L-09220217月シークレットレクチャー -04;わたしたちは共同幻想の中に生きている

 

20217月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の初回。3回を通してのメインテーマは「コーチング×医療×脱洗脳。キーワードは「I×V=R」です。

 PM-02-19:夢をかなえる方程式 I×V=R

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

じつは隠れテーマがあります。その隠れテーマは“コーチの心得”といえる「〇〇〇〇〇」。それが何か想像しながらお読みください。Don’t think, feel

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 01;病からの脱洗脳

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30438275.html

 02;臨場感世界の現実化(realized virtuality

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30497354.html

 03;思考とは「〇〇と情報の関連性を無作為に組み合わせていくもの」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30514015.html

 04;わたしたちは共同幻想の中に生きている

 

 

 臨場感は、自分の記憶と情報が結びつくことで生まれます。ちなみに、思考とは「記憶と情報の関連性を無作為に組み合わせていくもの」。よって、思考が臨場感を生みだすといえます。

 ところが、自由に思考して、ゴールを設定し臨場感を生みだすことは、決して簡単ではありません。なぜでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 私の答えは「必ずスコトーマがある」から。

では、スコトーマはどのようなときに生じるのでしょう?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 答えは「1)知識、2)重要性、3)役割(責任)のいずれかが欠けたとき」。そもそも私たちはRASReticular Activating System、網様体賦活系)のフィルターを通過した情報だけを受け取っています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

 「思考」の抽象度を下げると「認識」「理解」「評価」「判断」に分別することができますが、そもそも最初の「認識」の段階から情報が限定されています。RASの働きにより。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 つまり、私たちに「自由な思考」はなく、フリーゴールを設定することは不可能に近いということ。

 F-089~:無人運転と自動運転の違い ~シーサイドライン逆走に思う~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

 最初(L-090/01)に苫米地博士の「洗脳」の定義を確認しました。そのひとつは「主観的には、うっとりする夢想空間を魂が漂流しているような状態」であり、同時に「客観的には、緻密に計算された虚構の世界に閉じ込められた状態」。

じつは、「洗脳」は決して特別なことではなく、誰もが「虚構の世界に閉じ込められた状態」のまま生きているといえます(「うっとりする夢想空間」かどうかはわかりませんが)。

なぜでしょうか?

 

 そう、答えは「ブリーフシステム(BSBelief System)が他人の意見や社会の価値観により作られている」から。時間でいえば、必ず「過去の呪縛」に囚われています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

例えば、私が「病からの脱洗脳」を重要視するのは、情動を伴った体験の記憶(密教的なバックボーン)と抽象化された情報の記憶(医学・医療に関する知識や苫米地博士の教え)によって、私のBSが構築されているからです。詳しくは↓

PM-03~:苫米地理論との出会いと実践

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_124523.html

 

私のRASは「病からの脱洗脳」に関連する情報を重要なものとみなし、スコトーマを外しながらどんどん吸収し、ゲシュタルト化してきたはず。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 そのゲシュタルトが、「I×V=R」の「IImageImagination)」の源泉です。

 

リアルとは、今、最も臨場感を感じているイメージ

 

 この世は情報であり、ただの幻想にすぎません。本当は。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11823351.html

 

ただ、各自の思考が情報(幻想)をリアルにし、さらに他と共有しながら臨場感を強化しあい、まるで実在しているかのように感じているだけです。

わたしたちは共同幻想の中に生きています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11823843.html

 

L-093につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 わたしたちは共同幻想の中に生きています

 

 以下、苫米地博士の著書「幻覚と覚醒」(三才ブックス、p70)から引用します。

 

 

 幻想とは何か

 前章までは、あなたを束縛するものを見つけ、吟味するべきだと述べました。その上で、あなたを束縛すべき「理想」を設定しなければいけない、と。

 ただ、理想の設定はあくまで皆さんのこれまでの束縛を開放するための手段にすぎません。

 本書の本当の目的は、もう1つ先のところにあります。皆さんが本当の「幸せ」を掴むことです。そして、そのためには、ある事実を理解していただかなくてはいけません。

 それは、この世がすべて「幻想」であるということです。

 いったいどういうことか?

 本章では、この世が幻想であることについて解説していきます。

 そもそも幻想とは、いったい何でしょうか?

 本書における幻想とは、簡単に言うと「心が生み出しているもの」です。もっと言えば「情報」です。

 私達が普段語っている世界は、すべて情報空間における話です。例えば、皆さんが「大企業の社長になりたい」などと考えるのは、物理空間のことではありません。情報空間にあります。

 「社長になること」は、心の中で生み出された世界に過ぎません。社長というのは、通常は取締役会で選任されて、株主総会で承認されて決まります。それは単なる多数決の話で、過半数以上の人が「うん」と言ったかどうかの話です。ただの約束事です。

 その約束事を皆で共有すれば、その人は社長になれます。逆に言えば、その約束事を共有していなければ、その人は社長ではありません。

 以前、東京の地下鉄丸ノ内線で移動していた時、霞ヶ関駅や国会議事堂前駅から乗車してきた人の中に「約束事の共有」を理解していない人達を大勢見かけました。どんな人達か。電車でなぜか偉そうに振る舞っている人達です。

 彼らはきっと大企業の重役であったり、官庁である程度の役職に就いていたりするのでしょう。職場内で偉いポジションにいて普段から威張っているために、職場外である電車の中でも威張っているのだと見受けられました。

 彼らは自分が持っている肩書きが職場以外でも通用していると思っています。会社や役所が与えた約束事が、外でも通用していると勘違いしているのです。

 しかし、電車内にいる私達にとっては彼の職場でのポジションなど知るよしもありません。私からすれば、彼らはただの人です。あるいは、偉そうにしている分だけ、頭がおかしい人に見えます。

 約束事を共有していなければ、その人は何者でもありません。つまり、肩書きというのは単なる「情報」であって、その情報を共有していない人には通用しないのです。

 

 約束事は、残念ながら限られた空間、時間でしか成立しません。

 彼らは「自分は会社の部長なんだ」「偉いんだ」と思っていても、そのことを他人と共有できなければ、ただの勘違いした人でしかありません。職場以外で誉めそやされるとしても、取引先の会社やキャバクラくらいでしょう。このことからも、彼らの約束事はごく一部の空間だけでしか成り立たないことがわかります。また、彼らは数年もすれば、役職どころか退職して会社にすらいないかもしれないので、期間的にごく限られています。

 どんなに偉そうに振る舞っても、それが通用するのはせいぜい半径数十m、数年の間だけです。通用する人数もせいぜい数百人程度でしょう。

 肩書きは、その人との関係が形成されて初めて意味を持ちます。

 肩書きのために生きている人は、肩書きを失った途端に生きているのが辛くなります。周囲の人達は、その人にではなく、その人が持つ肩書きに頭を下げていることに気付くからです。

 そんな狭い空間でしか通用しないにもかかわらず、彼らはそうと気付かずに電車内で偉そうに振る舞っているのです。頭がおかしいと思われても仕方ありません。

 共有することと、同じに見えることは違います。同じ映画を観ていても、捉え方が違えば、見えているものも違うでしょう。

 電車内で威張っている人に対して、「バカじゃないの」と思っている乗り合わせた人の感情は、同じ電車内という空間を共有しているからこそ生まれたものです。しかし、いくら空間を共有していても、威張っている人の肩書きまでは共有していません。

 威張っている人と周囲の人が共有している情報空間はほんの一部であり、それぞれ相手には全然違って見えています。

 こういったことを「幻想」というのです。

 引用終わり

 

 

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