F-277:L下でのBS&B <vol.2;brainstorming>
以下、前回(vol.1)本文からの引用です。
F-276:L下でのBS&B <vol.1;“風通し”>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30603333.html
現在の日本は世界でも突出して感染者数が多く、死者数も急増しています。例えば、WHO(世界保健機関)の週間感染者数の集計(2022年12月12~18日)によると、日本は104万6650人で1位。2位韓国45万人、3位米国44万人を大きく上回り、ぶっちぎりのトップを独走しています
…これらの感染上位国(日本・韓国・米国)には共通点があります。何でしょうか?
…答えは「“ワクチン”接種上位国」。つまり、“ワクチン”を熱心に打ち続けている国ほど、感染が爆発しているということ。これが“現実”です。
詳しくはこちらでどうぞ↓
追加接種率世界トップの日本が、なぜコロナ感染者数が最多なのか? | アゴラ 言論プラットフォーム (agora-web.jp)
私なりに“現実”を分析してみました。エクスプラネーション・パターン法で。
エクスプラネーション・パターン法とは人工知能の研究から生まれたもので、情報の分析と次の予想の展開に使われる方法です。具体的には、失敗や期待外れが生じた際に「なぜそうなったのか?」という理由をいくつも考えていきます。
その後は「トゥイーキング」。過去の失敗の仮説をもとに「今起こっている問題」をすみやかに解決するための修正法(対策)をつくります。
PMⅠ-06-01:過去の“失敗”をもとに問題を解決する方法
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html
エクスプラネーション・パターン法による私の仮説は、
①
そもそもリーダーが機能していない(←その理由は「〇〇〇がない」?)
②
(①がOKだとしても)リーダーの下での「失敗の仮説化」がNG
③
(①②がOKだとしても)リーダーの下での「修正法(対策)」がNG
エクスプラネーション・パターン法において大切なのは、「真相を探ることが目的ではない」ということ。不完全性が働くのですから、「原因究明」にこだわる必要はありません。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html
とくに“ワクチン”の場合、今苦しんでいる人(&これから苦しむ人)が大勢いるのですから、すぐに対策を試みるべきです。まずは現状の最適解で。その実行の過程でアサンプション・アップデートを重ねていきます。
F-270:冗長性と多様性 <vol.2;アサンプション・アップデート>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30321842.html
そのような仮説化と修正(対策)をしっかり行うことが、リーダーが今やるべきこと(エンドステート)のはず。
Q-225:ラベリングにおけるゴールに関連があるないの判断基準はエンドステートでの自分の姿なのでしょうか?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27711225.html
私が最も大切だと思うのは、「『なぜそうなったのか?』という仮説をいくつも考え、『今起こっている問題』をすみやかに解決するための修正法(対策)をつくること」の遥か先にあるゴール。リーダーが思い描き、他と共有する世界(未来)の源となるものです。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html
ゴールを追い続けるからエネルギーが湧きあがり、ゴールを思い続けるからクリエイティビティが発揮されます。その結果としての仮説化と修正(対策)です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25090742.html
ゴールは 1)心から望むもので、2)自分中心を捨て去りながら、3)現状の外に設定するもの
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html
本物のゴールは、実現どころか、設定さえ簡単にはできません。定義上“現状の外”にあり、必ずスコトーマに隠れているから。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html
だから、まずは「スコトーマを外す」ことが重要。スコトーマは 1)知識、2)重要性、3)役割により外れる(生じる)のですから、知識を得ることが最初に心がけるべきことといえます。そもそも知識がなければ、目の前の事象を認識することができません。
ここで注意していただきたいのは、反対に知識があることで新たなスコトーマが生まれてしまうという事実。俗にいう「専門バカ」とは、専門知識に固執することで生じる視野狭窄のことです(=スコトーマ)。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9367579.html
御承知のとおり、現代社会はどんどん情報量が増えています。よって、増大した情報(知識)量により、かえってスコトーマが生じやすくなっているともいえます。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html
だから「抽象度を上げる」!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html
「抽象度を上げる」ことは、ソクラテスが「無知の知」という言葉にこめた願いであり、ますます情報量が増大する社会で生きる現代人が身につけるべきブリーフであるといえます。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19879896.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html
さらにいうと、「抽象度を上げる」ことは、進化・向上を重ね平和を実現するか? それともこのまま滅亡してしまうか? …の分水嶺。
PMⅠ-07-09~11:「平成」という元号に埋め込まれたコード
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16379886.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16541640.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16660261.html
では、どうやったら知識を増やしながら、同時にスコトーマを外すことができるでしょうか? どうやったらさらに抽象度を上げることができるのでしょうか?
…私が“鍵”になると思っているのは、「ゴールを共有した仲間(同志)の存在」です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html
いくらゴール(未来)を共有しているとはいえ、ブリーフを構築する記憶は一人ひとり違います。よって、各人はそれぞれ違う世界を認識していることになります。共同幻想を生きながら。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11823351.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11823843.html
その違いをお互いに活用しあうのです。「ブレインストーミング(brainstorming)」を重ねることで。
ブレインストーミングとは、「集団でアイデアを出し合うことによって相互交錯の連鎖反応や発想の誘発を期待する技法」のこと。それは“縁起の力(縁起力)”を生みだす方法のひとつといえます。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html
ブレインストーミングには4つの原則があります。
1. 判断・結論をださない (結論厳禁)
2. 突飛な考えを歓迎する (自由奔放)
3. アイデア量を重視 (質より量)
4. アイデアを結合し発展させる (結合改善)
…4つ目の「結合改善」とは「ゲシュタルトの統合」のこと。ゲシュタルト(Gestalt)とは、形態を意味するドイツ語で、「全体性を持ったまとまりのある構造」のことです。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html
アップル社の共同創設者の一人 スティーブ・ジョブス(Steven Paul Jobs、1955~2011年)は、「ゲシュタルトの統合」のことを「connect the dots」と表現しました。それは「抽象度を上げる」と同意です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html
その時、“ひらめき”が生まれます。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html
「“ひらめき”を生むbrainstorming」が、私がイメージする“風通し”の2nd. stepです。
(Q:1st. stepは何でしょうか?)
(F-278につづく)
苫米地式コーチング認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
-追記-
「“ひらめき”を生むbrainstorming」が、私のイメージする“風通し”の2nd. stepです
…認知科学者 苫米地英人博士は「普通のひらめき」と「本物のひらめき」を区別されています。皆さんは「本物のひらめき」をリアルにイメージできますか?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html
以下、苫米地博士の著書「『1日10分』でひらめき脳に生まれ変わる」(イースト・プレス、p18)より引用します。「本物のひらめき」をぜひ感じてください。Feel!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html
「本物のひらめき」とは何か?
みなさんは「ひらめき」と聞いて、どういうことをイメージするでしょうか。
おそらく多くの人が、発明家や経営コンサルタントなどのことを頭に思い描いたのではないでしょうか。
つまり、「日常生活が快適になるひらめき」「企業が抱えている問題を解決するひらめき」ということでしょう。
また、一般のサラリーマンであれば、「効率のいい仕事がひらめいた」「世の中の人が求めているサービスがひらめいた」ということを思い描いたかもしれません。
しかし、それらは「本物のひらめき」ではありません。
なぜなら、ここで挙げたひらめきは「過去の最適化」でしかないから。
たとえば、発明家として有名なドクター・中松氏。彼の発明で有名なのは、フロッピーディスクです。フロッピーディスクの磁気ディスクはIBMの発明ですが、彼は磁気ディスクにほこりがかぶらないカバーの発明で特許を取っています。私は特許を照会して調べたことがあります。
これは、レコード盤の応用です。ホコリがつかないレコードカバーというもので特許を取っているのです。みなさんご存じのとおり、レコードとはレコード盤に刻まれた凹凸の溝で針が振動することによって音が出るというしくみです。ですから、溝にホコリがつくと、音が飛んでしまいます。レコードにとって、ホコリは天敵なのですが、それをドクター・中松氏が解決しました。
その方法を簡単にいうと、カバーのレコード針が当たるところに穴をあけて、カバーをしたままレコードを回せるようにしたのです。ですから、ドクター・中松氏の特許は、レコードカバーの特許です。そして、フロッピーディスクにも、同じ原理が使われているということで、IBM側と和解したのです。
私は、彼がフロッピーディスクを本当に発明したのではないと批判したいわけではありません。これが、「本物のひらめき」とは何かを伝える例としてわかりやすいため、例として挙げているのです。
つまり、ドクター・中松氏の発明は、もともと「レコード盤にホコリがついてしまう」という問題が先にあったということです。ただ、その問題を解決したということ。「どうすれば、レコード盤にホコリがつかないだろうか」と考え、「あ、カバーをすればいいんだ」とひらめいたわけです。
それがフロッピーディスクでもそのまま応用可能だということでした。
一般にひらめきといわれるものは「普通のひらめき」であって、「本物のひらめき」ではないことが多いのです。なぜなら、過去の最適化でしかないからです。過去に発見されたこと、過去に理論化されたことを応用したにすぎないのです。
では、「本物のひらめき」とは何か。
本章では、このことについて述べていきたいと思いますが、先に結論をいってしまいましょう。
①
「本物のひらめき」とは、問題を抽象化した理論であること
②
「本物のひらめき」とは、人類史上初の問題を発見すること
この二つが「本物のひらめき」の条件です。
引用終わり
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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28274321.html
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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30531881.html
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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html
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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html
Q-294~:孤独を感じています。私はどんなゴールを設定すればいいでしょうか?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_423127.html
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