Q-288:ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか? <vol.8;「ストレスフリー」に潜む“罠”>

 

「イライラ」をテーマに講義を行った際に、このような御質問をいただきました。ありがとうございます。

 (変更を加えています)

 

Q:イライラをコントロールできるように、ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか?

 

結論から述べると、「イライラのコントロール」も「ドーパミン分泌のコントロール」もできるようになります。そして、「ドーパミンがどの程度分泌されているか」もはっきりわかるようになります。簡単なワークを続けることで。

 

 これまでドーパミン分泌のコントロールについて、ドーパミン分泌のモニタリングについて、そしてモニタリングの意義についてまとめました。さらに抽象度を上げて考えていきましょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 リラックスしながら(イライラせずにw)、ゆっくり読み進めてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 vol.1;ドーパミン分泌の秘密技 -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29687436.html

 vol.2;ドーパミン分泌の秘密技 -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29732925.html

 vol.3;「イライラ」と「ドーパミン」、コントロールが難しいのはどっち?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29757834.html

 vol.4;ドーパミンをモニタリングする -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29791782.html

 vol.5;ドーパミンをモニタリングする -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29811912.html

 vol.6;モニタリングの意義

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29840102.html

 vol.7;モニタリング&ラベリングの意義

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29863863.html

 vol.8;「ストレスフリー」に潜む“罠”

 

 

A8:「無意識の意識化」であるモニタリングと「ゴール側からの再評価」であるラベリングを“無意識”に行えるようになると、目の前のすべてがゴール実現のための縁(T)に感じられます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18456250.html

 

 そうなると、絶望的な状況であっても希望を見つけることができ、苦境の最中でも「喜び」「楽しさ」を感じられるようになります。もちろん、脳内では大量のドーパミンが分泌(放出)されています。

 F-155:「怒りと絶望しかありません」という言葉に感じた希望

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23743308.html

 

 それは“無我夢中”に生きている状態。

 F-158~:無我夢中

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_405002.html

 

 ストレスフリーで、ますますマインドのコントロールがうまくなる状態です。

 

 

 今回は「ストレスフリーで、ますますマインドのコントロールがうまくなる」のうち、「ストレスフリー」について確認しましょう。

 

 ところで、「ストレスフリー」という言葉にあこがれを感じませんか?w

 

 「ストレスフリー」を理想とする考えには、じつは、危険な“罠”がいくつか潜んでいます。

 このシリーズでは「無意識の意識化」についてお伝えしています。その意識化の練習として、スコトーマに隠れている“罠”を意識に上げてみましょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

はっきりとわからなくてもかまいません。まずは何かを感じてください。気楽に。Don’t think, feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 

 どうですか?

では、私が感じている“罠”についてシンプルにお伝えします。ポイントは「縁起」「自由」「モチベーション」です。

 

縁起とは「原因によって結果が起きる」という釈迦哲学の根幹にある教え。それは「すべては他の何かとの関係性で成り立っている」という理であり、「関係が存在を生みだす」という見方です。「存在が関係を生みだす」という西洋的な見方とは正反対です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 縁起を突きつめると、「この世に絶対はない(アプリオリなものはない)」「すべてマインド(脳と心)が生みだしている」というプリンシプルに行きつきます。ストレスに関連していうと、「ストレスという絶対的な存在はない」「ストレスはマインドが生みだしている」という感じ。

それをコーチング的に表現しなおすと、「ストレスというイメージ(I)の臨場感の高さ(V)がストレスをリアル(R)にしている」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 縁起の無理解が「ストレス」をリアルにしている(R化) それが1つ目の“罠”。

 

 

 「ストレスフリー」の「フリー」とは、「束縛や拘束がなく、義務を免除された状態」という意味の古英語「freo」を語源とする「free」のこと。つまり、ストレスの存在を前提とした上での「ストレスがない」「ストレスから解放されている」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 そんな西洋的な「フリー」に対して、釈迦に由来する日本語本来の「自由」は「自らに由る」という意味です。コーチングにおいてブリーフシステムに該当する「自」は、ふつうは他人や社会の価値観によってつくられています。時間でいうと過去です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 つまり、「ストレスフリー」にこだわるほど、ストレスに囚われ、過去に縛られる それが2つ目の“罠”。

 

 

 仮に「ストレスフリー」を実現したならどうなるでしょうか?

 

 コーチングでよく用いられる「輪ゴムを引っ張ると」の例のように、現状とそれとは違うゴールの世界のイメージ上のギャップがストレスを生みだします。コーチング用語ではギャップ=認知的不協和です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 そのギャップ=認知的不協和は「エネルギーと創造性の源」でもあります。

 Q-178:家族ががんで治療中です… -02;エネルギーと創造性の源

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25090742.html

 

 「ストレスフリー」とは、「ギャップ(不協和)が解消した状態」のこと。そのままではエネルギーと創造性が失われ、やる気がなくなってしまいます。モチベーション「0」の状態です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 *こちらもどうぞ↓

 Q-240:毎日、無気力感に悩まされています ~気楽に生きる際の注意点~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418402.html

 

 ストレスフリー=やる気がない=モチベーション「0それが3つ目の“罠”。

 

 

 そのような理由により「ストレスフリー」には十分気をつけなければなりませんが、実際にはコーチング実践者の心はいつも「ストレスフリー」です。

余裕で“罠”を克服した上で、「ストレスフリーで、ますますマインドのコントロールがうまくなる状態」を満喫しています。もちろん、気楽に。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

 なぜでしょうか?

 

 最後に苫米地博士の著書「苫米地式『幸せ脳』のつくり方」(イースト・プレス)から引用します。「ストレス」と「幸せ」の関係を体感しながら、その秘訣(秘密)を受け取ってください。Feel

 

 

原始時代に戻れば「幸せ」になれるのか?

 もう少し、脳の話を続けたいと思います。

 原始時代の幸せと現在の日本のような時代の幸せは異なります。その理由は、抽象度の高さによるといいました。

 しかし、脳だけを見ると、原始時代と現代で違いはありません。ほとんど変わっていないのです。

 たとえば、原始時代を4000~5000年前のことだとします。そのくらい前なら、私たちにとって十分に原始時代といえます。100年前でも電化製品はないわけですから、4000~5000年前の生活は、原始時代といってもいいでしょう。

 そして、脳は万年単位で進化するものなのです。

 つまり、原始時代の人と現代人の脳は、ほとんど同じ脳だということです。だから、4000~5000年前の人が本当に幸せな日々を送っていないかぎり、原始時代の生活に戻ることが幸せになる保証はないのです。食糧事情のみならず、あらゆる理由で平均寿命が極端に短かった当時の人たちが幸せだったかは疑わしいところです。

 しかし、万年単位になると、脳はサルやチンパンジーに近く、前頭前野がいまのように進化していない可能性があります。そのころは、お腹いっぱいになるだけで幸せだったかもしれません。

 でも、幸せを感じるメカニズムの基本は、原始時代の人も現代人も同じです。

 それは、先述したとおり、セロトニンが出るかどうか―。

 満腹になるだけでも、セロトニンが出ます。これは、おそらく今でも同じでしょう。ところが、いまは前頭葉があるため、満腹になってもほかの悩みが存在するのです。満腹だけでは満足できないということです。

 少なくとも縄文時代、弥生時代くらいまで進化すると、満腹だけでは満足できないようになりました。

 卑弥呼が登場して倭の国を統一しようとしたのも、さらなる欲求が生まれてきたからです。権力があると幸せな人が登場してきたわけです。これは抽象度が上がったということでもあります。

 だから、縄文時代、弥生時代の人が原始時代に戻っても幸せにはなれない。権力というものがなければ幸せになれないようになってしまったのです。

 現代の日本でいえば、権力が欲しい人もいれば、物欲を満たしたい人もいる。自己顕示欲もあれば、承認欲もあります。さまざまな欲求があるので、同じ脳だからこそ、原始時代に戻っても幸せにはなれないのです。

 

 バブル世代の人が生活レベルを下げられないというのは、よく聞く話。一度上がった生活レベルを下げるのは大変です。

 本来、幸せと生活レベルはいっさい関係ありません。

 アメリカでいちばんお金持ちといわれているマイクロソフトのビル・ゲイツでも、貧乏な生活をしています。家は大きいけれど、ジーンズにセーターという普通の恰好をしているし、いつもハンバーガーを食べています。

 だから、本当の幸せは生活レベルとは関係ないのです。あくまでも脳の情報処理が、抽象度が高いレベルで行われているかどうかによるのです。

 つまり、いまのあなたの生活レベルにいっさい関係なく、誰でも幸せになれるということです。

 ストレスのない生活を幸せと思うのであれば、ストレスのない生活をすればいいだけの話です。

 しかし、実際はそうではありません。

 ストレスがあるということは、いろいろな神経伝達物質が出るということ。最終的にはセロトニンも出ます。

 つまり、ある程度ストレスがあるほうが幸せだともいえます。ただ、ストレスが多すぎると自律神経が失調します。

 ある程度のストレスとは、抽象度の高い思考をすることです。抽象度を上げるためには煩悩に逆らう必要があるので、脳に適度なストレスを与えることができます。

 STEP5で『「幸せ脳」をつくる110分トレーニング』を紹介しますが、このトレーニングは抽象度を上げるトレーニングでもあるのです。

 引用終わり

 

Q-289につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

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