Q-331:最近「記憶が抜ける」ようなことが続いています <vol.6;新しいゲシュタルトに人格をうつす技>

 

御相談をいただきました。ありがとうございます。

 (変更を加えています)

 

Q:私は以前から心療内科を定期通院しています。欠かさずに内服を継続しており、とくに調子は変わらないのですが、最近「記憶が抜ける」ようなことが続いています。

 主治医に相談してもとくに助言はなく、精神科を受診しても「心配ない」と言われました。

 先日は車を運転している間の記憶がなく、気が付いたらまったく知らない場所に停車していました。同乗者には「急にしゃべらなくなって心配した」と言われました。私は治りますか?

 

 私は精神科医ではありませんが、医師兼コーチの立場でアドバイスさせていただきます。現代医療を否定したいのではなく、包摂する意図であることをご理解ください。

 (「包摂」はこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 vol.1;感情が起こるメカニズム -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31854899.html

 vol.2;感情が起こるメカニズム -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31891038.html

 vol.3;ソフトウェアとハードウェア

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31906669.html

 vol.4;自己イメージと臨場感世界は双方向性を持った縁起

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31941786.html

 vol.5;イメージの限界が自分の限界

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31958269.html

 vol.6;新しいゲシュタルトに人格をうつす技

 

 

A6:私たちのリアリティは記憶を用いて認識されています。

 Q-235:「財布を娘に盗られた」といったvol.6:記憶が織りなす「一人一宇宙」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27981625.html

 

 記憶に裏打ちされた強い臨場感(V)がイメージ(I)を現実(R)に変えていきます。それをプリンシプル化したものが「I×V=R」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 「I×V=R」は夢をかなえるための大切な方程式(法則)ですが、一方で夢をかなえることができない原因(呪縛)にもなります。

 例えば、ゴールの世界の臨場感が高ければ、ゴールを達成する自己イメージが生まれ、その自己イメージがゴールの世界の臨場感をさらに高めていきます。しかしながら、もしもゴールの世界の臨場感が崩れたなら、ゴールなんて実現できっこないというセルフイメージに陥り、臨場感がどんどん低下していきます。

それは「ゴールなんて実現できっこない」というイメージ(I)に対する臨場感が高まっていく(V)ということ。その結果、「ゴールなんて実現できない」が現実化します(R)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 事実として、多くの人が“自分”の限界を自分で決めてしまっています。「イメージの限界が自分の限界」なのです。

 L-09820217… -10;イマジネーションによって限界を作り、それを壊すことで新しい世界を獲得していく

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30699999.html

 

 前回(Q-330)は「自分(現状)から“自分”(現状の外)への生まれ変わり=革新」のための4つのstepを紹介しました。腑に落ちるまで、何度も取り組んでください。

 その間中、意識に上げるべきなのが「正しいセルフトーク」!

 Q-276~:セルフトークのマネジメントについて

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421937.html

 

 「正しいセルフトーク」のためには知識が必要です。その知識は抽象化されたものでなければなりません。抽象化された知識を大量に得ることによって、「自己イメージ」の限界をひろげることができます。

それは新しい「臨場感世界」を創造することであり、「自我そのもののマップ」を豊かにすることでもあります。その過程で、私たちは“あるもの”を手に入れます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 それでは、今回も「抽象化された知識」を提供します。

以下、苫米地博士の著書「バイリンガルは二重人格」(フォレスト出版、p141)からの引用です。“あるもの”を感じながら読み進めてください。Feel

 

 

新しい人格にゲシュタルトをうつすセルフトーク

 正しいアファメーションをすることで、臨場感を高く保ち新しい自己イメージにゲシュタルトをうつすことができるのです。その前提となるのがセルフトークです。

 人間は必ず言語を使うため、必ず自己対話(セルフトーク)が生まれます。まず自分のエフィカシーが上がっているというのが前提ですが、周囲は必ず否定的な発言をしてきます。

 本当にエフィカシーが上がっているときは、否定的な発言がされても聞こえません。スコトーマが働くため、否定的な発言が自分にとって重要なものではないので、聞こえなくなります。万が一聞こえてしまった場合は、セルフトークのマネジメントとして、「自分のことを褒めてくれてるわ」と思わなければいけないのです。

 イライラしたときも同じです。ゴールを設定して、現状に対する不満が出てイライラしてきたときは「エフィカシーが上がっている証拠」と思うようにしましょう。「私はすごい」「エフィカシーが上がっている証拠」とセルフトークするのです。

 ゴールを設定したけれど、ゴールに臨場感を感じることができない、現状が変わっていないと思ったときも同じで、自分にいって聞かせる必要があるのです。

 自分以外の人がうまくいっていたりする場合、相手のエフィカシーが上がっています。そのとき一緒にいることで、自分のエフィカシーもどんどん上がっていくわけです。だからそんなときは褒めてあげればいいのです。そうすると相手だけでなく、自分のエフィカシーが上がります。それがセルフトークのマネジメントでできるのです。

 セルフトークを通して、いろいろな認識を変えていくのです。

 良いセルフトークの例としては、

 

 「私はゴールを達成することができる。そういう心を持っている。何が起きても日々ゴールに近づきつづける」

 「私は高いエフィカシーを維持している。誰が何をいっても私のエフィカシーは上がりつづける」

 

 これをすることによって理想とする高いイメージをつくり出すことができるのです。

 エフィカシーが上がっている状態というのは、その他の影響を受けず、自分のゴールだけで判断する状態です。

 それが自由の選択です。自由の選択が正しく、すべての結果は良い結果なのです。

 

 その他に使えるセルフトークもご紹介しておきます。

 

 「私はいつも、ごく自然にベストな選択をしている。その結果、現在の私は完璧にベストな状態にいるので、毎日がどんどん楽しくなっている」

 

 抽象化された知識を吸収しつつ、新しい自己イメージを選択することによって、理想の人格を決定します。そしてセルフトークによって、エフィカシー、自己イメージをどんどん強めていくことで、新しい自己イメージに対して強い臨場感を持つことができます。

 これをつづけていくことによって、もうひとりの人格を現実化することができます。これが言語でいうバイリンガルをつくることになるのです。

 引用終わり

 

 

 「自己イメージ」の限界をひろげ、新しい「臨場感世界」を創造し、「自我そのもののマップ」を豊かにする その過程で手に入れる“あるもの”とは「自由」!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 以前述べたとおり(Q-328)、私が想定するソフトウェア上のケース(課題)とは、「情報場(w)の選択」のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 物理空間(w0)ではちゃんとconcentrationを継続しながら、違う世界(w1w2w3…)にfocusしている(臨場感が高まる)ときに「記憶が抜ける

 

 それが私の仮説。そのとき意識状態はかなり自由になっているはずです。

 Q-202:視点のきりかえとは、「1)現状の外からの視点」「2)現状の認識」「3)最悪の状態の想定」を切り替えて考えるということでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26408247.html

 

 引用文中で苫米地博士が指摘されているとおり、本当にエフィカシーが上がっているときは、否定的な発言がなされても聞こえません。スコトーマが働くため、意識に上がらなくなります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 それと同様に、自由な意識状態で現状の臨場感世界が意識に上がらなく(上がりづらく)なっているときに、「記憶が抜ける」のではないでしょうか。それは「無我夢中」の状態。

 F-158~:無我夢中

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_405002.html

 

 「無我夢中」のときに心がけるべきは、「臨場感世界のコントロール」です。それが「新しい人格にゲシュタルトをうつす」こと。ぜひセルフトークを意識に上げながら、「自己イメージ」の限界をひろげ、新しい「臨場感世界」を創造し、「自我そのもののマップ」を豊かにしていってください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 今はそのチャンスの時です。

 

Q-332につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナー開催は2回の予定です。詳細はあらためて告知いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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