L-11320219月シークレットレクチャー -01;夢

 

20219月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の3回目。

*初回の講義はこちら↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_423518.html

 *2回目の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424749.html

 

3回を通してのメインテーマは「コーチング×医療×脱洗脳。キーワードは「I×V=R」です。

 PM-02-19:夢をかなえる方程式 I×V=R

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

じつは隠れテーマがあります。その隠れテーマは“コーチの心得”といえる「〇〇ラ〇〇」。それが何か想像しながらお読みください。Don’t think, feel

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 01;夢

 

 

 前回の講義(L-099~)で「ラベリング」について説明しました。

 F-094~:私はイヤなことを心の中で握りつぶす

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_375251.html

  

 ブログでは割愛しましたが、実際の講義では、私自身が「夢の中でもラベリングをしている」ことをお伝えしました。その発言に対して、こんな御質問をいただきました。

 

夢の中で見るくらい自分にとって普通であるという意図なのでしょうか?

それとも、コーチは見る夢さえもコントロールしているという意図?

 

 御質問に回答しながら、映画監督 スティーヴン・スピルバーグ(Steven Spielberg1946~)のこんなコメントを紹介しました。

 Q-213~:「ラベリングを夢の中でも行う」ことの意味

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_414537.html

 

 

 I don’t dream at night, I dream all day. I dream for a living.

 私は夜寝ているときに夢を見ているのではない。一日中夢を見ている。生きるために夢を見ている(生きる糧として夢を見ている)

 

スティーヴン・スピルバーグ(Wikipedia)

Steven Spielberg2017年)

Wikipediaより引用

スティーヴン・スピルバーグ - Wikipedia

 

 

スピルバーグが示唆しているのは、「目の前の世界は『夢』である」「『夢』のために生きている」「『夢』があるから生きていける」ということ。

 

 目の前の世界が「夢」であることは事実です。それどころか、すべてが幻想です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 それをプリンシプル化したものが「夢をかなえる方程式 I×V=R」。

 「I×V=R」の「I」はイメージまたはイマジネーション、「V」は臨場感(Vividness)、そして「R」は現実(Reality)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

ポイントは「I」と「V」を別々のものとしてではなく、「I×V」で1つとみること。それは「I」と「V」という別々のゲシュタルトを1つに統合するということ(connect the dots)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 その結果、理解を深めることができます。抽象度が上がるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 統合する過程で気をつけるべき点があります。それは「抽象度」と「臨場感」の関係。

エネルギー保存の法則のようなイメージだと思いますが、「I×V」を一定(不変)と理解している人が少なくありません。むしろ、そう感じている方が大多数でしょう。例えば「『I』の抽象度が上がると、『V』の臨場感が下がる」 皆さんはいかがですか?

L-10720218月シークレットレクチャー -09;「I×V」とは〇〇

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31370555.html

 

I×V」はホメオスタシスで強力に維持されるコンフォートゾーン(CZComfort Zone)といえるので、そのイメージは決して間違ってはいません。実際、苫米地博士も「抽象度が上がると、臨場感が下がる」と話されています。一般向けには。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

*ホメオスタシスはこちら↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 一方で、博士は「『抽象度が上がると、臨場感が下がる』は臨場感に関する誤解」とも話されます。私たちは、じつは、抽象度が高い世界にも強い臨場感を感じることができます。それがIQIntelligence Quotient)です。

 F-242:鉄は熱いうちに打て

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28734264.html

 

 だから、「I×V」を1つのゲシュタルトとみて、ゴールに向けてより大きなゲシュタルトをつくり続けるコンセプチュアル・フローが重要。それはIQを高めるワークにもなります。

 (コンセプチュアル・フローはこちら↓)

 L-08120213… -04;言語を用いたゲシュタルト構築 <応用編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30075139.html

 

 コンセプチュアル・フローを重ねると

全体がわかることで部分の意味がわかり(決まり)、部分を見ただけで全体(の意味)がわかる

 

 

 ところで、“コーチの心得”ともいえる「〇〇ラ〇〇」はわかりましたか?

 

 真ん中が「ラ」というヒントで「〇〇ラ〇〇」がわかった人は、ゲシュタルトができています。

 (「わからなかった人はゲシュタルトができていない」という意味ではありません。それは単に「スコトーマが外れる/外れない」ということかも)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 「〇〇ラ〇〇」がわかると、「意味」がわかり、「意図」が納得できるはず。では、答えを

 

 「〇〇ラ〇〇」は「ゲバラ主義」。

 「ゲバラ主義」とは、「抽象度の高い理想」と「実際の行動(直接的実行)」のこと。

 

それは「I×V」と「R」との関係と同じ。その2つを同時に行う(行えるように導く)のが“コーチの心得”です(ハズ)。

 

 以下、苫米地博士の著書「もうこれ以上、人間関係で悩まない極意 -今こそ、『縁起人』として生きろ。」(TAC出版、p55)より引用します。博士はこの本の中で「縁起人として生きる」ことの重要性を説かれています。「縁起人としての生き方とは?」と問いながらお読みください。Feel

 

 

縁起を知ったら、人は「縁起人」になれる?

 私は縁起人とは「縁起を理解して、実生活に役立ててサバイブしている人」だと定義しています。では、縁起を知れば、誰でも縁起人になれるのでしょうか?

 答えは簡単、すぐになれます。縁起とは、生き方そのものです。

 人は本当に変わりたかったら、考え方ではなく、生き方そのものを変えないといけません。実際に自分以外との関係を変えてこそ縁起が変わります。頭の中で考えるだけでは足りません。

 そして、すべてのものが関係性でできている以上、この世に自分に関係しないものはないはずなのです。

 非現実だと思ってしまうようなことでも、自分の心がこの世を作り出していると思えば、人は自分や現実を思うように変えることができます。

 これが「人間は行動したら変わる」という根拠です。

 

 また、「縁起人」とは、「自分の頭で考え行動できる人」であり、「走りながら考える人」だと私は考えています。

 縁起人は、全抽象度(一番上から下までの抽象度)にわたって自分の存在を認めています。そして、それに従って行動しています。

 人は、抽象度が高いだけでも、低いだけでもいけません。そして、理想だけでなく、実際に行動しなければいけません。

 つまり、抽象度の高い世界できちんと行きたいゴールがあって、物理的な抽象度でもなんらかの行動をしていないといけないというわけです。

 理想だけではなく、実際に行動しなくてはいけないというわけです。

 そういう意味で、私が好きなチェ・ゲバラは縁起人だと思っています。自分の理想を叶えるため、行動し続けたわけですから。

 引用終わり

 

L-114につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

-追記-

I don’t dream at night, I dream all day. I dream for a living.

 私は夜寝ているときに夢を見ているのではない。一日中夢を見ている。生きるために夢を見ている(生きる糧として夢を見ている)

 

日本にも「夢」を高い次元で統合していた人物がいます。漬物でも知られている沢庵(たくあん)和尚。安土桃山から江戸時代にかけて生きた臨済宗の禅師です。

 

 

沢庵和尚

Wikipediaより引用

沢庵宗彭 - Wikipedia

 

 

自身の臨終のとき、弟子たちに偈(げ仏を讃える詩)を請われた沢庵は「夢」と大書し、小さく「是亦夢非亦夢(ぜもまたゆめ、ひもまたゆめ)」と書き添えました。

 

この世はすべてはかない夢、是か非かという判断や執着をすべて越え、悟りさえ忘れ去ったところに夢という境地がある

 

と解釈されているそうです。

 

夢とは「一人一宇宙」のこと。

その夢=宇宙を自由自在に創造する力を、本当は誰もが持っています。今はまだ眠ったままの真の力を覚醒させる縁起がコーチングです。

 Q-235:「財布を娘に盗られた」といった被害妄想がでている老人に対して、どのように対応すればよいでしょうか? <vol.6:記憶が織りなす「一人一宇宙」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27981625.html

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナーを企画しました。9月から1ヶ月おきに、計4回開催する予定です(9月、11月、1月、3月)。詳細はまもなく告知いたします。お楽しみに。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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