L-09720217月シークレットレクチャー -09;ブリーフシステムを壊し、スコトーマを外すための方法

 

20217月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の初回。3回を通してのメインテーマは「コーチング×医療×脱洗脳。キーワードは「I×V=R」です。

 PM-02-19:夢をかなえる方程式 I×V=R

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

じつは隠れテーマがあります。その隠れテーマは“コーチの心得”といえる「〇〇〇〇〇」。それが何か想像しながらお読みください。Don’t think, feel

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 01;病からの脱洗脳

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30438275.html

 02;臨場感世界の現実化(realized virtuality

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30497354.html

 03;思考とは「〇〇と情報の関連性を無作為に組み合わせていくもの」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30514015.html

 04;わたしたちは共同幻想の中に生きている

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30558230.html

 05;大量の情報を得て、知識化していく

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30566304.html

 06;ブリーフシステムと人格や未来との関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30598161.html

 07;ブリーフシステムを変更する方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30622243.html

 08;ブリーフシステムとハビット&アティテュードと抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30652206.html

 09;ブリーフシステムを壊し、スコトーマを外すための方法

 

 

 私たちはゲシュタルトとして目の前の世界を認識しています。そのゲシュタルトが意味を決めています。よって、ゲシュタルトが変わると、意味が変わり、世界が書き換わっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 その書き換えを、第三者の利益のために行うのが洗脳で、100%クライアントのために行うのがコーチング では、そのとき書き換わるものは何でしょうか?

 

 答えは「目の前の世界=コンフォートゾーン=ブリーフシステム」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 「ブリーフシステム」に関する大きなゲシュタルトを作り、理解をさらに深めるために、5回にわたって「ブリーフシステム(BSBelief System)」に関する情報を提供しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 繰り返しになりますが、物理空間での具体的な言動(「〇〇と言う/言わない」「◎◎をする/しない」)を矯正したとしても、ブリーフシステムの変更がなければ、いつもの言動(状態)に必ず戻ってしまいます。その理由は↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 では、ブリーフシステムを変更するためにはどうすればよいでしょうか?

 

 

 前回(L-096/08)のテーマは「ハビット」「アティテュード」。それらとブリーフシステムや抽象度との関係についてまとめました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 その中で「煩悩や生存本能のようなものが高位にあって、その人のアティテュードを決めてしまっていることが往々にしてある」という苫米地博士のコメントを紹介しました。

 

 今回は「煩悩」や「生存本能」をコントロールするために心がけるべきことがテーマ。

以下、「30代で思い通りの人生に変える69の方法」(泰文堂、p134)から引用(青字)します。

 

 

凝り固まったブリーフシステムがもたらす固定的な自我。あらゆるブレークスルーを阻む原因はそれです。

 

 ブリーフシステムを変更する際に最大の障壁となるのは「固定的な自我」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 最大・最強のドリームキラーとなるのは、じつは、自分自身です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26417115.html

 

 

イノベーション(中略)これを個人の話に落とし込めば、凝り固まったブリーフシステムを攻め、固定的な自我を変えるということです。

 

 イノベーション(innovation」とは、「物事の『新機軸』『新統合』『新しい切り口』『新しい捉え方』『新しい活用法』を創造する行為」のこと(Wikipediaより)。

 それらの“新”のためには、「スコトーマを外す」「スコトーマが外れる」ことが必須。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 そのために重要なのが“視点の移動”です。ただし、その移動とは、例えば「コップに水が半分入っている」から「半分空である」に変わる/変えることではありません。

 F-254:イノベーションがうまれるとき <前編;視点>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29415081.html

 

 

コーチングを行うとき、私は相手に「最初の12か月のうちに職業以外の人生のゴールを最低2つ考えてきなさい」と必ずリクエストします。じつは、これが読者のみなさんの中に出来上がっているブリーフシステムを壊し、スコトーマを外すための一番手っ取り早い方法です。

 

 ブリーフシステムを変更するための“視点の移動”とは、「視点を変える」ことではなく、「視点を上げる」こと。それは「抽象度を上げる」と同義です。

 だから、「視点を上げる」ことは簡単ではありません。抽象度の高い世界はスコトーマに隠れているため、そもそも認識することすらできません。

 

 「視点を上げる」「抽象度を上げる」ことが重要だが、それは簡単にはできない

 

この難問を解決するのがコーチング。ゴールを人生のあらゆる領域に設定し向かっている間に、自然と視点=抽象度が上がっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 *具体的なワークはこちら↓

 L-07520211… -04;抽象度を上げてIQを向上させる苫米地式トレーニング

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29486824.html

 

 イノベーションとは、同じ抽象度での視点の変化で生まれるものではなく、より高次の抽象度次元への視点の移動をきっかけとして生まれるもの。その時に起こっているのは「ゲシュタルトの統合」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 ところが、うまくスコトーマを外せたとしても、抽象度を上げる=ゲシュタルトの統合は簡単にはできません。「凝り固まったブリーフシステムがもたらす固定的な自我」が強力に邪魔するから。抽象度を上げるどころか、逆に下がってしまいがちです

 

 なぜでしょう?

 

 その理由が“煩悩”です。まずは「『固定的な自我』は煩悩まみれである」ことを厳しく自覚するべき。とくにお金に対する執着や権力への渇望が抽象度を引き下げます。

F-056~:「不摂生が理由で病気になった人の医療費を健康のために努力している人が負担するのは『あほらしい』ことなのだろうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_277070.html

 

 

いまこそ、人間の価値はお金で量れないという原点を思い出し、小乗と大乗の人生のゴールを考えることです。それがスコトーマを外し、脳は勝手にイノベーションとブレークスルーを見つけ出します。それがお金という職業の成功をもたらすのです。

 ほとんどの30代のビジネスパーソンに、この簡単な成功のコツが見えないのは、お金に執着し、自分の価値をお金だけで量ろうとするブリーフシステムが原因です。

 

 人間の価値はお金で量れないという原点

 

 これはコーチングにおいても重要な原点。まずは「職業」と「ファイナンス」を切り分けましょう。その切り分けが“プロフェッショナル”への道を切り拓きます。

 F-027~:プロとアマの違い

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268331.html

 

 

私は前章で、人生のゴールは職業的なゴールだけではなく、複数のゴールを設定すべきだと述べました。30代までの10年間は、お金を中心にしたブリーフシステムがほとんどの人に出来上がっているため、ほとんどの人は、「人生のゴールがお金に換算できる」と思い込んでいます。

 ところが、本当に心から満足できる人生は、お金では手に入りません。自分がいくらお金持ちになったからといって、これといった趣味もなく、地域や社会に貢献するでもなく、深い学識や知識もなく、家族や仲間たちとしっかりした信頼関係を築いていなければ、どこに人生の喜びがあるでしょうか。

 人生のゴールというのは、バランスのとれたものでなくてはなりません。職業的なゴールだけしかない人は、それをどんなに一生懸命追求し、成功したとしても、とても歪な存在といわざるをえません。

 

 まずは自身のゴールを見直しましょう。人生のあらゆる領域にバランスよくゴールを設定し(バランスホイール)、ゴール側からモニタリング&ラベリングを続けていれば、必ず“煩悩”をコントロールできるようになります。もちろん、ゴールも実現していくでしょう。

 Q-287:ドーパミンの分泌をvol.7;モニタリング&ラベリングの意義>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29863863.html

 

 その結果、手に入れるのは「人生の喜び」。

 その「喜び」は、やがてまわりにもひろがっていきます。「凝り固まったブリーフシステムを攻め、固定的な自我を変える」ことは、個人レベルに留まらず、縁起空間中にひろがっていくから。時空を超えて。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 それが「抽象度を上げる」「抽象度が上がる」ということ。

 そもそも“自分”とは「関係によって浮かびあがってくるネットワーク」のこと。その本質は「空(くう)」です。

 PM-02-16:空観、仮観、中観

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 視点=抽象度を上げ、ゲシュタルトを統合し、縁起空間までひろく書き換えていく

 

 それがコーチング!

さらにいうと、「コーチングをマスターし、実践する」ことは、「リーダーの資質」そのものであるといえます。

 F-255:イノベーションがうまれるとき <中編;リーダーの資質>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29466625.html

 

L-098につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

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 2022年度のオンラインセミナー(全12回)を企画しました。

メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28274321.html

 

 第10回目(R5.2/5開催)のテーマは「縁起」。詳細はこちらで御確認ください↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30531881.html

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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