L-110:2021年8月シークレットレクチャー -12;「D」の対処法
2021年8月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の2回目。
(初回の講義はこちら↓)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_423518.html
3回を通してのメインテーマは「コーチング×医療×脱洗脳」。キーワードは「I×V=R」です。
PMⅠ-02-19:夢をかなえる方程式 I×V=R
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html
当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。
じつは隠れテーマがあります。その隠れテーマは“コーチの心得”といえる「〇〇〇〇〇」。それが何か想像しながらお読みください。Don’t think, feel!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html
01;ゴールの基本条件
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31136092.html
02;ゴールの基本条件(「頭のゴミ」を捨てるver.)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31184436.html
03;自分中心を捨て去る=解放
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31210545.html
04;思考が臨場感を生みだす
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31235489.html
05;知らないことを見える化する
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31263124.html
06;「私」とは何? <前編>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31294306.html
07;「私」とは何? <中編>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31317222.html
08;「私」とは何? <後編>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31345260.html
09;「I×V」とは〇〇
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31370555.html
10;R =w →w1(コントロ-ルされたP1=P2)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31398098.html
11;モニタリング&ラベリング
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31421939.html
12;「D」の対処法
…臨場感強化のワークとして、私が強くお勧めするのが「モニタリング&ラベリング」。
前々回取り上げた「モニタリング」と同時に「ラベリング」を行うことがポイントです。
F-094~:私はイヤなことは心の中で握りつぶす
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_375251.html
今回も苫米地博士の著書「ビジネスが変わるコグニティブ・サイエンス」(CYZO、p124)から引用します。前回引用した部分の続きです。
⑥ゴールにかかわるラベルだけを残そう
「D」は少しわかりにくいと思いますので、説明します。
あなたは現在も会社員だけれども、「起業して社長になる」というゴールを設定しているとします。あなたのもとには、いろいろなタスクが舞い込みます。それぞれのタスクに対して、起業に役立つなら「T」、役立たないなら「Nil」のラベルを貼ります。この分類は、あくまでも客観的に、クールに行います。
しかしあるとき、ひとつのタスクに対して、「これは、同僚の〇〇がやるべきことじゃないか。こんなものまで私のところにもってきやがって!」といった怒りが湧いてきたとします。この感情は、「自分のゴールと関係があるか否か」という尺度とは関係のないものであり、「T」でも「Nil」でもありません。
そのことに気づいたら、「自分は雑念にとらわれてしまった」と反省し、「D」のラベルを貼るのです。
これら3つのラベルを使って、持ち込まれるタスクや目の前で起こることを、3種類に分類していきましょう。ラベル貼りはできるだけ時間をかけずに、情報が入ってきた瞬間に行います。
ラベリングでは、まず「D」の出番を減らすようにしましょう。仕事中に「タバコが吸いたい」と思ったり、「SNSが気になる」と思ったりするのも「D」です。
次に「Nil」の頻度を下げましょう。「Nil」のラベルが貼られるタスクの内容は、基本的に「have to」だからです。
最終的に「T」だけになれば、あなたのビジネスにおける生産性はきわめて高い状態になっているはずです。
このテクニックは、タスクの分類・整理に役立つだけではありません。客観的な判断を瞬時に行い続けることにより、前頭前野が鍛えられ、思考の抽象度が上がります。ラベリングは、IQを高めるトレーニングでもあるのです。
最初のうちは、1時間限定でもかまいません。慣れてくれば、脳がつねに無意識のレベルでラベリングを行っているようになります。
引用終わり
ラベリング:ゴール側から客観的な判断を瞬時に行い続けること
→ 前頭前野が鍛えられ、思考の抽象度が上がる
→ IQが高まる
→ 高次の抽象度次元に強い臨場感を感じられる
*抽象度はこちら↓
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html
…以前確認したとおり(L-102)、イメージと臨場感さえあれば、リアリティを合成することができます。それが「I×V=R」です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31235489.html
臨場感を高める鍵が「前頭前野」。その前頭前野にとっての大敵が情動(「D」)。だから、自身の状態をモニタリング&ラベリングし、「D」を減らすことが大切…
…とはいうものの、正直に話すと、今でも私は「D」が絶えません。
しかし、それでいいと思っています。生じるエネルギーをちゃんとコントロールしているから。そして、そのエネルギーを未来(ゴール実現)に向けて活用しているから。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html
*「エネルギーを未来(ゴール実現)に向けて活用」の例はこちら↓
PMⅠ-06~:職場への苫米地式コーチング導入挑戦と明らかになった課題(目次)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15110477.html
決して「D」そのものが悪いわけではないはず。もしも「Fight or Flight」に陥りかけても大丈夫。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html
モニタリングし続け、未来(ゴール)側からしっかりラベリングできていればOKです。
最も重要なのは「より高次の抽象度次元へ志向し続ける」というブリーフ!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html
もちろん、そのようなブリーフのためには、まずはゴールが必要です。ブリーフをハビット&アティテュード化するためには、モニタリング&ラベリングで前頭前野優位を維持し続けなければなりません。
L-096:2021年7月… -08;BSとハビット&アティテュードと抽象度の関係
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30652206.html
その双方向性を理解した上で、それでも私は「志向し続ける」という意思が最も大切だと感じています。その意思とは「意図(intention)が生みだす覚悟」だともいえるはずです。
F-265:不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ <vol.9;“初心”とは?>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30002338.html
そして、その覚悟は「尽きることのないエフィカシーの源泉」になるはず。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html
意図 → 覚悟 =「志向し続ける」という意思 = エフィカシー
…そう、今にも爆発しそうな覚悟!
覚悟=エフィカシーが沸き立つ状態だからこそ、「D」をエネルギーと創造力に変え、磨き上げたスキルを存分に発揮できる
…まさに爆発しそうな先人との縁により、そのような気づきを得ました↓
F-100:芸術は爆発だ!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19033189.html
(L-111につづく)
苫米地式コーチング認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
-告知1-
今年度のオンラインセミナー開催は2回の予定です。詳細はあらためて告知いたします。
-告知2-
クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。
一緒に楽しみましょう!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html
-関連記事-
PMⅠ-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考
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F-155:「怒りと絶望しかありません」という言葉に感じた希望
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F-234~:自由訳「revenge」と「avenge」
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S-03-23:D)「物理次元で発散」でのコントロール
~苫米地式アンガーマネジメント~
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S-03-24:苫米地流「正しく怒るための技術」
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22076231.html
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