Q-319:速いスピードで移動した人は長生きできるって言いますよね? <vol.1:「時間」は人間の意識が作り上げた幻想>

 

 私は兼業コーチです。前々回(Q314~)は医師としての私に向けられたシリアスな質問に、コーチとして回答しました↓

 Q-314~:こんな私に誰がした

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425205.html

 

 前回(Q-316~)は医師としての経験を、コーチとして考察しました。

 Q-316~:今、逃げましたよね?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425206.html

 

 今回はコーチとの会話中に得たインスピレーションをまとめます。

 

 vol.1:「時間」は人間の意識が作り上げた幻想

 

 

 コロナ禍の間はなかなかできなかったのですが、昨秋以降(2022年)はけっこうなペースで上京しています。そのことを御存知のコーチと会話しているときに、このような質問をいただきました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22636357.html

 

Q:速いスピードで移動した人は長生きできるって言いますよね?

 

 確か続く言葉は「飛行機をよく利用される方も長生きなのでしょうか?」だったはず。

 

お互いにすっかりリラックスした中での会話です。表情からは冗談で言っていることが伝わってきました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 しかし、私の無意識は反応しました。スコトーマを外し大切なことに気付くきっかけ(縁起)になる予感がしたのです。“気”です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 その“気”から得たインスピレーションが今回のテーマ。まずは「時間」から。

 

 

 おそらく、「速いスピードで移動した人は長生き」は「時間の遅れ(time dilation)」のことでしょう。それは「2人の観測者がいるとき、互いの相対的な速度差により、または重力場に対して異なる状態にあることによって、2人が測定した時間経過に差が出る」という相対性理論が予言する現象のこと。

 

 そう、時間は相対的!

 

認識する側がどうとらえるかによって、時間の長さは拡張したり、縮小したりします。

この事実を理解することはとても重要です。「絶対はない」「完全はない」ということを体得するチャンスだから。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

では、簡単なワークに取り組んでみましょう。

1)まずは「1分間」という時間の長さをイメージしてください

2)イメージできたら、秒針のある時計を見ながら、1分間息を止めてください

さぁ、どうぞ。

 

 どうですか? 「思った以上に1分間は長かった」と実感したのでは?

その体感をゴールと結び付けたなら、今まで以上に「1分間」を有効に使えるようになります。なぜでしょう?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 もう1問。この“息止めワーク”は、「〇〇」を意識に上げるいい機会にもなります。それはとても重要なこと。「〇〇」とは何で、なぜ重要なのでしょう?

 (そもそも「意識に上げる」という行為自体が重要。詳しくは↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

 以下、博士の著書「人生を劇的に好転させる自己洗脳ルール44」(学研プラス、p42)から引用します。上記2問の答えを予想しながら読み進めてください。

 

 

ルール8 1分間、息を止めてみる

 「一日が24時間よりも長かったらいいのに」なんて思ったことはないでしょうか。中にはいつも「どうしてこんなに時間がないのだろう」なんて思いながら、忙しいことを何もしない言い訳に使っている人もいるようです。

 本当にそんなに時間がないのでしょうか。一度、自分自身の時間がどんなふうに使われているか、細かく調べてみるといいでしょう。時間の使い方についてきっちりと精査してみると、案外、無駄な時間が多いことに気がつくはずです。

 「いや、それでもやっぱり時間が足りない」という人は、試しに時計を見ながら「1分間」だけ息を止めてみましょう。

 これをやってみると、1分間という時間がいかに長いかを実感することができます。1分間息を止めてみると、たったの1分なのになかなか過ぎていってくれません。息が苦しくなって「早く1分経ってくれ」と思っても、秒針はゆっくりゆっくり進みます。1分ってこんなに長かったのか」と再認識させられることでしょう。

 それまで1分間という時間がどれほど長いのか実感できていなかったはずです。たった1分間でも集中して何かをやれば、かなりいろいろなことができます。そのことがわかるだけでも、大きな気付きでしょう。

 

 1分間息を止める効果には、もう一つ、大きなものがあります。それは、普段はほとんど意識していない「自我」というものを意識できるということです。

 人は本来、いつでも自我というものを意識して、自分を見続けていなければならないはずなのですが、ほとんどの人は自分というものを意識して見ることをしていません。当然、自分に対する気付きもありません。自我を見つめることができなければ、自我を確認することはできません。

 息を止めている間は、息を止めることに集中しているはずです。自分の呼吸(止めている呼吸)に集中しているわけですから、この瞬間だけは少なくとも自我を見つめていることになります。自分の呼吸を意識に上げるためには、どうしても自分というものを意識せずにはできません。

 こんな話があります。釈迦は菩提樹の下で悟りを開いたあとで、子どもたちからみかんをもらい、そのみかんを他のお腹をすかせた子どもたちに配りました。そのとき、釈迦はみかんをもらった子どもたちに「みかんをよく見て、ひとつひとつよく噛んで、味わいなさい」と言います。そして、「ほら、たしかにみかんはあったでしょう」と言うのです。

 みかんの色つや、手触り、におい、味といったものを感じてこそ、みかんの存在が確かめられるのです。何も考えずにぼ~っとテレビを見ながら、何個食べたのかもわからないくらいぱくぱく食べたのでは、みかんを食べたことすらすぐに忘れてしまい、それではみかんは存在していなかったのと同じことだということを釈迦は子どもたちに言いたかったのです(この時代、テレビはありませんが)。

 人生も同じです。意識して、自分というものを見て、聞いて、触れて、嗅いで、味わってこそ、存在が確かめられるのです。テレビを見て、げらげら笑っているだけでは、存在していないのと何ら変わりません。

 

 息を止めることで、自我を意識でき、生きている自分の存在を確認できます。今、私は間違いなく生きていると確認できるのです。

 生きている自分という存在を確認するために、1分間、息を止めてみましょう。そして、1分間という長さを実感しましょう。時間がないと思っていたことが、実はただ時間を無駄にしていただけなのではないかと思えるようになっていきます。時間を有効に使うように、生活パターンも変わってくることでしょう。

 なお、苦しくなったり、気分が悪くなったときは、無理せずにすぐに呼吸をするようにしましょう。また、何度も続けてやると、酸素不足になって脳に悪い影響を及ぼす恐れもありますので、あくまでも試しに一度やってみるという程度にしてください。一度、1分間の長さを実感したらそれを忘れないようにして、普段は普通の呼吸を意識してみるようにするといいでしょう。

 引用終わり

 

 

 質問の答えは、「時間の長さが拡張し、ますます有効に時間を使えるようになるから」と「〇〇とは自我。自我を意識すると、生きている自分の存在を確認できる」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 自我を意識に上げながら、ゴール側から時間を有効活用していると、ゴールのバランスホイールが整いやすくなります。

 Q-255バランスホイールは全て現状の外にゴールを設定する方がよいのでしょうか?

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 抽象度が上がっていくからです。

 F-273:冗長性と多様性 <vol.5;抽象度×バランスホイール>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30452009.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 抽象度が上がると、もっとすごいゴールを、どんどん見つけることができるようになります。人生のあらゆる領域に。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 その頃には、ゴール(未来)側から時間がどんどん流れてくるような感覚になっているでしょう。「時間は未来から現在、現在から過去へ向かって流れる」という感覚です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 でも、忘れないでください。「時間」は幻想だということを。

 

 時間とは、理論上想定された「時」と「間」に、便宜上名前をつけただけ。名づけを縁に概念化(ゲシュタルト化)し、「存在する」と思い込んでしまっているだけです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 「時間」は人間の意識が作り上げた幻想にすぎません。

 Q-235:「財布を娘に盗られた」といったvol.6:記憶が織りなす「一人一宇宙」>

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Q-320につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナー開催は2回の予定です。詳細はあらためて告知いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

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人生を劇的に好転させる自己洗脳ルール44

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