F-291:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう vol.4;「超人脳」獲得への2つのステップ 2)論理を超える

 

 20233月に開催されたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では、日本代表が米国代表を下し3度目の優勝。日本中が感動(&感謝・希望)に包まれました。

 PM-07-02:釈迦が教えてくれること ~3Kを新たな3K

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15395021.html

 

 私の中のMVPは、やはり大谷選手。中でも一番心が揺さぶられたのは、決勝戦前のこの言葉です↓

 

 

 今日1日だけは、やっぱり憧れてしまったら超えられない。

 僕らは今日超えるために、トップになるために来たので、

 今日1日だけは彼らへの憧れを捨てて、勝つことだけを考えていきましょう!

 

 

 …WBCを縁にコーチとして考えたことをまとめます。

  

 vol.1;アファメーションの秘訣

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31244338.html

 vol.2;超人脳

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31299309.html

 vol.3;「超人脳」獲得への2つのステップ 1)論理を極める

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31350367.html

 vol.4;「超人脳」獲得への2つのステップ 2)論理を超える

 

 

 前回は「超人脳」獲得への最初のステップを確認しました。それは「論理を極める」。そのための方法として「トゥールミンロジック」を御紹介しました。

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「ディベートで超論理思考を手に入れる 超人脳のつくり方」(CYZO)の中で、苫米地博士は超人の条件を「多方面の分野で図抜けた実績を出せること」とされています。超人の定義は「人の領域を超え、神の領域をも超えた人」です。

 

「『神の領域』をも超えて『図抜けた実績』を出す」ために必要なのは「革新的な発想」。その「革新的発想」の源泉は「抽象度(視点)を上げた新たなゲシュタルト構築」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

ゲシュタルト構築の結果として、私たちは革新的な発想を手に入れることができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

前回取り上げたトゥールミンロジックは、言語を用いてゲシュタルトを構築し革新的発想を手に入れる縁起。それが「超人脳」獲得への最初のステップ「論理を極める」です。

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論理を極めると、情報空間をますます自由自在に移動する(操作する)ことができるようになります。

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 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 論理を極めた上でさらに「論理を超える」 その超論理が「超人脳」獲得への2つ目のステップ。そして、そのための思考法が「コンセプチュアル・フロー」。苫米地博士が「苫米地 思考ノート術」(牧野出版)内で詳しく解説されています。

 

苫米地 思考ノート術

Kindle版はこちら↓

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「コンセプチュアル・フロー」では、いま自分が思考していることをモニタリングしながら、より高次の抽象度で描き直していきます。その“抽象度”が縦軸です。

 

 *モニタリング(&ラベリング)はこちら↓

 L-10920218月シークレットレクチャー -11;モニタリング&ラベリング

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31421939.html

 

 「フロー」とは「時間の流れ」のこと。

物事の関係性は、静的に未来永劫つづくものではなく、時間とともにダイナミックに変化するものです。もちろん、時間は未来から過去に向かって流れています。その“時間”が横軸。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 図にすると


コンセプチュアル・フロー(縦軸と横軸)

「苫米地式 思考ノート術」(Kindle版)より引用

 

  

 余談ですが、「過去は一切関係ない」という事実を無意識にすり込むことができるというのも、私がコンセプチュアル・フローを強くお勧めする理由です。

 上の図をご覧ください。横軸である時間に過去はありません。

「未来が因であり、現在が果」「過去は一切関係なし」 それがコーチングマインド!

Q-273現状の外に飛び出す勇気や~綸言汗の如し~ <vol.3;苫米地式「綸」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29323919.html

 

 ただし、本当に未来から過去へ向かう時間の流れを生きるためには、絶対に欠かせない条件があります。それはコーチングのコア中のコア。何でしょうか?

 

 そう、ゴール。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ややこしく聞こえるかもしれませんがw、ゴールがスタート!

現状の外へのゴール設定によって、時間が未来から過去へと流れはじめます。

 (さらに詳しく解説しました↓)

 Q-219~:ゴールに対するスケジュールはたてますか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_415812.html

 

 

 では、コンセプチュアル・フローについて具体的に説明します。

 

 スタートはゴール設定です。

 まずは図の右上(横軸:一番遠い未来、縦軸:一番抽象度の高い次元)にゴールを書き込みます。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 その後は頭に浮かんだ認識を自由に書き込んでいきます。

 ここで大切なのは誰かの言葉を書くのではなく、自分で考え感じた言葉を書き込むこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

さらに付け加えると、ここでいう“自分”とは、現在の自分(ブリーフシステム)ではなく、ゴールを達成した未来側の“自分”のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

コンセプチュアル・フロー(ゴールと認識)2P

「苫米地式 思考ノート術」(Kindle版)より引用(一部改)

 

 

 ゴールから見た言葉(認識)をたくさん書き込んだら、バラバラな言葉(認識)の関係性を見つけます。物事のすべてに関係性があります。その関係性を言語化しましょう。

 

図全体を眺めていると、ひとつのゲシュタルトが見えてくるはず。それが「理解」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 
 

コンセプチュアル・フロー(ゴールと認識)3P

「苫米地式 思考ノート術」(Kindle版)より引用(一部改)

 

 

さらに新しい認識を書き込むことを続けていくと、1つ抽象度が上がった新しいゲシュタルトができます。それを続けていくと、だんだん抽象度が上がり、ゲシュタルトも高い(大きい)ものになります。ジョブス風にいうと「connect the dots」。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 それが「理解が深まる」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 理解が深まることでスコトーマに隠れていたシンの問題に気づくことができ(case-side)、理解がさらに深まることでその問題を解決することができます(plan-side)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 *「case-side」「plan-side」はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 

 つまり、ゴールを達成するということ。

 それが「『ゴール』と『現状の自我』の間に臨場感という橋を架ける」という感覚です。

 F-244~:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420579.html

 

コンセプチュアル・フロー(ゴールと認識)4P

「苫米地式 思考ノート術」(Kindle版)より引用(一部改)

 

 

 

 我々の直面する重要な問題は、その問題が生じたのと同じ考えのレベルでは解決することができない

 We can’t solve problems by using the same kind of thinking we used when we created them.

 

 

これはドイツ生まれの理論物理学者 アルベルト・アインシュタイン(Albert Einstein1879~1955年)の言葉。20世紀を代表する大天才は、抽象度を上げることの重要性を訴えています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14687476.html

 

 抽象度を上げる

 そのための思考法が「コンセプチュアル・フロー」。コンセプチュアル・フローを続けることで、人の領域を超え、さらには神の領域をも超えることができるようになります。

それが「超人」。

「系(システムS)の外」を人々に示すことができるシンの超人です。

 

F-292につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナー開催は2回の予定です。詳細はあらためて告知いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

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