Q-311:私のまわりではそうでもないです。私が気づいていないだけかもしれませんけどvol.6:コレクティブ・エフィカシー -中編-

 

今回は“型破りver.2”です。

 (ver.1はこちら↓)

 Q-300~:「心身相関」と「超情報場理論」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_423993.html

 

先日、久々に苫米地式コーチング認定グランドマスターコーチ 田島大輔さんと御一緒しました。御挨拶しながら、私はこのような質問をさせていただきました。

 

 QCoacH T):最近、私のまわりではネガティブな言動が増えているような気がするのですがいかがですか?

 

 少し間をあけて、田島コーチはこのように回答されました。

 

 A(田島コーチ):私のまわりではそうでもないです。私が気づいていないだけかもしれませんが。

 

 短いやり取りではありますが、私の情報場は大きく動きました。そして、コーチング理論のコアに触れた気がしました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 その体感を3つのテーマに分けて言語化し、最後にもう一段抽象度を上げてまとめます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 vol.1:コンフォートゾーン -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30925409.html

 vol.2:コンフォートゾーン -中編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30976461.html

 vol.3:コンフォートゾーン -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30996032.html

 vol.4:内省言語>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31022550.html

 vol.5:コレクティブ・エフィカシー -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31049084.html

 vol.6:コレクティブ・エフィカシー -中編-

 

 

エフィカシー = 「コーチとの縁起により高まるゴール側の臨場感」のレベル

 

 田島コーチが少し間をあけられたことで(縁)、そのようなイメージが湧きました(起)。少しややこしいですが、「エフィカシー=『コーチとの縁起により高まるゴール側の臨場感』のレベル」というイメージ(I)の臨場感が上がった(V)感じw

 PM-02-19:夢をかなえる方程式 I×V=R

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 きっと臨場感のレベル=エフィカシーが上がったからでしょう、私は「まわりでネガティブな言動が増えているような気がする」という認識&言葉を生みだした自らの思考に気がつきました。

 L-067202011… -02思考の3つの軸(Three Dimensions of Thought

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28959379.html

 

 そう、私の思考が「まわりでネガティブな言動が増えている」を生みだしていたのです。RAS&スコトーマの働きによって。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 

 目の前の世界(宇宙)は、観測者(認識主体)と目の前の事象の双方向の縁起により存在する

 

 それが私たちが存在する(と感じている)宇宙の理。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

その大切な理を、私は忘れてしまっていました。

 F-034~:「何もないところからレンブラントを発見」は正しい?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268332.html

 

もちろん、「ネガティブな言動が増える」という世界(宇宙)は、私のゴール側のCZ(=可能世界w1)ではありません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 それなのに「まわりでネガティブな言動が増えている」と感じてしまったのは、エフィカシーが不当に下がっていたからでしょう。私らしくなく。

 

エフィカシーの定義は「ゴールを達成する自己能力の自己評価」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 ゴールは、もちろん、自分の自由意思で設定するもの。心から望むものであり、止められても成し遂げたいことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴール達成のためには、結果として、これまでのブリーフシステムを書き換える必要があります。なぜなら、ゴールは必ず“現状の外”にあるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 *「結果として」の意味は? 参考にこちらをどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 もちろん、ブリーフシステムを変えるのは自分自身です。よって、エフィカシーとは「“自分”を自由自在に書き換える能力に対する自己評価」と考えることもできます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 では、“自分”とは?

 

 答えは「関係によって浮かび上がってくるネットワーク」のこと。様々な縁起が時空を超えて交叉する中心点が“自分”です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 よって、ゴールのポイントのひとつ「自分中心を捨て去る」とは、「抽象度を上げながら“自分”を拡大し、再定義していく」ことと同意です。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 

 より抽象度の高い縁起を臨場感豊かに“自分”と感じられる感覚

 

 その感覚が、田島コーチとの御縁により私が感じた“あること”です。

それは「コーチとの縁起により高まるゴール側の臨場感」だったはず。そしてそれは「コレクティブ・エフィカシーの体感」ともいえるはずです。

 

 最後に、苫米地博士の著書「オーセンティック・コーチング ~本物のコーチング~」(CYZOp128)から引用します。テーマは「コレクティブ・エフィカシーの世界」。Feel

 

 

 以上がエフィカシーに関する説明となりますが、実は本題はここからです。

 いままで説明したエフィカシーはいわばセルフ・エフィカシーで自分の話です。しかし、自分の話であれば、本章の冒頭で話しているように、「自分のことなのだから自分で上げましょう」で済む話なのです。

 そもそも一人前の大人が自分のエフィカシーを上げられないなどということは本来ありえないのです。一時的に情動優位な状態になったがためにエフィカシーが上がらない状態になっているかもしれませんが、前頭前野が活性化してくるに従ってエフィカシーも自然に上がってきます。また、どうしてもうまくいかない場合は、『まずは親を超えなさい!』などの既刊本を参考にするのもいいでしょう。要は、自分のエフィカシーが上がるとか、上がらないとか、という話は、皆さんが思っているほど重要ではないのです。もちろん、これはセルフ・エフィカシーを疎かにしてもいいということではありません。私がいま言っているのは、「自分で上げれば上げられるのがエフィカシーであるのに、いつまでエフィカシーが上がらないとボヤいているのか」ということです。そんなふうに自分のエフィカシーを上げることばかりに意識を集中していると、逆に自我にこだわり過ぎる結果となってしまいます。

 エフィカシーで重要なことは上がったとか下がったとかいうことではありません。高めたエフィカシーをどう使うか、なのです。

 

 これまでエフィカシーと言えば、「自分のゴールを達成する自己能力の自己評価」でした。

 これをしっかり自覚することで自分に自信が持てるようになり、ゴールを達成できる能力や方法を獲得することが可能になります。

 では、そんなエフィカシーを持つ人間が何人も集まったらどうなるのでしょうか? 当然、相乗効果を生み出して自分が思ってもみなかったゴールが現れてくるでしょう。

 実をいうと、いま私はこれを体験している真っ最中です。

 詳しいことはまだ明かせませんが、昨年、私は新しい国を2つ作りました。国と言ってもリアルなものではなく、インターネット上に存在するサイバー国家です。しかし、これがうまく機能すれば、少数民族の人々の安全や幸せに暮らす権利を守ることができるのです。しかも、ある国がそれぞれのサイバー国家に5000ヘクタールずつ寄付してくれたのでいまは領土まであります。早ければ、本書が出る頃にはなんらかの発表ができているかもしれません。

 国を作るというゴールは少数民族の人々を助けたいというゴールから派生しています。この少数民族の人々を助けたいという思いについては既に30年以上前からずっとゴールとして設定し、活動しているもので、そのために少数民族の人々が暮らす地に何度も飛んでいます。彼らが何を必要とし、何に困っているのかは実際、彼らと会って話さないとわからないからです。

 ただし、そのことで何か私に得があるかといえば、金銭的なものでいえば、皆無です。逆にお金は出ていくばかりです。しかし、これは私の社会貢献のゴールであり、どうしても達成したいゴールなのです。

 一方で、私のゴールには「世界から戦争と差別をなくす」というものがあります。これも重要なゴールで、達成させるためには、やはり世界中を飛び回ることになります。その活動の一つとして、ある時、私はノーベル平和賞の授賞式イベントに参加することになりました。すると、そこに世界中でサイバー国家を運営している人々とその支援者たちも多く集まっていたのです。国家元首もいました。

 彼らに私は、かねてから考えていた「少数派民族の人々をサイバー国家のプロジェクトで助けたい」という話をしたところ、多くの賛同を得ることができ、建国の話はいきなり動き始めたのです。その後、コロナの世界的蔓延で一時中断を余儀なくされはしましたが、インターネットでの会議でなんとか建国まで進みました。

 さて、このプロジェクトですが、私のエフィカシーが高いから実現したのでしょうか?

 もちろん、それはあるといえばあるでしょう。しかし、私の力だけではここまで現実的な話にはならなかったでしょう。大切なのは国家元首をはじめとする仲間たちのエフィカシーも私同様に高かったことにあります。

 一人の力というのはたかが知れているのです。高いエフィカシーを持った人間が多数集まった時に突然、大きな力となるのです。

 この事実からわかることは、自己能力の自己評価を高めて自分のゴールを達成しましょう、という発想は、実は大した話ではないということです。それはどこまでいっても自分の中の話で、自分という“現状”の外側に出ることはありません。

 しかし、高いエフィカシーを持つ多くの者が集まれば、乗数的にエフィカシーが高まり、まさにこれまでの見たこともないようなゴールが立ち上がってくるのです。

 本当のゴールとは自分を遥かに超えたところにあるものです。だからこそ、とてつもないゴールなのです。

 私は読者の皆さんも早くそこに到達してほしいと思っているのです。

 この章の最初に「エフィカシーを高めるのは簡単だ」「自分のことなんだから自分でできるはず」と突き放すようなことを言ったのは、早く一緒にこの世界を見たいからです。

 エフィカシーを高めることも、とてつもないゴールを設定することも、自分ひとりの能力でできることは実はそれほど大したことではないのです。

 もっと面白いこと、もっと凄いこと、もっと刺激に満ちたことは、自分を超えた先にあります。コーチングのコアとはここなのです。

 考えてみれば、一人のエフィカシーを高めて実現できることにはどうしたって限界があります。しかし、高いエフィカシーを持つ人々が集まることで、まさに思ってもみなかった、現状の外側のゴールに迫っていくことができます。この高いエフィカシーを持つ仲間が集まることを集団的エフィカシー=コレクティブ・エフィカシーといいます。

 自分のIQを上げていく。エフィカシーを上げていく。こういったセルフ・エフィカシーの概念を理解し、高いエフィカシーを持つことはいままで同様重要です。しかし、エフィカシーはそこで終わりではありません。高いエフィカシーを持つ者が集まることによって、さらにとてつもない世界が開けてきます。

 考えてみればそれも当たり前で、高いエフィカシーを持つ者が集まれば、互いが互いのスコトーマを補完し合うことができ、見渡せる世界が一気に広がるのです。また、相手のスコトーマが見えるということは互いが互いのコーチとなって、さらなる現状の外のゴールを設定することが可能となります。

 それがコレクティブ・エフィカシーの世界です。

 引用終わり

 

 

 互いが互いのコーチとなって、さらなる現状の外のゴールを設定する

 

 今、求められているのは、そんな「コレクティブ・エフィカシーの世界」。

 F-026:最近の研究・調査で明らかになった日本の課題とその解決法

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8430748.html

 

 その先に待つのは「〇〇があたりまえとなっている世界」

 

Q-312につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

そう、私の思考が「まわりでネガティブな言動が増えている」を生みだしていたのです。RAS&スコトーマの働きによって

 

 そんな私の思考は、例えばコロナ(&ワクチン)に代表されるような社会的課題(case)との双方向性の考察(plan-side)により培われていたはず。

 F-281~:「社会が変わってしまう」~あるワクチンの話~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424261.html

 

 もちろん、すべては「空(くう)」。その理解と体得が基本中の基本

 

 そんなことも感じました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 

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 2022年度のオンラインセミナー(全12回)を企画しました。

メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28274321.html

 

 R5.4/2に予定していた最終回「抽象度」は中止することになりました。御了承ください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30969181.html

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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L-03520204… -04:エフィカシーとは縁起の結実の確信

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Q-236:アウトプット自体が苦手。恐怖心に近いです。

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Q-297:弟子にしてください

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30430928.html

 

 

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