F-278:L下でのBS&B <vol.3;briefing>
<vol.1;“風通し”>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30603333.html
<vol.2:brainstorming>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30655837.html
<vol.3;briefing>
…前回は「知識を増やしながら、同時にスコトーマを外すことができる方法」として、「ブレインストーミング(brainstorming)」を紹介しました。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html
ブレインストーミングには4つの原則があります。
1. 判断・結論をださない (結論厳禁)
2. 突飛な考えを歓迎する (自由奔放)
3. アイデア量を重視 (質より量)
4. アイデアを結合し発展させる (結合改善)
…4つ目の「結合改善」とは「ゲシュタルトの統合」のこと。ゲシュタルト(Gestalt)とは、形態を意味するドイツ語で、「全体性を持ったまとまりのある構造」のことです。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html
アップル社の共同創設者の一人 スティーブ・ジョブス(Steven Paul Jobs、1955~2011年)は、「ゲシュタルトの統合」のことを「connect the dots」と表現しました。それは「抽象度を上げる」と同意です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html
その時、“ひらめき”が生まれます。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html
“ひらめき”を生むbrainstormingが、私がイメージする“風通し”の2nd. Stepです。では、1st. stepは?
…1st.
stepは「ゴール設定&共有」!
「ゴールを設定し、しっかり共有する」ことで“風”が起こります。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html
その“風”を育てるのがブレインストーミング。そのとき気をつけるべきなのが「ブレインストーミング自体が目的化する」こと。そんなときのセルフ(コーポレート)トークは「ブレインストーミングをしなければならない」のはず。
PMⅠ-06-15:仮説10)コーポレートイメージ&コーポレートトーク
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14401202.html
ブレインストーミング自体が目的化すると、「want
to」はいつの間にか「have to」化していきます。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html
だから、ゴールが重要!
「何のために?」を決して忘れることなく、しっかり共有し続けることがポイントです。
先ほどの4原則にゴールの概念を重ねて考えると、「結論厳禁」「自由奔放」によって“現状の外”を切り拓くことができ、「結合改善」することで“自分中心を捨て去る”ことができるようになる
…といえます。
Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html
ゴール共有を前提としたブレインストーミング(2nd. Step)は、文字どおり“嵐(storming)”を呼ぶ技法。うまくいくほど“風”は“嵐”となり、すごい“風通し”になります。
(コーチング用語で表現すると、「コンフォートゾーンが荒れ狂う」感じw)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html
そのときがリーダーの腕の見せどころです。
「“風”に方向性を与え、ゴールに向かってリード(lead)していく」ことがリーダーの役割!
PMⅠ-06-06:仮説01)変わらないコンフォートゾーンが生みだす「現状維持の壁」
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html
そんなリーダーの下で行うのが、3rd. stepの「ブリーフィング(briefing)」です。それは“風”を“上昇気流”化することといえます。
F-104:「映写機の故障により上映できるかわかりません」Vol.4;リーダーの視点で
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19485793.html
「簡潔な状況説明」「事前確認」「打ち合わせ」のことであるブリーフィングは、前述のブレインストーミングとは異なります。
「違いを見いだす」ためのブレインストーミングに対して、「違い(行き違い)を解消する」ために行うものがブリーフィング。目的が真逆です。
組織マネジメントにおいては、ゴール達成のためのエンドステートやそれぞれの役割(COA)の齟齬をなくすためにブリーフィングを行います。リーダーの下で。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html
今回のタイトル「L下でのBS&B」とは、リーダー(L)の下で行うブレインストーミング(BS)とブリーフィング(B)のこと。
その「BS&B」が、個人および組織のレジリエンス能力をさらに高めていきます。
(「レジリエンス」はこちらでどうぞ↓)
L-015~16:2020年2月リスクマネジメント研修会 -02~3;レジリエンス
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25697811.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25743784.html
(F-279につづく)
苫米地式コーチング認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
-追記-
その中で苫米地博士が「ブリーフィング」について言及されている文章を引用しました
…苫米地博士の著書「コーポレートコーチング(上)」(開拓社、p112)から再度引用します。
ブリーフィングというのは、まだ実際の行動に移る前に、ミッションの共有、手順の確認、あるいは想定される状況のシミュレーションなどを全員で確認し合うことです。
特殊部隊であれば、実際の戦闘地域ではない場所、例えば基地内、もしくは空母やヘリコプターの中で行われる打ち合わせ、会議、といった情報共有の場のことです。
そういった場で行われるような情報伝達であれば、下から上にも常に伝わらなくてはなりません。
引用終わり
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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30531881.html
-告知2-
クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。
一緒に楽しみましょう!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html
-関連記事-
F-184~:「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」との縁で気づいたこと
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F-237~:「出口が見えない」と「出口戦略」
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F-269~:冗長性と多様性
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