Q-289:ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか? <vol.9;「ストレスフリーでマインドのコントロールがうまくなる」理由>

 

「イライラ」をテーマに講義を行った際に、このような御質問をいただきました。ありがとうございます。

 (変更を加えています)

 

Q:イライラをコントロールできるように、ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか?

 

結論から述べると、「イライラのコントロール」も「ドーパミン分泌のコントロール」もできるようになります。そして、「ドーパミンがどの程度分泌されているか」もはっきりわかるようになります。簡単なワークを続けることで。

 

 これまでドーパミン分泌のコントロールについて、ドーパミン分泌のモニタリングについて、そしてモニタリングの意義についてまとめました。さらに抽象度を上げて考えていきましょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 リラックスしながら(イライラせずにw)、ゆっくり読み進めてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 vol.1;ドーパミン分泌の秘密技 -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29687436.html

 vol.2;ドーパミン分泌の秘密技 -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29732925.html

 vol.3;「イライラ」と「ドーパミン」、コントロールが難しいのはどっち?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29757834.html

 vol.4;ドーパミンをモニタリングする -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29791782.html

 vol.5;ドーパミンをモニタリングする -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29811912.html

 vol.6;モニタリングの意義

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29840102.html

 vol.7;モニタリング&ラベリングの意義

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29863863.html

 vol.8;「ストレスフリー」に潜む“罠”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29889767.html

 vol.9;「ストレスフリーでマインドのコントロールがうまくなる」理由

 

 

A9:前回は「ストレスフリー」に潜む3つの“罠”についてまとめ、苫米地博士の著書「苫米地式『幸せ脳』のつくり方」(イースト・プレス)から引用しました。

 

 苫米地博士は「ある程度のストレスとは、抽象度の高い思考をすること」「抽象度を上げるためには煩悩に逆らう必要があるので、脳に適度なストレスを与えることができる」と書かれています。

 

 つまり、「抽象度の高い思考で自らストレスを生みだすこと」が苫米地式「ストレスフリー」!

 

 では、どうしたら「抽象度の高い思考で自らストレスを生みだすこと」ができるのでしょうか?

 

 

 答えはシンプル。

そう、ゴール設定です。ゴールのポイントは3つ。1)心から望み、2)自分中心を捨てながら、3)現状の外に設定する。

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1)心から望み」の主語は「私」ですが、その「私」とはこれまでの記憶でつくられる「私」のことではありません。このままでは絶対に達成できない(=現状の外)ゴールを達成している未来側の「私」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 そんな未来側(w1)のイメージ(=コンフォートゾーン)を、アファメーションやビジュアライゼーションを用いて強化し続けていると、やがては未来側のイメージが現実化していきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 それがこの連載で繰り返しお伝えしている「夢をかなえる方程式 I×V=R」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 「無意識の意識化」であるモニタリングと「ゴール側からの再評価」であるラベリングを“無意識”に行えるようになると、目の前のすべてがゴール実現のための縁(T)に感じられ、「ストレスフリーで、ますますマインドのコントロールがうまくなる」ようになります。すると、「I×V=R」が自由自在。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

その秘訣を明かす前に、今回は「ますますマインドのコントロールがうまくなる」理由についてお話しします。

 キーワードは「理不尽度」「セルフコントロール」「情動のコントロール」です。

 

 

 まずは「理不尽度」から。

 前回も取り上げた「ストレス」ですが、じつは、ストレス源(stressor)そのものの程度とは必ずしも相関しません。すべて自分のマインド(脳と心)次第です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24617501.html

 

 むしろ「ストレス」と相関するのは「理不尽度」の方。理不尽度が大きいほどストレスは大きくなり、理不尽度が小さいほどストレスは小さくなります。

 その理不尽度は「自己責任感の大小」で決まります。何らかの出来事に対して「自分にも責任がある」と感じる人にとって、その出来事の理不尽度は小さくなり、ストレスも小さくなります。反対に、「自分には責任がない」と考える人にとっては、理不尽度は大きくなり、ストレスも大きくなってしまいます。

 S-04-06~07:心に深い傷を負う理由

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22746255.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22817135.html

 

 では、「自己責任感の大小」は何が決めるのでしょう?

 

 私は「縁起空間のどこまでを自分とするか?」が決めると思っています。それはつまり、自分自身による“自我”の定義づけ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 部分関数としての自我が拡大・拡張するほど、自己責任感が大きくなり、理不尽度が下がり、ストレスが軽減していきます。その過程はゴールのポイント「2)自分中心を捨てる」と重なります。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 その自我、すなわち「縁起空間のどこまでを自分とするか?」のコントロールが、私がイメージする「セルフコントロール」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 最後は「情動のコントロール」。

 自我を拡大・拡張していくと、「ファイト・オア・フライト」と呼ばれるような情動優位状態の制御が上手くなっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

抽象度が上がった結果、本能的な大脳辺縁系を前頭葉前頭前野でコントロールできるようになるからです。それは「動物的衝動を理性でコントロールする」ということ。

PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

 もちろんそれは重要なことですが、ここで私がお伝えしたい「情動のコントロール」はもっと身近な話w

以下、苫米地博士の著書「脳と心の洗い方」(フォレスト出版)より「記憶のパレット訓練」に関する部分を引用します。

 

 

 ●「気持ちいい体験」を強化する!

 次に何をやるかというと、その一つを強化してください。といっても人間の無意識というのはバカなので、いきなり二倍にすることはできませんが、一割増しずつなら強化していけます。

 物理の世界の気持ちよさには、限度があります。たとえば大好きな彼氏彼女と、気分も体調も最高のときに、超高級ホテルで最高の夜を過ごした、というようなことはそう簡単にはありません。また体感にも限度があります。しかし記憶の世界、心の世界、仮想の世界は限界効用が無限の世界です。逓減しない世界です。

 先ほどお話ししましたが、人間の無意識はバカなので、現実の体験をいきなり二倍強くしようとしてもできませんが、一割増しくらいであれば、簡単にできます。一割増しずつやっていけば、結果二倍にすることは可能です。

 二倍くらいになるまで、やってみてください。結構時間がかかるかもしれません。そして絵の具に触れたときに、いつでも二倍に強化された記憶の体感が出てくるようにしてください。

 次に、その五個の絵の具からランダムに二個を取り出します。これを合成して、理想的な気持ちいい体験を作り出します。二個組み合わせるのに成功したら、次は三個、四個、五個と組み合わせてください。

 仮想化から仮想への変換は、元がどこから来たのかわからないほど再合成されたり、細分化されたときに起こります。仮想化現実が仮想現実になります。

 それまでは現実の中に仮想世界が入り込んだ仮想化現実です。プライミング訓練は、仮想化から仮想に変える訓練を同時に行います。五つぐらいの体感を使うと、どこからどれが来たのか、わからなくなります。

 そして、プライミングをストーカーレベルにまで強化します。そのために秘密のパレットを使います。

 引用終わり

 

 

 私がお伝えしたい「情動のコントロール」とは、「体感の強化」のこと。Q-285vol.5)で紹介した主観を客観化するための「NRS」を用いながら、「今、喜び『6』だな」を「「今、喜び『6.1』だな」→「『6.2』だな」→「6.3」→→「6.9」 →「今、喜び『7』だな」と段階的に強化していくことができます。

 

 そうやって「楽しい」「うれしい」「気持ちいい」「すがすがしい」「誇らしい」といったプラスの五大感情を自由に操れるから、「ストレスフリーで、ますますマインドのコントロールがうまくなる」ことができます。

 もちろん、「I×V=R」も自由自在。かつての夢はどんどん現実化していくでしょう。

 F-192:「夢をかなえる方程式 I×V=R」実践の秘訣(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26119647.html

 

Q-290につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

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Q-213~:「ラベリングを夢の中でも行う」ことの意味

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