F-268:「Classic」 後編;縁起+RAS&スコトーマ

 

 子どもの頃、私は「不安と不満」「悲しみと怒り」が混ざり合ったような混沌の中で生きていました。

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 あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして心を込めて書いたのがこのブログ記事↓

 F-217~:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ

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 そして、第2弾が前々回までのこちら↓

 F-257~:不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ

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 “あの頃”とは80年代から90年代にかけて。

 そんな私の青春時代によく聞いていたのがカナダ出身のミュージシャン ブライアン・アダムス(Bryan Guy Adams1959~)です。

苫米地博士と同じ63歳にして現役バリバリのロッカーであり続けるブライアンは、今年(2022年)3年ぶりのアルバム「So Happy It Hurts」を発表し、最近ベスト盤「Classic」をカップリングした2枚組CDとして再リリースしました。

 その「Classic」を縁に湧き上がったインスピレーションを言語化します。

 

 前編;トリガー&アンカー+ゲシュタルトwith時間の流れ

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 後編;縁起+RAS&スコトーマ

 

 

 前回御紹介したとおり、「Classic」では、昔の曲をオリジナルと同じように(アレンジなしで)演奏し、“あの頃”と同じように歌っています。60代となったブライアンの“今”の声で。

 

 そんな「Classic」誕生には、2つのきっかけ(縁)があったそうです。1つはレコード会社にマスターテープ返却を断られたこと。もう一つはテイラー・スウィフト(Taylor Alison Swift1989~)の存在です。

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 マスターテープ返却を断ったレコード会社とはユニバーサル(Universal)。20086月に米国のUniversal Studiosで火災が発生し、膨大な数のマスターテープが焼失したと噂されています。ブライアンのマスター音源も含まれていて、そもそも返却できない状況だったのかもしれません。そのような状況(case)に対してのブライアンの解決(plan)は

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じゃあ、新たに録りなおそう!

 

過去に囚われない未来志向で、この「Classic」の企画は動きはじめました。

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 その時参考にしたのがテイラー・スウィフトだとブライアン自身が語っています。

 親子ほど年が離れた二人のつながりは意外ですが、20188月に行われたテイラーのライブにブライアンが飛び入り参加しています。二人で「Summer of ‘69」を歌っている映像がこちら↓

 Taylor Swift, Bryan Adams - Summer of ‘69 (Live from reputation Stadium Tour) - Bing video

  

 その翌年(2019年)、テイラーは過去に所属していたビッグマシン・レコードとスクーター・ブラウン(Scott Samuel ScooterBraun1981~)から過去の楽曲の使用を阻まれていることを公表しました。

 ことのはじまりはテイラーの“天敵”スクーターがビッグマシン・レコードを買収したこと。アルバムの原盤権を所有したスクーターから過去の楽曲を歌うことを禁じられたというテイラーは、過去作品を全て再録音することで楽曲の権利を取り戻すと宣言。そして、2008年発表の「Fearless」と2012年発表の「Red」の再録盤を2021年にリリースしました。

 きっとその一連の行動を生みだした“エネルギーと創造性”がブライアンに“感染”したのでしょう。

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 *“感染”のメカニズムはこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 テイラーの話はなんとなく聞いていましたが、ブライアンの行動に大きく影響していたとは知りませんでした。「Classic」を縁にスコトーマが外れました。

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スコトーマといえば、じつは、「So Happy It Hurts」は日本未発売。

 それなのに予約ができたのは、私のブライアンに対する重要度が高く、RASがオープンだったから。リリース情報をしっかりキャッチすることができました。

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 ところが、キャッチできていない重要な情報があったことを、このブログを書きながら知りました。「So Happy It Hurts」発売の1週間前に、ブロードウェイで上演されたミュージカル「Pretty WomanThe Musical」に提供した楽曲のセルフカバーがリリースされていたのです。さらに「Classic」の第1弾もその頃リリースされていました。

わずか1ヶ月の間に3つのアルバムが連続リリースされていたとは

 

 私にとってブライアンの重要度は高いはずなのに、なぜアルバム発売の情報を見逃したのだろう?

 

 止観して気付いたのは「重要度の違い」。もっと正確に表現すると、「一段低い抽象度での重要度の違い」です。

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じつは「So Happy It Hurts」以外の2つはデジタルリリース。

 私のRASCDという物理的実体である「So Happy It Hurts」はキャッチしましたが、情報的存在であるデジタル版の「Pretty WomanThe Musical」と「Classic」は逃しました。

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 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 過去の情動記憶によって作られたブリーフが強固だからでしょう。CDという情報記録媒体へのこだわりの強さが、デジタル版の存在をスコトーマに隠してしまったに違いありません。

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 じつは私が初めて購入したCDはブライアン・アダムスのアルバム。ずっと欲しかったCDプレーヤーをやっと手に入れた時、最初の1枚に選んだのが「Reckless」でした。

ドキドキしながら封を開け、キラキラ光るCDを慎重にトレイに載せ、再生ボタンをプッシュ。すぐに聞こえてきた「One Night Love Affair」のイントロ

 

 “あの日”の感動は、今もはっきり覚えています。

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 あれから40年ほどの時が流れ

若者とも楽しげに交流し、デジタル化にも余裕で適応しながら、今もエネルギッシュに活動し続ける“18 Til I Die”のブライアン・アダムスは、今も私の中で輝き続ける“Star”です。

 F-038~:「若いうちはやりやりたいこと なんでもできるのさ♪」

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苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 ブライアン・アダムスに関する小ネタを4つ。

 

 今年(2022年)、日本でも大ヒットした「Top GunMaverick」。その1作目は1986年に公開され大ヒット。ケニー・ロギンス(Kenny Loggins)が歌う主題歌「Danger Zone」も大ヒットしました。じつは、最初に主題歌のオファーを受けていたのはブライアン。作品のコンセプトを知った直後に断ったそうです。

 F-244~:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420579.html

 

 「Top Gun」は断ったブライアンですが、その後手掛けた映画の主題歌が大ヒットします。「(Everything I doI do it for you」(ロビン・フッド/Robin HoodPrince of Thieves1991年)、「Have You Ever Really Loved a Woman?」(ドンファン/Don Juan Demarco1995年)、「I Finally Found Someone」(マンハッタン・ラプソディー/The Mirror Has Two Faces1996年)等々。
 私にとっての特別な1曲は「All For Love」(三銃士/The Three Musketeers1993年)。スティング(Sting)、そしてロッド・スチュワート(Sir Roderick David Rod Stewart)との夢のようなコラボ曲です↓

 (174) Bryan Adams, Rod Stewart, Sting - All For Love (Official Music Video) - YouTube

 

 「サントラ職人」とまで評されたブライアンですが、映画関連楽曲を集めたベスト盤の発売は拒み続けているそう。その理由は「バラードばかり」だから。

Rock」がセルフイメージであり続けるブライアンにとって、人々から「Ballad」というイメージで見られることは受け入れられないのでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 最後の小ネタも映画関連。私の大のお気に入り ハンス・ジマー(Hans Florian Zimmer)と映画「SpiritStallion of the Cimarron」でコラボしています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26119647.html

 

 

もう1つ追加します。ブライアンの“夢のコラボ”といえば、やっぱりこちら↓ It’s not funnyw

(174) Bryan Adams and Tina Turner - It's Only Love - YouTube

 

その15年後が↓

 (174) Tina Turner & Bryan Adams - Live London (1999) - Full Performance I HD 1080p - YouTube

 

 

-告知1

 2022年度のオンラインセミナー(全12回)を企画しました。

メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28274321.html

 

 R4.11/27に開催する予定だった第8回(「現状の外」)は、急なスケジュール変更のため中止とさせていただきます。御了承ください。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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