Q-298:どれくらい相手に共感していいものでしょうか? <理論編;鍵は〇〇〇>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q「その人の立場になる」と理想的なドリームではなく、現状を強めることになるような気がします。どれくらい相手に共感していいものでしょうか?

 

A1:鍵は「〇〇〇」。「〇〇〇」とは何でしょうか? Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

まずは「共感」と「同調」の違いをしっかり理解しましょう。参考にこちらをどうぞ↓

 Q-169~:自身の信念を失いそうです

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_406747.html

 

 上記リンク記事にも書きましたが、以前、このようなストレートな質問をいただきました。

 

Q:共感のないコーチって意味があるのだろうか? コーチって何なのか?

 

皆さんならどのように答えますか?

 

 *私の回答はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24495212.html

 

 

 大切なのはコーチングの基本中の基本を忘れないことです。その基本とは、「コーチはコンテンツには関わらない」。それがコーチのブリーフです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 「コンテンツに関わらない」を言い換えると、「情報場を共有しない」。情報場とは「情報空間における特定の座標」のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 コーチングにおける重要なプリンシプル「I×V=R」でいうと、コンテンツ=情報場とは「無意識が“現実”だと認識しうる『IImageImagination)』」のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 苫米地博士がよく引用されている哲学者 ソール・クリプキ(Saul Aaron Kripke1940~2022年)の言葉では「可能世界(possible world)」。もっとシンプルに表現すると「ゲシュタルト(Gestalt)」です(ハズ)。

 Q-202:視点のきりかえとは、「1)現状の外からの視点」「2)現状の認識」「3)最悪の状態の想定」を切り替えて考えるということでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26408247.html

 

 *ゲシュタルトはこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 

 コーチングの基本中の基本は「コーチはコンテンツには関わらない」。「コンテンツに関わらない」を言い換えると「情報場を共有しない」。

 その「共有しない」とは、「同調しない」という意味です。もしも同調してしまうと、クライアントのスコトーマが外せなくなるばかりか、ゴール側の情報場≒IImageImagination)≒可能世界(possible world)に影響を与えてしまいます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 それは自由を奪うことと同じ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 たとえ“成功”をおさめたとしても、「思考停止」であり、「無人運転」「自動運転」であるといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

 

 コーチングの基本中の基本は「コーチはコンテンツには関わらない」。「コンテンツに関わらない」を言い換えると「情報場を共有しない」。

 その「共有しない」とは、「共感しない」という意味ではありません。共感していないとクライアントのスコトーマを外すことができず、ゴール設定をサポートできません。

 (注:実際にスコトーマを外すのはクライアント自身です)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 なぜだかわかりますか?

 

 そう、ゴールは必ず“現状の外”に設定するものだから。コーチの立場で考えると、“現状の外”へのゴール設定をサポートするためには、クライアントの“現状”をしっかり感じている必要があります。同調せずに。

 

 同調せずに共感する

 共感はしているが、同調は決してしない

 

 スコトーマを外し“現状の外”を見いだすためには、「同調せずに共感する」ことが必須。そのために必要なのが「視点の移動」です。
 その視点の移動とは「コップの水が『半分しか』から『半分も』に変わる」というようなことではありません。

「コップ」や「水」の機能・役割を、ゴール側の情報場≒IImageImagination)≒可能世界(possible world)から新たに見いだすことです。

 つまり、ゲシュタルトの統合(connect the dots)のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 その鍵が「抽象度」。冒頭の「〇〇〇」とは、「抽象度」です。

 「同調」が同じ抽象度なのに対して、「共感」は高次の抽象度での包摂(関係)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 

 では、1つ(または2つ)上の抽象度次元で包摂している感覚で、再度質問を読み直してみましょう。

 

Q「その人の立場になる」と理想的なドリームではなく、現状を強めることになるような気がします。どれくらい相手に共感していいものでしょうか?

 

 自ら見いだした“答え”を存分に感じてください。Feel

 

 以下、苫米地博士の著書「近未来のブッダ 21世紀を導くリーダーの鉄則」(サンガ、p8689)より引用します。博士が語られている“慈悲”の情報場≒IImageImagination)≒可能世界(possible world)を合わせて感じながら、イメージ(ゲシュタルト)の統合を楽しんでください。

 

 

 慈悲は英語で何というか

 そもそも慈悲とはなにか。サンスクリット語のメッター「慈」、カルナ―「悲」の漢訳とお話ししました。もともとサンスクリット語のメッターは、「友情」と言うニュアンスのある言葉です。カルナ―は「他者の苦しみをなくしてあげたい」という思いです。英語ではどの言葉がこれに当たるかと言うと、コンパッション(compassion)です。

 コンパッションは「conm)お互いの・共に+情動passion」です。この英訳はけっして最高とは言えません。しかし、日本語の慈悲よりは本来の意味に近いでしょう。

 もっと直接的にマーシー(mercy)は辞書を見ると「慈悲」と訳語がありますが、哀れみの意味が強いので、本来の意味からすると、定義が違っているのです。

 

◇慈悲の定義

 慈悲は情動ではない

 慈悲は行動するもの

 きわめてIQの高い前頭前野を使った行動

 苦行や瞑想からほど遠いもの

 徹底的に自分以外のこと

 慈悲は上から目線ではない

 他者の苦しみを最小化する

 他者の幸せを最大化する

 

 ◇ポイント

 人間は、自分以外の人の喜びしか自分の幸せにならない、だから慈悲は幸せの道だということ

 

 ◇慈悲の体感

 めちゃくちゃハッピー

 引用終わり

 

 

 次回は質問に関連した実践的な話をします。

 

Q-299につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記1

苫米地博士が「近未来のブッダ」で語られている“慈悲”の情報場≒IImageImagination)≒可能世界(possible world)を“ともに感じる”ためのクラブ活動を行っています。

その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ(CoacHing de Compassion ClubCHCC)」。一緒に楽しみましょう↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-追記2

 クラブ活動(CHCC)時、苫米地博士の「地球の裏側の人と自分の差がまったくないということを認識する」という言葉について、このような御質問をいただきました。

 

Q:臨場感世界をまったく同じように感じることが可能なのでしょうか?

 

 皆さんの答えは?

 

 *私の回答はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420880.html

 

 

-告知-

 2022年度のオンラインセミナー(全12回)を企画しました。

メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28274321.html

 

 第10回目(R5.2/5開催)のテーマは「縁起」。詳細はこちらで御確認ください↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30531881.html

 

 

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