Q-328:最近「記憶が抜ける」ようなことが続いています <vol.3;ソフトウェアとハードウェア>
御相談をいただきました。ありがとうございます。
(変更を加えています)
Q:私は以前から心療内科を定期通院しています。欠かさずに内服を継続しており、とくに調子は変わらないのですが、最近「記憶が抜ける」ようなことが続いています。
主治医に相談してもとくに助言はなく、精神科を受診しても「心配ない」と言われました。
先日は車を運転している間の記憶がなく、気が付いたらまったく知らない場所に停車していました。同乗者には「急にしゃべらなくなって心配した」と言われました。私は治りますか?
私は精神科医ではありませんが、医師兼コーチの立場でアドバイスさせていただきます。現代医療を否定するのではなく、包摂する意図であることをご理解ください。
F-265:不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ <vol.9;“初心”とは?>
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*「包摂」はこちら↓
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html
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vol.1;感情が起こるメカニズム -前編-
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vol.2;感情が起こるメカニズム -後編-
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vol.3;ソフトウェアとハードウェア
A3:前回まで、苫米地博士の著書「『感情』の解剖図鑑」(誠文堂新光社)の中から、「感情が起こるメカニズム」(p12)を引用し(青字)、解説を加えました。
「怒り」や「悲しみ」といった感情、すなわち心の状態は、身体に大きな影響を与えます。
↑この表現は正確ではないのですが、その理由はクリアですか? 不協和を感じましたかw?
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正確には「『心(の状態)』と『身体』は同じ」。同じものの抽象度の違いです。
そもそも同じものなので、「影響を与える」ように感じられるのは当然のこと。「心(の状態)」が悪いと「身体」が壊れますし、「身体」の不調をそのままにしていると「心(の状態)」まで悪化していきます。例えば、睡眠不足が続けば、「身体」だけでなく、「心」まで元気がなくなるように。
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ただし、身体→心という抽象度が上がる方向性よりも、心→身体という抽象度が下がる方向性の方が、圧倒的に大きな影響を与えます。それは「高次の情報次元(空間)の因果が、下位の次元に写像される」ということ。
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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html
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「情報空間が存在する」「物理空間は情報空間に含まれる」「情報空間の因果が物理空間に写像される」 …これが苫米地理論の第2世代「超情報場理論(仮説)」の帰結です。
(詳しくはこちらで↓)
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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html
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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html
「心(の状態)」と「身体」は同じ。同じものの抽象度の違い
…「心」も「身体」も同じ生命現象です。生命現象として“同じ(全体)”としっかりみながら、同時に“違い(部分)”もちゃんと見切れることが重要。例えばソフトウェアとハードウェアの関係のように。
ポイントは双方向性の縁起関係ととらえること!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html
以下、苫米地博士の著書「脳と心の洗い方」(フォレスト出版、p96)から引用します。
心と体は切り離せない!
私の研究分野は機能脳科学です。
機能脳科学や認知科学は心と体を同時に扱う学問です。認知科学は英語でいう「コグニティブサイエンス」です。これは『洗脳原論』で少し書きましたが、ファンクショナリズム、つまり心を関数としてとらえるという立場から生まれてきた学問です。
心を関数としてとらえるということは、心と体が切っても切り離せないという大前提があります。関数があれば、関数を走らせるハードウェアであるコンピューターが存在しています。
そのコンピューターの状態を抽象化して記述しているものが関数です。これはどの抽象度で記述しているかで、心といったり、脳といったりしているということです。つまり、どちらとも切り離せないというのがファンクショナリズムの本来あるべき姿です。
機能脳科学は心と体を扱う学問であり、切り離せないものです。もちろん、デカルトの二元論は間違っているということになります。外部表現というものはありません。すべて内部表現です。物理的現実世界と我々が思っている世界は、我々の内部表現と連結しているのです。
引用終わり
…じつは、御相談者は脳神経外科も受診されたそう。画像検査や脳波といった物理次元の検査は「問題なし」でした。つまり、ハードウェアの問題ではないということ。
実際に、今まで「記憶が抜ける」ことで物理的被害は起こっていません。転んでけがをしたとか、車をぶつけたとか、仕事で重大な過ちを犯したとか… そういう問題は一切なしです。
そのことより原因はソフトウェアに、すなわち高次の抽象度次元にあると考えられます。長く通院する心療内科や精神科でも異常を指摘されていないことを踏まえると、病的な心の問題ではない可能性が高いはず。
私が想定するソフトウェア上のケース(課題)とは、「情報場(w)の選択」の話。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html
物理空間(w0)ではちゃんとconcentrationを継続しながら、違う世界(w1、w2、w3…)にfocusしている(臨場感が高まる)ときに「記憶が抜ける」
…それが私の仮説です。
Q-202:視点のきりかえとは、「1)現状の外からの視点」「2)現状の認識」「3)最悪の状態の想定」を切り替えて考えるということでしょうか?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26408247.html
この続きは次回以降に。
まずは下記のブログ記事を御確認ください。「宇宙の構造と生命(現象)の関係」「生命(現象)と病の関係」、さらに「ヒーリングとコーチングの関係」についてまとめました。当時の守秘義務ギリギリで↓
Q-064~:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292583.html
(Q-329につづく)
苫米地式コーチング認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
-追記-
物理空間(w0)ではちゃんとconcentrationを継続しながら、違う世界(w1、w2、w3…)にfocusしている(臨場感が高まる)ときに「記憶が抜ける」
…ゴールのバランスホイールは、いつもそんな感じ。ゴール全体にちゃんとconcentrationしながら、各カテゴリにfocusし続けます。
F-273:冗長性と多様性 <vol.5;抽象度×バランスホイール>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30452009.html
それは自由自在にRAS&スコトーマをコントロールしている感覚。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html
もちろん、ゴール(未来)側から。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html
それが「情報場(w)の選択」=選びだし。その感覚をあえて言語化するなら「一期一会」でしょうか↓
Q-205:「縁起」と「因果」 vol.2;縁起と因果の違いを理解する
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26507222.html
-告知1-
今年度のオンラインセミナー開催は2回の予定です。詳細はあらためて告知いたします。
-告知2-
クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。
一緒に楽しみましょう!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html
-関連記事-
Q-219~:ゴールに対するスケジュールはたてますか?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_415812.html
Q-235:「財布を娘に盗られた」といった… <vol.6:記憶が織りなす「一人一宇宙」>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27981625.html
Q-300~:「心身相関」と「超情報場仮説」
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_423993.html
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