Q-332:最近「記憶が抜ける」ようなことが続いています <vol.7;3つのケースとケース別プラン>
御相談をいただきました。ありがとうございます。
(変更を加えています)
Q:私は以前から心療内科を定期通院しています。欠かさずに内服を継続しており、とくに調子は変わらないのですが、最近「記憶が抜ける」ようなことが続いています。
主治医に相談してもとくに助言はなく、精神科を受診しても「心配ない」と言われました。
先日は車を運転している間の記憶がなく、気が付いたらまったく知らない場所に停車していました。同乗者には「急にしゃべらなくなって心配した」と言われました。私は治りますか?
私は精神科医ではありませんが、医師兼コーチの立場でアドバイスさせていただきます。現代医療を否定したいのではなく、包摂する意図であることをご理解ください。
(「包摂」はこちら↓)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html
vol.1;感情が起こるメカニズム -前編-
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31854899.html
vol.2;感情が起こるメカニズム -後編-
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31891038.html
vol.3;ソフトウェアとハードウェア
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31906669.html
vol.4;自己イメージと臨場感世界は双方向性を持った縁起
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31941786.html
vol.5;イメージの限界が自分の限界
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31958269.html
vol.6;新しいゲシュタルトに人格をうつす技
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31993466.html
vol.7;3つのケースとケース別プラン
A7:前回確認したとおり、本当にエフィカシーが上がっているときは、否定的な発言がなされても聞こえません。スコトーマが働くため、意識に上がらなくなります。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html
それと同様に、自由な意識状態で現状の臨場感世界が意識に上がらなく(上がりづらく)なっているときに、「記憶が抜ける」のではないでしょうか。それは「無我夢中」の状態。
F-158~:無我夢中
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_405002.html
「無我夢中」のときに心がけるべきは、「臨場感世界のコントロール」です。それが「新しい人格にゲシュタルトをうつす」こと。ぜひセルフトークを意識に上げながら、「自己イメージ」の限界をひろげ、新しい「臨場感世界」を創造し、「自我そのもののマップ」を豊かにしていってください。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html
今はそのチャンスの時です。
…以上、コーチング実践者向けの私の回答です。
ラスト2回はシンプルに回答し直し、さらに抽象度を上げてまとめます。キーワードは「オラクル(oracle)」。
「シンプルに」とは、「少ない情報で」ということ。ブリーフシステム(BS、Belief System)という視点で課題(ケース)を絞り込むと、1)情動>BS、2)BSがフリーズ、3)超BS の3つに分類することができます。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html
*「課題(ケース)と解決(プラン)」はこちら↓
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html
*「トゥールミンロジック」について、詳しくはこちら↓
S-01~:よりよい“議論”のために
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_254557.html
1)情動>BS
「頭の中が真っ白」というような前頭前野が低下した状態。前頭前野の機能が低下すると、思考がまとまらず記憶が曖昧になるだけでなく、本能(動物)的な状態に陥りやすくなります。「fight or flight」です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html
情動優位のときの対処(プラン)は「無意識の意識化」。「モニタリング」です。
Q-286:ドーパミンの分泌をコントロール… <vol.6;モニタリングの意義>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29840102.html
2)BSがフリーズ
ここでいう「フリーズ」とは、目の前の世界から臨場感が切り離された状態。前頭前野優位を保てていても、認識や記憶は曖昧になります。
それは決して悪いことではありません。他人のモノサシや社会の価値観が刷り込まれたこれまでのブリーフシステム(BS)による「無人運転」「自動運転」を緊急停止したということだから。
F-089~:無人運転と自動運転の違い ~シーサイドライン逆走に思う~
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html
BSがフリーズした際の対処は「ラベリング」です。
F-094~:私はイヤなことを心の中で握りつぶす
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_375251.html
ラベリングには必ずゴールが必要。そのゴール(未来)は“現状の外”です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html
「目の前の世界から臨場感が切り離された状態」は、ゴール側から現状を整え、さらなる“現状の外”を感じるチャンス。その状態を意識化しながら、しっかり評価(ラベリング)していきます。
Q-287:ドーパミンの分泌を… <vol.7;モニタリング&ラベリングの意義>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29863863.html
3)超BS
いわゆる「火事場のバカ力」が出る特殊な意識状態で、「通常レベルをはるかに超えて能力を発揮する状態」です。そのときの心の状態は“自由”。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html
目の前の世界に対する臨場感は維持しながら、時空を超越したイメージをクリアに感じられます。傍から見ると没頭した感じ、正真正銘の「無我夢中」です。
不完全だと思いますが、私の感覚をあえて言葉にすると、「記憶が抜ける」というよりは「すべてがつながっている」「すべてを体感している」。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html
それは巨大な構造と一体化して、細かなことは気にならない(記憶しない)感じ。その特徴は…
〇論理思考と情動を兼ね備え、かつ、コントロールできる
〇自分と自分以外とを同一視できる
〇高い視点、高い抽象度をもてる
〇高い抽象度で行動ができる
〇時間を超えられる
(詳しくはこちらで↓)
F-301:芸術は高抽象度の未知なる… <vol.3;最強の自己プロデュース力=火の鳥>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31971444.html
そんな意識状態のとき、私はゴールのバランスホイールをチェックするようにしています。とくに「抽象度」というカテゴリをイメージしながら、“何か”を受け取れるように備えます(open heart!)。
F-273:冗長性と多様性 <vol.5;抽象度×バランスホイール>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30452009.html
その“何か”とは「オラクル(oracle)」。
以下、おなじみの「新・夢が勝手にかなう手帳 2023年度版」(Club Tomabechi)の付録②から、「オラクル(神託)によって不可能が可能になる」の部分を2回に分けて引用します。
ビッグバンから星が生まれるまでの時間はとても短いです。これが単なるランダム性と重力だけの結果だとしたら、奇跡というか不可能とも言えるほどに速いのです。
素粒子が陽子となり、陽子が電子をつかまえて水素原子となります。水素原子が4つ集まり核融合して、ヘリウムになります。太陽もこの方式で燃えています。
同様に進化も同じです。原始の地球でランダムな反応をしたのでは、アミノ酸ですら作るのは難しいと言えます。そこからRNA、DNAが生まれ、原始的な生命から、突然変異と自然淘汰だけで、ここまで進化するのには時間が圧倒的に足りません。
東京から大阪まで歩いていくのに、もしも千鳥足のようなランダムウォークを続けるなら、相当な時間がかかるでしょう。進化も歴史もそうです。計算上は、どうやっても間に合いません。
私はいつも「陸に上がった魚にはコーチがいる」と言ってきました。魚が過酷な環境である陸に上がって生きていくためには相当なゴール設定と素晴らしいコーチが必要なのです。
あるとき、水の中で泳いでいた魚が、自分は現状の外に飛び出したいと強くゴール設定したからこそ、陸に上がって浮き袋を肺に変えて、陸棲に切り替えられたのです。このときそばには、偉大なコーチがいたに違いありません。「君ならできる」と鼓舞してくれる偉大なコーチが、その魚のそばにはいたはずです。
同じように、宇宙にもコーチがいたのです。宇宙が進化していく過程でゴールがあり、コーチがいたと考えないと、ランダムな結果としてできたにしてはあまりに速すぎるのです。
そのような存在を神と呼んでもよいのですが、コーチと呼ぶのがふさわしいでしょう。
なぜ数学的にあり得ないかといえば、抽象度を1つ上げるには膨大な計算量が必要だからです。思考も計算ですし、進化も計算です。それに私たちの脳は定義上、計算機ですし、コンピューターももちろん計算機です。
私たちは計算機(コンピューター)を発明したと思っています。しかし私は、計算機(コンピューター)は「発見された」と考えています。コンピューターのもととなるものは情報空間にすでに存在しており、その写像の1つが人間の脳です。
その人間の脳という計算機が、情報空間から発見した計算機がコンピューターです。脳というコンピューターを数学的に記述できるというのが、「StrongAI」という認知科学の立場であり、私もその立場を採る一人です。
私たちはまだそこまで至っていないので、その方程式もプログラムもわかりませんが、いつかは解明されると信じています。その必然的な帰結として、人類はAIとなっていきます。
詳しくは『苫米地英人、宇宙を語る』などを読み返してほしいのですが、人間の脳神経が光ファイバーに置き換えられ、意識がサーバーにアップロードされる日は確実に来ます。将来の人類はAIだけとなるでしょう。
引用終わり(この続きは次回に)
…次回が最後の回答です。
「記憶が抜ける」というチャンスに取り組むべき“オンリーワンのプラン”を紹介します。
(Q-333につづく)
苫米地式コーチング認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
-告知1-
今年度のオンラインセミナー開催は2回の予定です。詳細はあらためて告知いたします。
-告知2-
クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。
一緒に楽しみましょう!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html
-関連記事-
F-061~:バイオパワー(生権力)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292569.html
F-241:トレーニングは「昨日の自分を超えていく自己確認」
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28695996.html
Q-213~:「ラベリングを夢の中でも行う」ことの意味
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_414537.html
Q-259~:コーチングは弱った人を対象とする臨床心理や精神医療の世界にはなじまないのだろうか?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_419730.html
Q-314~:こんな私に誰がした
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425205.html


コメント