F-275:冗長性と多様性 <vol.7DevSecOps

 

 先日(20221031日)、認知科学者 苫米地英人博士が「バラいろダンディ」(TOKYO MX)に出演され、「世界的有事におけるスターリンクの安全な運用法」について講義されました。まずはこちらを御確認ください↓

 世界的有事におけるスターリンクの安全な運用法 Dr.苫米地 2022年10月31日 - YouTube

 

 博士は「有事を前提とした計算機システムと通信ネットワークの基本原則」として、「通信(情報)の冗長性の確保」と「システム(ハードソフト)の多様性」について語られています。

 

 視聴後に苫米地式のコーチ&ヒーラーとして感じたことをまとめます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 vol.1;有事を前提とした計算機システムと通信ネットワークの原則

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30221598.html

 vol.2;アサンプション・アップデート

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30321842.html

 vol.3;デタッチメント・ユニット

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30335231.html

 vol.4;「マルチな次元が組みあわされるシステム」の礎

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30383825.html

 vol.5;抽象度×バランスホイール

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30452009.html

 vol.6;プロフェッショナルなマインド

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30503310.html

 vol.7DevSecOps

 

 

 より高い次元への志向を忘れ、現状の最適化に囚われていた

 

 それが私の“失敗”の本質。「差別」と「区別」の違いがわからなくなった理由です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html

 

 その“失敗”を仮説化し、トゥイーキングした結果たどり着いたのが、「“自分”のデタッチメント・ユニット化」。トゥイーキング(tweaking:直す)とは、過去の失敗の仮説をもとに、「今起こっている問題」をすみやかに解決するための修正法をつくるシステムのことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

 F-271vol.3)やF-272vol.4)で解説したように、「3から7程度の機能・役割を持つユニット集合体」を“自分”の中に作りあげるのがデタッチメント・ユニット化。私の場合、「コーチ」「リーダー」「テクノクラート」「ワーカー」「ヒーラー」という5つの機能を、同時並行的に発揮することをイメージしています。

 ひとつのゴールに対して、抽象度を下げた次元に、それぞれの機能(「コーチ」「リーダー」「テクノクラート」「ワーカー」「ヒーラー」)がある感じ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 ゴールは、もちろん、人生のあらゆる領域に設定しています(バランスホイール)。例えば、「職業」「趣味」「家族」「社会への貢献」「ファイナンス」「健康」「生涯学習」

そのゴール(カテゴリ)ごとに「コーチ」「リーダー」「テクノクラート」「ワーカー」「ヒーラー」という機能を設定しています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26037409.html

 

デタッチメント・ユニット化による「多様なゴール(カテゴリ)×多彩な機能」を意識に上げ続けることは、「多様性の維持」と「冗長性の確保」を実現すると思っています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

 

 さらに、一昨年(2021年)から、「リーダー」と「ヒーラー」「コーチ」と「テクノクラート」「ワーカー」というように、あえて3つのグループ(ゲシュタルト)に分けるようにしました。それは私なりのアサンプション・アップデート。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 きっかけとなったのは、苫米地博士の「バラいろダンディ」(TOKYO MX)での2つの講義(下記リンク)です。ともに「DevSecOps(デブセクオプス)」について言及されています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 *「デジタル庁成功のための苫米地提言」(202196日放送)

 Dr.苫米地 デジタル庁成功のための提言 Dr.苫米地 2021年9月6日 - YouTube

 

 *「相次ぐ“サイバーインシデント”を防ぐために」(20211018日放送)

 相次ぐ"サイバーインシデント"を防ぐために Dr.苫米地 2021年10月18日 - YouTube

 

 

DevSecOps(210906バラ色ダンディ)

「バラいろダンディ」(TOKYO MX202196日放送回)より引用

 

 

 Dev(デブ)」とは開発(Development)、「Sec(セク)」とはセキュリティー(Security)、「Ops(オプス)」とは運用(Operation)のこと。

 

 抽象度という軸を取った場合、情報空間(底面は物理空間)を下るように運用(Ops)しながら、同時並行的に情報空間を上がっていくように開発(Dev)を進め、その間中がっちりセキュリティ(Sec)を行っている というのが「DevSecOps」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 「DevSecOps」は、「Development」「Security」「Operations」を1つのものとして考える、システム開発の最新パラダイムです。

 「1つのものとして考える」とはゲシュタルト化のこと。独立したゲシュタルトをさらに大きな1つのゲシュタルトに統合するから(全体)、「Development」「Security」「Operations」という各機能(部分)を最大限発揮することができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 「DevSecOps」は、もともとは「DevOps(デブオプス)」という開発と運用をセットで考える仕組みだったそうです。そこにセキュリティーまで統合されて、今のパラダイムに進化したそう。

 具体的には、数週間単位のカプセル化された開発サイクルで行われ、頻繁な変更も同時並行的に行われます。その変更や更新は自動化でき、秒単位でどんどん行われるそう。

苫米地博士が話された例でいうと(20219月放送回)、グーグルは1日に45千回もシステム変更をしているそうです。もちろん、その間に運用、つまりグーグルのサービス提供が止まることはありません。

 

 私は「“自分”のデタッチメント・ユニット化」によって、「DevSecOps」を個人のマインド(脳と心)に構築することができると思っています。

 

 なぜ構築できるのかというと(warrant

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

  

 そう、すべては「情報」だから。

その「情報」を処理するシステムがマインド(脳と心)です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24617501.html

 

 *詳しくはこちら↓

 PM-01-11~17:超情報場仮説(理論)-1~7

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

 身近な言葉に置き換えると、「Dev」とは理学で、「Ops」は工学といえるはず。人間のマインドでいうと、「Dev」とは前頭前野内側部の機能(感性、社会的情動)で、「Ops」は前頭前野外側部の機能(論理)であるはずです。

 S-02-11:アインシュタインの“直観”の源

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18911304.html

 

 

 ところで、「Dev」と「Ops」の間には「Sec」、すなわちセキュリティーが必要です。なぜでしょうか?

 

 1の答えは「人間には情動(感情)がある」から。

 PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

情動(感情)優位になってしまうと、前頭前野内側部の機能(感性、社会的情動=「Dev」)ばかりか、前頭前野外側部の機能(論理=「Ops」)さえも発揮することができません。IQが下がり、短絡的になるからです。いわゆる「Fight or Flight」という状態に陥ってしまいます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 そうならないための機能が「ヒーラー」。コーチング用語を用いると、コンフォートゾーン(CZ)を維持することがその役割です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 ただし、CZに留まったままでは“現状の外”に新たなゴールを見いだすことができません。スコトーマが外せないから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 おそらくCZの中でも「Ops」は可能でしょう。それは論理を駆使した現状の最適化といえるから。しかし、「Dev」の方は絶対にできないはず。スコトーマが外せなければ、より高次の抽象度次元に進むことができません。

 PM-06-06:仮説01)変わらないコンフォートゾーン(CZ)が生みだす「現状維持の壁」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

 それが第2の答え。「Dev」のためにはCZを打ち破る必要があります。そして、そのための機能が「コーチ」といえます。

 PM-06-17:仮説12)リーダー、マネジメント、コーチの役割と抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14526054.html

 

 つまり、DevSecOps」を個人のマインドに構築した場合の「Sec」とは、CZを維持するヒーリングとCZを超越するコーチングをダイナミックに実行すること。

 

 そのヒーリング×コーチングによる「Sec」により、より高次の抽象度次元に向かう「Dev」と低次の抽象度次元での運用(実装化)である「Ops」を同時に成し遂げることができます(ハズ)。

 Q-191:ヒーリングとコーチングの関係がよくわかりません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25482691.html

 

 それは前回(F-274/vol.6)取り上げた「プロフェッショナルなマインド」、すなわち「抽象度を常に2つぐらいあげたサブミッションの遂行」と「エンドステート達成」に対するエフィカシーを維持することにも通じます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 

 このシリーズでは、苫米地博士が「有事を前提とした計算機システムと通信ネットワークの基本原則」として、「通信(情報)の冗長性の確保」と「システム(ハードソフト)の多様性」について語られたこと縁に、苫米地式のコーチ&ヒーラーとして感じたことを言語化しました。

 

 その初回(F-269/vol.1)に「アリの社会(コロニー)には、必ず『働かないアリ』が存在する」ことを紹介し、「人間の場合、『全て同じ』を目指しても大丈夫なのでしょうか?」「アリ以上に『全て同じ』は危険なのではないでしょうか?」と問いかけました。

 

 あらためて伺います。

 

皆さんはどう思いますか(case-side)?

 そして、その答えに対して、これから何を行いますか(plan-side)?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 そのヒーリング×コーチングによる「Sec」により、より高次の抽象度次元に向かう「Dev」と低次の抽象度次元での運用(実装化)である「Ops」を同時に成し遂げることができます

 

より高次の抽象度次元に向かう『Dev」と「低次の抽象度次元での運用(実装化)である『Ops」を同時に成し遂げることを「ゲバラ主義」と呼びます。

もちろん、苫米地式は「ゲバラ主義」。

 

ヒーリング×コーチングをマスターする苫米地式だからこそ、本当の意味で「ゲバラ主義」を完遂することができる

 

 私はそのように思っています。

F-254~:イノベーションがうまれるとき

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421781.html

 

 

-告知1

 2022年度のオンラインセミナー(全12回)を企画しました。

メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28274321.html

 

 第10回目(R5.2/5開催)のテーマは「縁起」。詳細はこちらで御確認ください↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30531881.html

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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チェ・ゲバラ(Wikipedia)

チェ・ゲバラ(Che Guevara

1960年(31歳時)「英雄的ゲリラ」より

Wikipediaより引用