L-094:2021年7月シークレットレクチャー -06;ブリーフシステムと人格や未来との関係
2021年7月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の初回。3回を通してのメインテーマは「コーチング×医療×脱洗脳」。キーワードは「I×V=R」です。
PMⅠ-02-19:夢をかなえる方程式 I×V=R
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html
当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。
じつは隠れテーマがあります。その隠れテーマは“コーチの心得”といえる「〇〇〇〇〇」。それが何か想像しながらお読みください。Don’t think, feel!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html
01;病からの脱洗脳
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30438275.html
02;臨場感世界の現実化(realized virtuality)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30497354.html
03;思考とは「〇〇と情報の関連性を無作為に組み合わせていくもの」
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30514015.html
04;わたしたちは共同幻想の中に生きている
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30558230.html
05;大量の情報を得て、知識化していく
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30566304.html
06;ブリーフシステムと人格や未来との関係
…私たちはゲシュタルトとして目の前の世界を認識しています。そのゲシュタルトが意味を決めています。よって、ゲシュタルトが変わると、意味が変わり、世界が書き換わっていきます。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html
その書き換えを、第三者の利益のために行うのが洗脳で、100%クライアントのために行うのがコーチング
…では、そのとき書き換わるものは何でしょうか?
…答えは「目の前の世界=コンフォートゾーン=ブリーフシステム」
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html
「ブリーフシステム」に関する大きなゲシュタルトを作り、理解をさらに深めるために、5回にわたって「ブリーフシステム(BS、Belief System)」に関する情報を提供します。苫米地博士の書籍からピックアップしながら。
ぜひ大量の情報を知識化してください。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html
今回は「『イヤな気持ち』を消す技術」(フォレスト出版、p48)からの引用(青字)です。
ブリーフシステムとは、たとえば私はどういう人間なのか、相手といるときはどう振る舞うか、社会に対して自分はどう働きかけるのかなど、その人が身につけている認識のパターンのことです。
…前々回(L-092/04)確認したとおり、この世は情報であり、ただの幻想にすぎません。ただ、各自が情報(幻想)をリアルにし、さらに他と共有しながら臨場感を強化しあい、まるで実在しているかのように感じているだけです。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html
情報(幻想)をリアルにするのが、各自の「認識のパターン」。そのパターンは「情動を伴った体験の記憶」と「抽象化された情報の記憶」によってつくられています。時間でいえばすべて過去。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html
この認識のパターンは、脳の前頭前野に蓄積されています。
人はそのブリーフシステムによって、未来のことを予期したり、予想したりします。そして、その予期や予想にしたがって人はあらゆる選択と行動を行っています。
…過去の記憶によってつくられたブリーフシステムで予期・予想する未来はすべて“現状”。“現状”に留まることは、「過去の呪縛に囚われた状態」であり、「無人運転」「自動運転」です。
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さらには、必ず「前頭前野に蓄積」された認識のパターンを用いているかといえば、そうともいえません。とくに不安や恐怖が強い場合、容易に前頭前野によるコントロールを失ってしまいます。その結果陥ってしまうのが、「戦うか、逃げるか」という心理状態(Fight or Flight)です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html
前頭前野の認識パターン、すなわちブリーフシステムは、人間が先を予測する期待のパターンでもあります。
…そのような心の状態(Fight
or Flight)では、うまく「先を予測する」ことはできません。IQが下がっている(=抽象度が下がっている)から。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html
だからリラックスが重要! そのために逆腹式呼吸を行います。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23645730.html
個々人の心理的特性は、その人のブリーフシステムによって決まり、それが人格という誰の目にもわかる形で外部に現れるのです。
…「外部に現れる」の代表的なものが、物理空間での言動。
私たちは、つい、物理空間での具体的な言動(「〇〇と言う/言わない」「◎◎をする/しない」)を矯正してしまいがち。でも、ダイエット等で多くの方が経験しているとおり、ブリーフシステムの変更がなければ、いつもの言動(状態)に必ず戻っていきます。
ホメオスタシスが働くからです。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html
もちろん、人間が持つブリーフシステムは1つではありません。
前頭前野には、その人がつくりあげたいくつものブリーフシステムが収められており、それらが人間の複雑な内面の動きをつくりだしています。
…私は「いくつものブリーフシステム→複雑な内面の動き」を肯定的に捉えています。その複雑さが豊かさを生む(well-being)と信じているから。
F-269~:冗長性と多様性
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422834.html
むしろ意図的にたくさんのブリーフシステムを持つべきです。
では、ここで問題。
「意図的にたくさんのブリーフシステムを持つ」ために行うことは何でしょうか?
人間の内面で深い葛藤が起こるのは、前頭前野のブリーフシステム同士が互いに矛盾を起こすからです。
…そう、答えはゴール設定。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html
ゴールは人生のあらゆる領域に設定していきます(バランスホイール)。例えば、「職業」「趣味」「家庭」「生涯学習」「健康」「ファイナンス」「生涯学習」など。
そのゴール(カテゴリ)ごとに、新たなブリーフシステムをつくりだすことになります。なぜでしょう?
…ゴールとは、“現状の外”に設定するものであり、まったく新しい未来だからです。“現状の外”とは、これまでのコンフォートゾーンの外であり、より高次の次元のこと。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html
ゴール設定後の“自分”の拡張がバランスホイールでの複数の領域(カテゴリ)でおこるとき、「人間の内面での深い葛藤」は明日を生みだすエネルギーと創造性に変わっていきます。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25090742.html
(L-095につづく)
苫米地式コーチング認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
-追記-
前頭前野の認識パターン、すなわちブリーフシステムは、人間が先を予測する期待のパターンでもあります。
…そのような心の状態(Fight
or Flight)ではうまく「先を予測する」ことはできません。IQが下がっている(=抽象度が下がっている)から
…うまく大脳辺縁系優位から前頭前野優位に戻せたとしても、「期待のパターン」のコントロールは簡単ではありません。容易にコントロールを失ってしまい、再び大脳辺縁系優位(Fight or Flight)に陥りがち。なぜでしょう?
答えは「認知的不協和が働く」から。ゴールのイメージ(I)、そして臨場感(V)が強烈であるほど、認知的不協和のマネジメントは難しくなります。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html
*その“マネジメント”について考察しました↓
S-04-19:「人間関係の悩み」を「解決すべき課題」に変える方法
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23645627.html
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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28274321.html
第10回目(R5.2/5開催)のテーマは「縁起」。詳細はこちらで御確認ください↓
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30531881.html
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クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。
一緒に楽しみましょう!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html
-関連記事-
F-163~:アンチ(anti)からウィズ(with)、そしてウェル(well)へ
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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html
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