Q-296:孤独を感じています。私はどんなゴールを設定すればいいでしょうか? <実践編>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部について、3回に分けて回答いたします。

 (変更を加えています)

 

 Q-294:孤独を感じています<理論編・前編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30327815.html

 Q-295:孤独を感じています<理論編・後編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30375944.html

 Q-296:孤独を感じています<実践編>

 

 

Q:私は親元を離れ一人暮らしをしている大学生です。ちょうど入学の頃にコロナの騒動が始まって、思い描いていたような大学生活を送れていません。最近はゼミとか実習とかで多少同級生と交流できるようになりましたが、これまでまったく友達もおらず、ずっと孤独を感じています。

 私はどんなゴールを設定し、どんなことに気をつけたらいいでしょうか?

 

A3:前回までは理論編として、前編(case-side)と後編(plan-side)にわけてまとめました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 私が考える「孤独」の原因は「縁起が感じられない」で、解決は「ゴールを設定する」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴール設定を起点としてより高い抽象度次元まで感じられるようになると、関係により存在が生まれていることが理解できるようになり、すべてがつながっていることがしっかり感じられるようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 そんな意識状態に至ると、「孤独」は霧散していくはずです。

 

 だから、孤独を感じている質問者がゴール設定について質問されているのは、大変素晴らしいことだといえます。すでに解決に向かって自ら歩みはじめています。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 ただし、そのような質問に答えるコーチには注意が必要。それは「コンテンツには関わらない」という鉄則のこと。「どんなゴールを設定し」という部分に具体的に答えることはNGです。クライアントがコーチを信頼しているほど、コーチのブリーフが影響を与えてしまいます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 よって、「どんなゴールを設定し」にはお答えできません。「どんなことに気をつけたらいいでしょうか?」に関してのみ、少し具体的に回答します。もちろん、苫米地式で(何の話か当ててくださいw)。

 

 

 まずは3つのプリンシプルをしっかり理解してください。それは 1)言語運用能力を上げる、2)情動・情緒は排除する、3)圧倒的な知識を身につける。

 

1)言語運用能力を上げる

 コミュニケーションにおける言語運用能力とは、「客観的な事実を、短時間で正確に、伝えるための能力」。そのために苫米地博士がとくに重要だとされているのが「できるだけ少ない言葉で、的確に伝える」こと。言い換えると、「臨場感を保てるギリギリまで抽象度を上げるスキル」です。具体的なワークについてはこちらでどうぞ↓

 L-05820208… -04;抽象度を上げる秘訣 <ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28095246.html

 

 2)情動・情緒は排除する

 「客観的な事実のみを伝える」ためには、「情動・情緒を排除する」ことが必須です。「客観的な事実」だけで論理を組み立てることを徹底的に鍛えられるのがディベート。現代ディベート論理はトゥールミンロジックと呼ばれています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html

 

 *詳しくはこちらでどうぞ↓

 S-01~:よりよい“議論”のために

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_254557.html

 

 3)圧倒的な知識を身につける

 コミュニケーションで伝え合うのはお互いの“意図”であり、知識ではありません。“意図”は深い意味を持つのですが、ここではゴールと理解してください。

 ただし、“意図”を構築し、ゴールを設定するためには、その背景として圧倒的な知識を持たなければなりません。知識を得る大切な活動が「学習」です。

 PM-05-06~08:そもそも教育とは? -3-1~3)学習を促進する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9367702.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533528.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533623.html

 

 *「“意図”の深い意味」はこちら↓

 F-265:不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ <vol.9;“初心”とは?>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30002338.html

 

 繰り返しますが、プリンシプルは 1)言語運用能力を上げる、2)情動・情緒は排除する、3)圧倒的な知識を身につける の3つ。その3つを踏まえた上で、下記の10のルールを実践していきます。

 

    省言語

-無駄な言葉を減らす3つのポイント(「『あー』『えー』とか言わない」「同じことは言わない」「場を和ます言葉はいらない」)

    テーマを絞る

-ひとつの要件にテーマはひとつ

    Yes or No

-返事は「一言」で十分

    光速化

-相手によって話すbpsを調整する

    キーワード化

-抽象度の高いキーワードを使う

    展開自在

-起承転結をぶっ壊せ

    ワラント

-「ワラント」なくしてコミュニケーションに非ず

    情報の高精度化

-相手のIQレベルの“ちょっと上”を心がける

    情報提示の戦略

-相手のWANT TOの“ちょっと先”を心がける

    習慣の見直し

-ビジネスから「ごみニケーション」を撤廃する

 

 

苫米地式コミュニケーションの3つのプリンシプルと10のルール

 

 

 今回お伝えしたのは「苫米地式コミュニケーション」です。苫米地博士の著書「苫米地式 超光速コミュニケーション術 一瞬で伝わる・動かす・ともに幸せになる」(大和出版)の内容をまとめました。

 

 縁によりすべての存在が生まれています。

 そして、巨大な縁の結実として、“自分”の思考や行動が縁起空間にひろがっていきます。時空を超えたコミュニケーションを重ねながら。

 

 そのすばらしい事実を感じながら(Feel!)、コミュニケーションを楽しんでください。それが苫米地式認定コーチとしてお勧めする孤独解消法です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

 以上、私の回答です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 苫米地博士とお会いするたびに、いつも感じることがあります。それは「すべての人のハッピーを心から願われている」。「苫米地式 超光速コミュニケーション術」に書かれているのは、まさに「すべての人のハッピーを実現する秘訣」。

以下、同書冒頭(p4)の引用です。

 

 

 「コミュニケーション」は、すべての人をハッピーにする技術である

 「スピーチ(ベストセラー式スピーチ)」と「コミュニケーション」がどう違うのかについて理解していただくため、それぞれの特徴を整理してみました。

 

 ベストセラー式スピーチ術の本質とは、

 ・自分の言いたいこと、やりたいことを一方的に伝える方法

 ・巧みな言葉を駆使して、相手を説得・交渉する方法

 ・相手の感情に訴えかけて、共感を起こさせる方法

 なのです。

 相手がどうであれ、自分の言いたいこと、やりたいことを通すためのテクニックであり、言うなれば「自分の思い通りに相手をコントロールする方法」だと言えます。

 

 かたや、コミュニケーションとは何か?

 辞書をひくと「社会生活を営む人間が互いに意思や感情、思考を伝達し合うこと。言語・文字・身振りなどを媒介として行われる。」(大辞泉)とあります。なかでも「伝達し合う」という点が重要なところです。つまり、

 ・自分が伝えたいことだけでなく、相手の考えや状況も考慮する方法

 ・自分と相手との関係性を把握し、双方にとって有益な情報を交換する方法

 なのです。

 

 考えてみてください。

 自分の側に伝えたいこと、やりたいことがあるように、相手の側にも聞きたいこと、やりたいことがあります。そうした「伝えたいこと」「聞きたいこと」を「意図」という一言で表現できます。

 コミュニケーションとは、本来、双方の意図を把握して、両者にとって有益な情報をやりとりするための方法です。相手の意図に沿う(意図を達成する)情報をピンポイントで提供することで、結果としてお互いの意図が実現できます。またビジネスにおいてはそれが一分一秒でも早く実現することが求められるのです。

 つまり、コミュニケーションとは、自分と相手の意図を同時に実現させて「すべての人をハッピーにする方法論」であり、その実現までの過程を早くも遅くもすることができるキーポイントなのです。

 引用終わり

 

 

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