F-276L下でのBSB vol.1;“風通し”>

 

 前回まで「冗長性」「多様性」をキーワードに、“システム”の運用について考察しました。苫米地式のコーチとして。

 F-269~:冗長性と多様性

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422834.html

  

 その中で苫米地博士が「ブリーフィング」について言及されている文章を引用しました(「コーポレートコーチング(上)」)。

「ブリーフィング(briefing)」とは、実際の行動に移る前に、ミッションの共有、手順の確認、あるいは想定される状況のシミュレーションなどを全員で確認すること。「ブリーフ(brief)」とは、「短い」「手短な」「簡潔な」という意味です。

ブリーフィングは、組織という“システム”の風通しをよくすることにも役立ちます。

 F-274:冗長性と多様性 <vol.6;プロフェッショナルなマインド>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30503310.html

 

 ところで、新型コロナ感染症(COVID-19)によって世界が様変わりしてから、早くも3年が経過しています。

 現在の日本は世界でも突出して感染者数が多く、死者数も急増しています。例えば、WHO(世界保健機関)の週間感染者数の集計(20221212~18日)によると、日本は1046650人で1位。2位韓国45万人、3位米国44万人を大きく上回り、ぶっちぎりのトップを独走しています。

 (原稿執筆時最新の集計1/5~1/11においても、日本は118232人と10週連続の1位。46万人で2位のアメリカに2倍以上の大差をつけています)

 

 全国一斉休校が断行された頃(2020年)は“沈黙の春”でしたが、今では完全に賑わいを取り戻しています。ここ鹿児島でも。

皆さんのまわりも3年前とはだいぶ違った感じになっているのではないでしょうか?

 F-139:沈黙の春

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22636357.html

 

 その理由は“慣れ”。

 Q-257:私、立ち直れるかな? <中編;組織~社会の視点で>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28703188.html

 

日本での感染者数は今が最多。死者数も今が最悪です!

だから、本当は今こそこれまでの施策を見直すべきなのに、一向にアサンプション・アップデートが行われません。

F-270:冗長性と多様性 <vol.2;アサンプション・アップデート>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30321842.html

 

 それどころか、この期に及んで「旅行者支援」。

“ワクチン”を接種するほど感染しやすくなることは、昨春、厚労省がしっかり示していた科学的事実です(当初は誤ったデータが公表されていました)。

なのに“ワクチン”の接種は続けられ、さらには生後6カ月~の子どもたちにまで拡大されています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12935916.html

 

現状は「最悪の未来予想(I)が現実化している(R)」といえます。

(とても残念ですが、本当の“最悪”はこれからやってきます)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

こんなにもひどい状況なのに、責任ある方々が改めないのはなぜなのでしょう?

I-098:大切な人の命を守るために ~新型コロナワクチンに関する情報(リンクあり)の御紹介~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30221437.html

 

 *私の“解”はこちら↓

 F-035~:クライシス(危機)の本質

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_395184.html

 

 

 結果として、すっかりクライシスに慣れてしまった一般社会と、どんどん疲弊していく医療・介護現場との間に、とても大きなギャップが生じています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 そのギャップはますます現場を緊張させます。医療・介護現場に携わる方々は、今後さらに「Fight or Flight」に陥りやすくなるはずです。老病死に苦しむ患者さんやその家族とともに。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 このような厳しいcaseに対して、私が意識しているのが”風通し“

 

 コロナやインフルエンザといった具体的な対策(生物学的感染症)としてだけでなく、個人レベルでも(心理学的感染症)、組織や社会のレベルでも(社会的感染症)、“風通し”が重要だと思っています。

 F-186:「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」との縁で気づいたこと -033つの“感染症”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25734821.html

 

 

 以下、具体的な事例を紹介します。(一部変更を加えています)。“風通し”をイメージしながらお読みください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 昨年、2度もコロナクラスターを経験した某医療機関では、実際の体験をもとに次のクラスターに備えた話し合いを定期開催していました。「感染対策委員会」として。

 さらに、情報を法人全体で共有するために、新たに事業所の垣根を超えた「感染対策会議」が設けられ、感染予防や封じ込めのためのアイデア出しが行われました。
 キーワードは「自由」。「突飛なアイデアほど大歓迎」という雰囲気です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 そんな中、複数の事業所で同時多発的にコロナクラスターが発生。次々にスタッフ(&家族)や患者さんが感染していく中、プランどおりにコロナ対策が行われました。具体的には

 ・業務内容のシンプル化(トリアージ)

 ・人員の再配置・他事業所への応援要請

 ・スタッフ不足による業務負担増加に伴う心身不調への対応

 ・コロナ患者の体調悪化(とくに呼吸)への対応

 ・コロナ患者・非感染者の心理状態悪化(不安、抑うつ、不眠など)への対応

 ・コロナ患者・非感染者のBPSD悪化(妄想、暴言・暴力、徘徊など)への対応

 ・部屋移動とそれに伴う悪影響への対応

 ・非感染者の導線確保(トイレや入浴など)

 ・感染拡大予防を実施しながらのリハビリ継続  …etc.

 

 *トリアージ(triage)はこちら↓

 F-146~:トリアージをコーチの視点で考える

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_401494.html

 

 *BPSDはこちら↓

 Q-230~:「財布を娘に盗られた」といった被害妄想がでている老人に対して、どのように対応すればよいでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416986.html

 

 状況はどんどん変わっていきます。まさに無常。その度にリーダーを中心に話し合いが行われ、対策が実行されていきました。

 話し合いはほとんど立ち話で行われ、リーダーは即断即決。

でも、その間に様々な意見がしっかりとリーダーに伝わっていました。職種や年齢はまったく関係なく、あらゆるスタッフから。

 

 さらに、一度リーダーが行なった決定は迷いなく行われていました。全員一丸となって。

 もしも状況が変わったなら、リーダーにすぐに報告がいき、すみやかに話し合いが行われました(アサンプション・アップデート)。

 そして、また新たな対策を実行。一丸となって。

 

 

 残念ながら、今もクラスターは続いています。”ワクチン“接種を続ける限り、これからも繰り返し起こるのでしょう。

 でも、きっと新たな課題(case)を見つけ、さらにいい対策(plan)を重ねていくはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

絶望を希望に変えることができるから。

 F-155:「怒りと絶望しかありません」という言葉に感じた希望

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23743308.html

 

 スコトーマを外し「出口」を見つけることができ、さらには「出口」の先までしっかり見通すことができるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 その状況を見守りながら、私が感じたのが“風通し”です。

 

F-277につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

現在の日本は世界でも突出して感染者数が多く、死者数も急増しています。例えば、WHO(世界保健機関)の週間感染者数の集計(20221212~18日)によると、日本は1046650人で1位。2位韓国45万人、3位米国44万人を大きく上回り、ぶっちぎりのトップを独走しています

 

 感染上位国(日本・韓国・米国)には共通点があります。何でしょうか?

 (答えは次回)

 

 共通点を見いだすためには、抽象度を上げなければなりません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 抽象度を上げる

常に抽象度を上げ続ける

 

 そのハビット&アティテュードは、今後ますます重要になっていくはずです。その理由は?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 

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 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

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