Q-336:何かいい仕事はありませんか? <vol.3;認知ホメオスタシス -後編->
ある医療法人にて、管理職のポジションにいるベテラン職員からこのような相談を受けました。
何かいい仕事はありませんか?
…「何かいい仕事」を探し求めるというのは、「まったく間違っており、成果が望めない方法」です。
まず取り組むべきことはゴール設定。「いまのあなたからは想像もつかないくらいスケールの大きな目標、現状のままでは決して達成できない状態」を、ゴールとして設定することです。
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自分の決めたゴールに向かって、「やりたいこと」だけをやりたいようにやっていける人が、仕事ができるようになって、成功する
…その時に取り組んでいる仕事は、必ず「いい仕事」!
…「何かいい仕事はありませんか?」という言葉を生みだしたマインドが抱える課題(case)と、その解決(plan)について考察します。
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vol.1;すべての仕事がやりたいことに変わる
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32250926.html
vol.2;認知ホメオスタシス -前編(ワーク付き)-
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32265870.html
vol.3;認知ホメオスタシス -後編-
先日(2023年8月7日)、認知科学者
苫米地英人博士が、出演されている「バラいろダンディ」(TOKYO MX)内で講義をされました。タイトルは「熱中症発生のメカニズムを理解して猛暑を乗り切ろう!」↓
熱中症発生のメカニズムを理解して猛暑を乗り切ろう! Dr.苫米地 (2023年8月7日) - YouTube
その講義の中で、苫米地博士は「生体ホメオスタシス」と「認知ホメオスタシス」という概念を使い分けられていました。
「生体ホメオスタシス」は、情報空間の底面である物理空間で働く恒常性維持機能のこと。対して「認知ホメオスタシスは」は、情報空間にひろがる恒常性維持機能のことです。
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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html
「バラいろダンディ」(TOKYO MX、2023年8月7日放送回より引用)
熱中症発生のメカニズムを理解して猛暑を乗り切ろう! Dr.苫米地 (2023年8月7日)
- YouTube
…前回はワークを紹介しました。その最後は、「4)『苫米地理論の3つのパラダイム』を意識に上げ、『生体ホメオスタシス』と『認知ホメオスタシス』を五感で感じながら、再度環境省の熱中症予防サイトにある『熱中症』の3つの要因(環境・からだ・行動)を確認する」というもの。いかがでしたか?
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環境省HP「熱中症予防サイト」より引用
環境省熱中症予防情報サイト 熱中症の予防方法と対処方法 (env.go.jp)
もしも違和感を感じたなら、その違和感は「異なる抽象度次元がごっちゃになっている」ことから生じているはず。
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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html
その原因は「視点が物理次元に囚われ、高次の情報次元がスコトーマに隠れている」。つまり、思考のパラダイムが「第0世代」だということ。
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もっとはっきりいうと、「正しく観ることができず、因果関係がわからない」という無明です。
Q-215:毎回同じ話ばかりである
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27050392.html
*「因果関係」について、こちらをどうぞ↓
Q-204~:「縁起」と「因果」
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_413308.html
脳が発達した私たち人間は、ホメオスタシスが情報空間にもひろがっています。それを理論化したものが、前回(Q-336/vol.2)紹介した苫米地理論の第一世代「サイバーホメオスタシス仮説(理論)」です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html
私は映画を観るのが大好きなのですが、手に汗を握りながらワクワク・ドキドキを楽しむことができるのは、ホメオスタシスが情報空間にまでひろがっているからです。
F-304~:映画のおもしろさって何だろう? ~「Indy 5」の評価が割れた理由を考える~
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_426094.html
この“情報空間に働く「認知ホメオスタシス」”の理解は、「何かいい仕事」と巡り会うためにも重要!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html
以下、苫米地博士の著書「脳と心の洗い方」(フォレスト出版、p100)より引用します。「何かいい仕事はありませんか?」という言葉を生みだしたマインドが抱える課題(case)について感じてください。Feel!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html
「なりたい自分」になるために知っておくべき四つのこと③
●ホメオスタシス
昔、私は当時のハーバード大学の医学部長にいったことがあります。
「すごい発見をした。人間のホメオスタシスは情報空間に広がっていることを発見した」
要するに、催眠もホメオスタシスで定義できるということです。内部表現世界の中に「手がここにありますよ」と書き込まれると、手はそこにいくしかありません。そこにいくしかない原理をホメオスタシスといいます。
たとえば「暑くなると汗をかく」「走ると心臓の鼓動が速くなる」といった具合に環境と自分との間にはフィードバック関係があります。
ホメオスタシスとは恒常性維持機能のことですが、生体をより長く生きながらえさせるために安定的な状態を維持しようとする傾向のことです。つまり内部表現状態を環境との情報フィードバック関係から常に更新している生体の自律的な機能のことです。
単純にいうと、環境と生体のフィードバック関係です。
これは秒単位のものもあれば、月単位のものもあります。人間の体は夏と冬では違いますが、これはシーズン単位のサイクルです。フィードバック関係には、必ずサイクルがあります。環境と生体のフィードバック関係で、自分の身体を安定的な状態へ更新していく。いきなりは変わりません。かけっこであれば、最初ゼーゼーいって、だんだんゆったりと安定してきます。
先ほどの「手がここにありますよ」というのは、ホメオスタシス環境への書き込みです。
たとえば、外が暑ければ、体はあわてて汗をかかなければなりません。どういうことかというと、内部表現の中に「外は暑い」という情報の書き込みがホメオスタシスフィードバック情報としてあるからです。
●「暑い」と書き込めば『汗が出る』
今、「暑い」という情報を書き込まれたら「暑い」に対して、フィードバック関係で何らかの対処をしなければなりません。そのメカニズムが備わっているから、我々は進化し、種は保存されてきたわけです。それが発汗です。
ですから、内部表現に「手はここ」と書き込まれたら、自動的にそこに手を持っていくしかないわけです。
催眠も内部表現の操作です。これが内部表現の概念とホメオスタシスの関係です。
私はそれを発見したと思い、ハーバードの医学部長のところにかけこみました。そして、催眠現象は、我々のホメオスタシスが情報空間まで広がっているということで説明できるという話をしました。
すると「そんなことはホメオスタシスの定義の中に入っている」といわれました。日本の医学部の教科書には書いてありませんが、ホメオスタシスをいい始めた人は、ハーバードの何世代か前の医学部長だったそうです。
その人の定義では、ホメオスタシスは物理空間だけでなく、情報空間にも広がっていると最初からいっていたそうです。無知な後の学者が、それを物理空間だけの話だと思っていただけのことで、自分が発見したわけではありませんでした。
●内部表現を書き込むと…
どちらにしてもホメオスタシスというのは、医学部に学ぶ場合においては生体と環境の関係です。その生体というのは物理的なものですが、実際は心の世界まで広がった空間です。我々の用語では内部表現です。もちろん環境とは、物理的現実世界のことであり、これも仮想世界に臨場感があるときは内部表現の一部です。
ということは、物理世界で暑いだけではなく、臨場感世界で暑いという画が描ければ、汗をかかなければいけないわけです。
実際、それはやれます。気功や暗示で汗はかけます。何もそれは物理世界の温度が上がったからではありません。気功師は気を送ることによって、その人のホメオスタシス情報空間、内部表現を書き換えているわけです。
もちろんそんなことをいうと、気功も催眠やプラシーボ効果と同じだといわれてしまうかもしれませんが、これらも内部表現の書き込みという意味では同じです。
私はクラスで内部表現の書き込みの方法を教えていますが、そうすると気功も催眠もプラシーボ効果もできてしまいます。この本では実際にその方法を紹介します。これが内部表現とホメオスタシスの関係です。
●洗脳されない人は一人もいない!
プライミングの説明に入る前に、ここまでをまとめます。「サトリ」の人以外は誰も通常意識状態にはいません。
つまり、誰もRにはいないということです。Rがゆらいでいる体感的な物質的現実世界があります。ただ仮定上、Rという言葉を使います。
まず物理的現実世界(R)があって、変性意識下の物理的現実世界があります(R’といいます)。そして、仮想世界(Pと呼びます)があります。
そして臨場感を物理的現実世界(R)から仮想世界(P)に持っていくのが、トランス深化の技術です。実際にはR’からPへの移行です。
それには催眠の方法もあれば、気功の方法もあります。言葉による書き込み、ストックホルム症候群に象徴される脅迫などもあります。
人間は物理的現実世界だけでなく仮想世界ともホメオスタシス関係を持てるように進化した種族です。
ということは、洗脳されない人は一人もいないということです。よく催眠にかかる人とかからない人がいるといわれますが、ウソです。
催眠にかからない人がいるとすれば、とっくに死んでいます。ご飯を食べられないし、言葉も理解できません。
人間の脳と心は一体化しているため、必ず仮想世界に臨場感を持てるように進化しています。ということは、100%催眠にかかります。特定の技法が合うか合わないか、術者が上手いか下手かなど、個人差はありますが必ずかかります。
●Rは消えない!
洗脳されない人はいません。人類である以上、全員洗脳されます。好きな音楽は個人によって違いますが、音楽の世界自体がトランスです。メロディーやリズムは触ることができませんが、そこに強い臨場感を感じます。
テレビもたとえばニュースが好き、連ドラが好き、と好みの違いはありますが、何かひとつは好きな番組があります。映画もそうです。いかにリアルな映画であっても物理的に触れられない仮想世界であり、ここにある現実世界(R)ではありません。
ということは、我々は物理的現実世界(R)以上に仮想世界(P)に臨場感を持つこともできるということです。
ただし、物理的現実世界が消えることはありません。どんなにすごい映画を見ていても、心臓が止まってしまう人はいません。
「あまりに臨場感があるから、呼吸するのを忘れた」
という人はいません。催眠だとイスから転げ落ちるくらいのことはありますが。
つまり、我々は必ず物理的現実世界の臨場感を持っています。映画を見ながら、長い時間イスに座っていたとしても、微妙に体を動かしています。なぜなら、人間はずっと同じ姿勢でいると細胞が壊れてしまうからです。こうしてどんなに映画の世界に入り込んでいたとしても、物理的現実世界とのホメオスタシスを築いています。つまり完全なRを体感できる人は(サトっている人は別として)いないように、完全なPの人もいません。いるとすれば、あの世に行っています。我々はサトリ(R)とあの世(P)の間に日々生きているのです。
物理的現実世界の臨場感が全く消えてしまうということはありませんが、仮想世界優位の状態には誰でもなれます。
ですから、催眠にかからない、もしくは洗脳されない人はいないということになります。
つまり、この本の技術が役に立たない人は一人もいないという結論になります(もちろん上手い下手は別ですが)。
引用終わり
…「何かいい仕事はありませんか?」という言葉を生みだしたマインドが抱える課題(case)を感じられましたか?
次回は、その解決(plan)について考えていきましょう。
(Q-337につづく)
苫米地式コーチング認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
-告知1-
今年度のオンラインセミナーを企画しました。9月から1ヶ月おきに、計4回開催する予定です(9月、11月、1月、3月)↓
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-告知2-
クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。
一緒に楽しみましょう!
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Q-265~:臨場感世界をまったく同じように感じることが可能なのでしょうか?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420880.html
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