Q-306:私のまわりではそうでもないです。私が気づいていないだけかもしれませんけどvol.1:コンフォートゾーン -前編-

 

 1つのことを突き詰めていくと、やがて「型」が洗練されていき、“意味”がわかるようになります。それは、より深く理解できるということ

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 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 一方で、スコトーマをさらに外すことは困難になります。本当はもっと深い“意味”があるかもしれないのに、無意識が探究をやめてしまうからです。

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 だから、新たなゴール設定が重要!

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 ゴールは、もちろん、“現状の外”。

 “現状の外”にゴールがあり続けると、結果として選択や行動が変わり続けることになります。ブリーフシステムがゴール側に書き換わっていくから。

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前回(Q-300305)は、これまで構築してきた「型」を破ってみました。今回は“型破りver.2”です。

ver.1はこちら↓)

 Q-300~:「心身相関」と「超情報場理論」

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先日、久々に苫米地式コーチング認定グランドマスターコーチ 田島大輔さんと御一緒しました。御挨拶しながら、私はこのような質問をさせていただきました。

 

 QCoacH T):最近、私のまわりではネガティブな言動が増えているような気がするのですがいかがですか?

 

 少し間をあけて、田島コーチはこのように回答されました。

 

 A(田島コーチ):私のまわりではそうでもないです。私が気づいていないだけかもしれませんが。

 

 短いやり取りではありますが、私の情報場は大きく動きました。そして、コーチング理論のコアに触れた気がしました。

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 その体感を3つのテーマに分けて言語化し、最後にもう一段抽象度を上げてまとめたいと思います。

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 vol.1:コンフォートゾーン -前編-

 

 

 最初のテーマは「コンフォートゾーン」。皆さんは「コンフォートゾーン」と聞くと(トリガー)、どのようなイメージが浮かびますか(アンカー)?

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 コンフォートゾーンは「IQを高め、能力を発揮する」という点でとても重要です。その一方で、「さらにIQを高め、もっと能力を発揮することを制限してしまう」ため危険でもあります。

 PM-06-06:仮説01)変わらないコンフォートゾーンが生みだす「現状維持の壁」

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 実際、著書「オーセンティック・コーチング ~本物のコーチング~」(CYZO)の中で、苫米地博士は読者にこう問いかけられています。

 

 コンフォートゾーンは本当に良いものなのだろうか?

 

 その問いかけの続きを「オーセンティック・コーチング」(p146)から引用します。

 

 

 ◎変わるきっかけ

 現状の外側にゴールが設定されると、いままでのコンフォートゾーンは居心地が悪くなってしまいます。

 コンフォートゾーンとは本来そういうものなのです。

 それはそうでしょう。心は早くゴールに向かって飛び出していきたいのです。

 ところが、これまでのコンフォートゾーンでやり残したことや、そこを出るための準備は必要です。逸る気持ちを抑えながらそこに居ることは、次第に苦痛になってきます。つまり、これまでのコンフォートゾーンは時が経てば経つほど、アンコンフォータブルな空間に変わっていきます。

 しかし、それはがっかりすることではありません。それが正しいのです。

 逆に、新しいゴールが見つかったのに、これまでのコンフォートゾーンがコンフォータブルのままだったらそれは新しいゴールではありません。現状の中のゴールであり、あなたの世界はまったく変わっていません。

 つまり「現状」とはいままでのコンフォートゾーンだったとも言えるのです。

 ですから、本当の新しいゴールが見つかったかどうかは、いままでのコンフォートゾーンが苦痛になっているか、否かですぐにわかります。

 なっていなければ、それは現状の外のゴールではないということです。

 現状のひとつの形、それが、いままでのコンフォートゾーンでした。ですから、いまのコンフォートゾーンが心地よい、出たくないと思うのであれば、コーチングの必要もないわけです。

 逆に言えば、コーチングに興味を持つという時点で、現状のコンフォートゾーンに満足していないことを意味します。

 ここまで本書を読んだあなたがそのいい例ではないでしょうか?

 あなたはいま変わるきっかけが欲しいと思っているはずです。その一方で新しいゴールはまだ見つかっていないでしょう。すでに新しいゴールが見つかっているのならば、かつての私のように、そこに向かってもう動き始めているはずです。

 そうしていないということは、いまのコンフォートゾーンを直感的に「違う」と思い始めている反面、どうすればいいのかがわからない、暗中模索の状態だと推測できます。宙ぶらりんの状態の中で、自分が進むべき道を探しているのが、この本を手に取っているいまではないでしょうか?

 これからどのように判断し、行動していくのか、どういうゴール設定をしていけばいいのか、いろいろ試行錯誤している最中だと思いますが、確実に言えることが一つあります。それは、いまが一番重要な分岐点だということです。

 引用終わり

 

 

 いまが一番重要な分岐点

 

 いまのコンフォートゾーンを直感的に『違う』と思い始めている反面、どうすればいいのかがわからない、暗中模索の状態」「宙ぶらりんの状態」にある人たちを「進むべき道」にしっかり導くのがリーダーの重要な役割。

 F-104:「映写機の故障により上映できるかわかりません」Vol.4;リーダーの視点で

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19485793.html

  

 しかしながら、人々を「進むべき道」に導くことは決して簡単ではありません。「進むべき道」は“現状の外”にあり、スコトーマに隠れ認識できないから。

 

 とくにガッチガチの権力構造の中でシンのリーダーシップを発揮することは大変。必ず既得権益からはじかれるでしょう。

PM-06-07:仮説02)「want to」「have to」とコンフォートゾーンの関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13837769.html

 

 「ガッチガチの権力構造」は個人のマインドにも存在します。そう、ブリーフシステムです。ブリーフシステムが生みだすスコトーマが、「ガッチガチ」を強化していきます。

 L-09720217… -09;ブリーフシステムを壊し、スコトーマを外すための方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30681527.html

 

 ブリーフシステム=いままでのコンフォートゾーンは、じつは、最大のドリームキラーになりえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

 では、どうすればいいのでしょう?

 

Q-307につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

「いまのコンフォートゾーンを直感的に『違う』と思い始めている反面、どうすればいいのかがわからない、暗中模索の状態」「宙ぶらりんの状態」にある人たちを「進むべき道」にしっかり導くのがリーダーの重要な役割

 

 「進むべき道」にしっかり導くリーダーに対して、コーチの役割は「進むべき道」をクライアント自ら見つけだせるようにサポートすること。

 PM-06-17:仮説12)リーダー、マネジメント、コーチの役割と抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14526054.html

 

 コーチはクライアントのコンテンツ自体には一切関わりません。詳しくはこちらで↓

 Q-298~:どれくらい相手に共感していいものでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_423870.html

 

 *こちらもどうぞ↓

 Q-265~:臨場感世界をまったく同じように感じることが可能なのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420880.html

 

 

-告知1

 2022年度のオンラインセミナー(全12回)を企画しました。

メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28274321.html

 

 第11回目(R5.3/5開催)のテーマは「リーダーシップ」。詳細はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30729325.html

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

  

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