Q-330:最近「記憶が抜ける」ようなことが続いています <vol.5;イメージの限界が自分の限界>

 

御相談をいただきました。ありがとうございます。

 (変更を加えています)

 

Q:私は以前から心療内科を定期通院しています。欠かさずに内服を継続しており、とくに調子は変わらないのですが、最近「記憶が抜ける」ようなことが続いています。

 主治医に相談してもとくに助言はなく、精神科を受診しても「心配ない」と言われました。

 先日は車を運転している間の記憶がなく、気が付いたらまったく知らない場所に停車していました。同乗者には「急にしゃべらなくなって心配した」と言われました。私は治りますか?

 

 私は精神科医ではありませんが、医師兼コーチの立場でアドバイスさせていただきます。現代医療を否定したいのではなく、包摂する意図であることをご理解ください。

 (「包摂」はこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 vol.1;感情が起こるメカニズム -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31854899.html

 vol.2;感情が起こるメカニズム -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31891038.html

 vol.3;ソフトウェアとハードウェア

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31906669.html

 vol.4;自己イメージと臨場感世界は双方向性を持った縁起

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31941786.html

 vol.5;イメージの限界が自分の限界

 

 

A5:前回(Q-329)は、苫米地博士の著書から引用しながら、「高次脳のレベルで二重人格が生み出されている理由」を感じていただきました。いかがでしたか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 博士が「バイリンガルの本質」とされているのは「記憶と臨場感世界」。それを説明するために“催眠”の話をされていました。

 

 催眠で擬似的なバイリンガルがつくれるのは、催眠により現実世界と異なる仮想世界に臨場感を持つことにより、その世界を構成すべき記憶が強制的に引き出されるからと考えられます

 

 

 現実世界と異なる仮想世界に臨場感を持つ」を変性意識状態(ASCAltered State of Consciousness)と呼びます。

 Q-286:ドーパミンの分泌をコントロールvol.6;モニタリングの意義>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29840102.html

 

 人間の意識状態には「覚醒状態」と「変性意識状態」があります。普通の状態である覚醒状態は「通常レベルの能力を発揮する状態」。対して変性意識状態は「通常レベルをはるかに超えて能力を発揮する状態」。いわゆる「火事場のバカ力」が出る特殊な意識状態です。

 L-071202011… -06;ゴールはとてつもない才能を目覚めさせる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29072606.html

 

 「火事場のバカ力」とは、重たいタンスを持ち上げるといった物理次元の話だけではありません。むしろ、より高次の情報次元でこそ、とんでもない力が発揮されます。例えば、医療現場で経験する奇跡のような回復など。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 「火事場のバカ力」とは、シンプルにいえば、「真の生命力」のこと。不可能を可能にする巨大なエネルギーと創造力を、本当は誰もが潜在的に持っています。その証が“生きている”ということ。

 Q-151191019/20 鹿児島セミナー… -08;“今”を生きるために必要(重要)なこと

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23309927.html

 

 ところが、多くの人が「真の生命力」を解放しようとしません。なぜでしょうか?

 

 答えは「“自分”の限界を自分で決めてしまっている」から。「イメージの限界が自分の限界」です。

 L-09820217… -10;イマジネーションによって限界を作り、それを壊すことで新しい世界を獲得していく

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30699999.html

 

 とても大切なことなのでしっかり理解してほしいのですが、「“自分”の限界を自分で決めてしまっている」というときの「“自分”」と「自分」は同じではありません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

  “自分”:現状の外へのゴール設定で生みだす未来の記憶に基づく自己イメージ

 自分:過去の記憶が生みだす現状(SQ)に囚われたままの自己イメージ

 

 つまり、「真の生命力」を解放するためには、自分(現状)から“自分”(現状の外)への生まれ変わり=革新が必要だということ。

 F-299~:芸術は高抽象度の未知なるLUB。では、コーチングは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425725.html

 

 「自分(現状)から“自分”(現状の外)への生まれ変わり=革新」のために、以下の4つのstepに取り組んでください。

 

 まずは「気持ちが落ち着かない」「どうしていいかわからない」を解決しましょう。そんなときは呼吸を意識に上げて、リラックスを深めてください。

1st. Step;「どうせ私なんか」と思った時は

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27570183.html

 

 「先が見えず心配」「不安」「怖い」というときは、呼吸を整えながら「絶対大丈夫!」とセルフトークを重ねましょう。

2nd. Step;絶対大丈夫!>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27624719.html

 

 落ち着いたならゴール設定を。ポイントは「趣味」「家族」など“want toを貫けるもの”から気楽に取り組むこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴール設定に成功したら「壁」があらわれます。その時は自分で決めた未来に責任を持ち、「壁」に立ち向かってください。ゴールが実現した未来の喜び・楽しさ・嬉しさを先取りしながら。

 3rd. Step;覚悟を決める!>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27674293.html

 

 もしも強い不満を感じたら、それは「自分の現状に対する不満」か? それとも「他人に対する不満」なのか?しっかり確認してみましょう。ゴールやコンフォートゾーンのチェックとともに。

4th. Step;不満から希望へ>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27735209.html

 

 *コンフォートゾーンはこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 

 この取り組みの間中、「正しいセルフトーク」を心がけてください。

 

 もちろん絶対に正しいものなどありません。ここでいう「正しい」とは、自己イメージの限界を超えるために“正しい”という意味です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 「正しいセルフトーク」のためには知識が必要です。その知識は抽象化されたものでなければなりません。抽象化された知識を大量に得ることによって、「自己イメージ」の限界をひろげることができます。やはり学習が大事!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9367702.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533528.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533623.html

 

それは新しい「臨場感世界」を創造することであり、「自我そのもののマップ」を豊かにすることでもあります。その過程で、私たちは“あるもの”を手に入れます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 以下、苫米地博士の著書「バイリンガルは二重人格」(フォレスト出版、p130)から引用します。“あるもの”を予想しながら読み進めてください。Feel

 (“あるもの”は次回掘り下げます。待てない方はこちらw↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

バイリンガルは二重人格

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: バイリンガルは二重人格 Forest2545新書 eBook : 苫米地英人:

 

 

抽象化された知識の普遍性

 抽象化されていない知識をどれだけ得ても、自己イメージの限界はたいして広がりません。理想としては英語で得ることが好ましいのですが、日本語でもいいので、抽象化された知識を大量に得ることが必要なのです。

 そういった抽象化された思考を得る知識を求めていくと、結局は古典にいきます。

 極端な話をすれば、バイブル(聖書)でもそうですし、お釈迦様の阿含経典でもそうです。

 これらは抽象化されているのです。ひとりの人に対して記述しているように読むことができますが、実際すべてのものに対して語られています。それがお経であり、聖書などの古典なのです。

 シェークスピアももちろん抽象化された知識です。かなり極端ないい方ですが、ハリウッドなどのストーリーはほとんどすべてがギリシャ神話にあるといわれています。つまり、ギリシャ神話を読んでおけば、シナリオのネタは全部そろっているといっていいくらいなのです。

 人間が2人いたときの行動なんてだいたい決まっているわけで、3人でも100人いてもだいたい決まっています。ギリシャ神話にはだいたいそれらが網羅されています。だからいまだに、新しい韓国連続ドラマを見てもそのストーリーはすべてギリシャ神話やシェークスピアでいい換えられるのです。

 いわゆる連ドラでシェークスピアを超えているものなんて、ひとつもありません。最新のテレビドラマでも、すべてシェークスピアでいい換えられてしまいます。でもシェークスピアもギリシャ神話にいい換えられてしまうのです。

 それが古典であり、抽象化された知識というものなのです。

 抽象化されているから、実際はひとりの人間、1組のカップルの話だとしても、普遍化され残っているわけです。普遍性があるからこそ、長い間読み続けられ、いまでも残っているのです。

 普遍化されていなかったら、現在残っているはずがありません。これは物語で記述されたものだけでなく、社会的なことが書いてあるホッブス、マックス・ウェーバーにしても同じです。それは全部、抽象化された知識なのです。

 引用終わり

 

Q-331につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

-追記-

「火事場のバカ力」とは、重たいタンスを持ち上げるといった物理次元の話だけではありません。むしろ、より高次の情報次元でこそ、とんでもない力が発揮されます。例えば、医療の現場で経験する奇跡のような回復など

 

 「医療現場で起こる奇跡は物理次元では?」と思いませんでしたか?

 (思った方はこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24617501.html

 

もしもそう思ったなら、その理由は「現代の医学(科学)のパラダイムのまま」だから。苫米地博士は現代のパラダイムを「第0世代」と表現されています。

 

以下、「新・夢が勝手にかなう手帳 2023年度版」(Club Tomabechi)の付録②から引用します。これまでのパラダイム「第0世代」を手放すから、“あるもの”を手に入れることができます。Feel

 

 

苫米地理論の3つのパラダイム

 私がアメリカの大学で研究していたころに発見したのが、「サイバーホメオスタシス仮説」です。認知科学の限界を見据えて作った第二世代の苫米地理論が「超情報場仮説」です。そして今回の「生命素粒子仮説」が第三世代の理論となります。

 

1.    サイバーホメオスタシス(CH)仮説

2.    超情報場仮説

3.    生命素粒子仮説

 

 第一世代の苫米地理論が「サイバーホメオスタシス仮説」であり、第二世代が「超情報場仮説」であり、最新の第三世代理論が「生命素粒子仮説」と言えます。では現代の大勢を占めるパラダイムは何かといえば、第一世代以前と言えます。強いて言うならば第0世代ともいうべきものです。

 物理宇宙が存在し、頭の中に情報空間があると思っているのが第0世代であり、現代のパラダイムです。時間が過去から未来へと流れており、過去の行動によって未来が決まっているという決定論に縛られています。

 いくつもの未来があることを知らず、現状の外に抜け出ることを夢見ることすらできないのが、現代のパラダイムです。目の前の現実以外を信じることができず、その奥にある不思議な世界を知らないのです。

 その悪夢から抜け出すことが、第一の転生となります。

 引用終わり(つづきは「新・夢が勝手にかなう手帳 2023年度版」でどうぞ)

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナー開催は2回の予定です。詳細はあらためて告知いたします。

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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