスを卒業するなんて、とても簡単

 

 今回のテーマは“デジタル自傷行為”。

 それは情報空間での運動=思考のことであり、ブリーフシステムによる無意識下の情報処理のことです。

 本当はほぼすべての人が“デジタル自傷行為”を行っていて、各自の目の前にひろがる世界はその“自傷”の投影です。博士の言葉を借用すると「ブス」。

 

 でも、それは本当の姿ではありません。誰もが「ブス」であるはずがなく、世界は決して「ブス」なんかではありません。

 

 本来の姿とはまったく異なる「ブス」に閉じ込められ、しかもその事実に全く無自覚である

 

それが、私が感じている社会の課題(case-side)。その解決(plan-side)は、もちろんコーチングです。

 

 コーチングのコアは「ゴール」と「エフィカシー」ですが、そのゴール×エフィカシーには重大な“秘密”が隠されています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31049084.html

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F-313につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

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一緒に楽しみましょう!

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