Q-285:ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか? <vol.5;ドーパミンをモニタリングする -後編-

 

「イライラ」をテーマに講義を行った際に、このような御質問をいただきました。ありがとうございます。

 (変更を加えています)

 

Q:イライラをコントロールできるように、ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか?

 

結論から述べると、「イライラのコントロール」も「ドーパミン分泌のコントロール」もできるようになります。そして、「ドーパミンがどの程度分泌されているか」もはっきりわかるようになります。簡単なワークを続けることで。

 

 まずはドーパミン分泌のコントロールについて、そしてドーパミン分泌のモニタリングについてまとめます。その後、さらに抽象度を上げて考えていきましょう。

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 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

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 リラックスしながら(イライラせずにw)、ゆっくり読み進めてください。Feel

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 vol.1;ドーパミン分泌の秘密技 -前編-

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 vol.2;ドーパミン分泌の秘密技 -後編-

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 vol.3;「イライラ」と「ドーパミン」、コントロールが難しいのはどっち?

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 vol.4;ドーパミンをモニタリングする -前編-

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 vol.5;ドーパミンをモニタリングする -後編-

 

 

A5:今回のテーマは「ドーパミンをモニタリングする」。

 

前回述べたとおり、「『喜び』『楽しみ』と『ドーパミン』は同じものの抽象度の違い」と考えることができます。

 

 となると話はシンプル。実際に「ドーパミン」をモニターすることは困難ですが、「喜び」や「楽しみ」ならば簡単にモニターすることができます。

なぜなら、それらは主観だから。すべて情報であり、自分のマインド(脳と心)次第です。

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自由自在な主観をあえて相対化するためにお勧めするのが、医療現場での「痛みの強さの評価法」の応用です。相対化することで主観を客観化することができます。

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例えば「NRSNumerical Rating Scale)」では、痛みを0から1011段階に分けて、「まったくない」を0、「最強・最大」を10とします。そうすることで痛みという本人だけが知りうる情報(苦しみ)を他者と共有できるようになります(経時的な変化を把握するという意味もあります)。

その他にも、痛みを視覚化する「VASVisual Analogue Scale)」や「FPSFaces Pain Scale)」、言葉で表現する「VRSVerbal Rating Scale)」があります。

 

 

痛みの強さの評価法

日本緩和医療学会HP>がん疼痛の薬物療法に関するガイドラインより引用

ガイドライン|日本緩和医療学会 - Japanese Society for Palliative Medicine (jspm.ne.jp)

 

 

 「NRS」の要領で、「痛み」の代わりに「喜び」「楽しみ」といった感情を定量化することができます。定量化を繰り返していくと、「今、喜び『6』だな」とか、「楽しみ『10max~♪」といった感じで、自分自身の状態を“客観的”に評価することができるようになります。

 

 それは「無意識を意識に上げる」こと。その積み重ねにより「1つ上の認識」が生まれると、「自分の行為の内省的な認識に意味を持たせる」ことができるようになります。

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違う表現では「リアリティを上げて、常にそれをコントロールする」。苫米地博士は「それが生きているということ」と述べられています↓

 F-163:アンチからウィズ、そしてウェルへ vol.1「生」;好きなことだけやる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

 「無意識を意識に上げる」こととは、つまりモニタリングです。

 それは脱洗脳の基礎であり、コーチングの大切な基盤でもあります。RAS/スコトーマとも関係する大切なポイントですので、ぜひしっかり理解してください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 *詳しくはこちらでどうぞ↓

 Q-280:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました <後編;RAS=意識と無意識に介入し、選択的に見せるシステム>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29681889.html

 

 私は「喜び」「楽しみ」のモニタリングは正確でなくていいと思っていますが、もしも実際にドーパミンを測定しながらモニタリングできたなら、かなり正確に把握できるようになるはずです。

 じつは物理空間(脳、体)と情報空間(心、意識)とのリンクを高める方法があります。その1つが「バイオフィードバック(Biofeedback)」です。

 

 *注意!

 物理空間(脳、体)と情報空間(心、意識)は同じ。抽象度の違いであり、「脳と心」「体と意識」「物理空間と情報空間」でひとつです↓

 L-003~420201… -03~04:身体と心は〇〇○○

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24617501.html

 

 バイオフィードバックとは、「人間の、不随意筋の働きによる心拍のような通常では自覚や制御が難しい現象を、センサーなどで検出して人間が感覚できる音や光などに変換し、対象者に自覚させるフィードバックと発現する現象を意識的に制御する技術や技法である。生体自己制御とも称される」というもの(Wikipediaより)。

 

 私たちは、じつは、「通常では自覚や制御が難しい現象」を「意識的に制御する」ことができます。「できない」「難しい」と思い込んでいる(思い込まされている)だけです。

まずは、その“心のリミッター”を解除しましょう!

 カテゴリ(F):自分のリミッターをはずす!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268324.html

 

 以下、苫米地博士の著書「洗脳原論」(春秋社、p182)より引用します。

 「無意識を意識に上げる」ことが、脱洗脳の基礎であり、コーチングの大切な基盤でもあることを意識に上げながらお読みください。Feel

 

 

 変性意識の研究

 徳島大学ではマグネットをまわさないでできる認知モデルの研究ということで、「変性意識研究所」を開設し、いろいろな被験者を招いて研究した。脳波計を使った。被験者を変性意識状態に導き、脳波を計り、そこで生体情報に出てくる変異を読みとるのだ。

 変性意識状態に導くには、主にバイオフィードバックによる方法を用いた。スタンダードな機械としては、そのときの脳波の周波数に合わせて、目の前のライトを点滅させるものがある。本人に脳波の周期がフィードバックされることによって、意識がある一定の状況に固まってくる。私が作ったのはそれを応用したもので、コンピューターのモニター上に、本人の脳波に関わるいろいろな情報を三次元グラフィックスや色の変化で表わし、それを見ていると、こちらが出してもらいたいと意図している脳波、たとえばアルファ波やシータ波が支配的な状態になるように設計してある。

 その研究によって、ふたつのことがわかった。ひとつは、生体情報から脳内情報に対して、あるいは脳内情報から生体情報に対して、強力な影響を与える機械を作ることが可能であること。もうひとつは、記憶はある程度人工的に自由に合成したり、再合成したり、変えたりすることができることである。

 引用終わり

 

Q-286につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

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