F-257:不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ <vol.1;「不安と不満のはざま」を抜けだした後に待つ試練>

 

 子どもの頃、私は世間に対してとても反抗的でした。セルフイメージが「rebel」だったから。子どもなりに“反権力”に憧れていたのだと思います。

 F-252It’s my life~No goals, No life~ <ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29304282.html

 

 それはきっと親子関係に起因しています。幼少の頃を一言で表現すると「闇(病み)」。今でも、突然、あの頃の痛みが襲ってくることがあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6854165.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6854341.html

 

 一方的な虐待を受けるなどの理不尽な情動記憶が“反権力”というブリーフを作り、そのブリーフが思考や行動を支配しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 反抗的な態度も、そんなブリーフのあらわれ(habitattitude)だったはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26648449.html

 

当時は、「不安と不満」「悲しみと怒り」が混ざり合ったような混沌の中で生きていました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7031488.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7031602.html

 

無理に押さえつけようとされるほど、猛烈に反抗する感じで。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882703.html

 

 あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして心を込めて書いたのがこのブログ記事↓

 F-217~:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416096.html

 

 

 私の経験でいうと、「不安と不満のはざま」を抜け出した後には、さらに大きな試練が待ち構えています。その試練とは「不満と傲慢のはざま」での苦しみ。

 

 「不安と不満」「悲しみと怒り」が混ざり合ったような混沌も苦しかったのですが、私にとっては「不満と傲慢」が混ざり合った感覚の方がずっと辛いものでした。

その理由はよくわからなかったのですが、認知科学者 苫米地英人博士の下で学ぶうちにだんだんクリアになっていきました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 ゲシュタルトができたからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 例えば、「権力」という視点で考えると、「不満」と「傲慢」は正反対の概念といえます。「不満」は反権力で、「傲慢」は権力というように。本当は主権者であるはずの日本国民と説明不足のまま事を推し進める政権(政治家)の関係を考えると、よく理解できるはず。

 不満=国民=反権力

 傲慢=政権(政治家)=権力

 F-056~:「不摂生が理由で病気になった人の医療費を健康のために努力している人が負担するのは『あほらしい』」ことなのだろうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_277070.html

 

 コーチングのコアである「ゴール」のポイント(1.心から望む、2.自分中心を捨て去る、3.現状の外)を熟慮すると、「誰もが“反権力”であるべき」ことがわかります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 なぜなら、権力(既得権益)は必ず過去ベースだから。

 PM-06-06:仮説01)変わらないコンフォートゾーン(CZ)が生みだす「現状維持の壁」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

 つまり、権力とは「過去のしがらみ」であり、反権力とは「過去のしがらみの打破」であるということ

 

 そう考えると、「不満と傲慢のはざま」はとても重大で、かつ危険なことがわかります。それは「自由と隷属のはざま」であり、「希望と絶望のはざま」「幸福と不幸のはざま」でもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 では、ゴールが生みだす不満をエネルギーと創造力に変え、自由を貫き、希望を抱きながら幸福に生ききるためにはどうすればいいでしょうか?

 傲慢を改め、隷属から抜けだし、絶望や不幸を克服するために何を心がけるべきでしょうか?

 

 これからの連載(フリーテーマ)で考えていきます。あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして心を込めて贈る第2弾です。

 

F-258につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして心を込めて贈る第2弾です

 

伝えたいのは「心の力(The Power of Mind)」のすばらしさ。

 

 誰もが、心の力によって、「未来の自分」を臨場感豊かに想像することができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

  

そして、課題を克服しながら「未来の自分」を創造し、本当に現実化することができます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

過去の呪縛や不安よりも、未来の希望や期待に対して、遥かに大きく強い臨場感を感じることができるからです。本当は。

その臨場感が「心の力(The Power of Mind)」。その正体は誰もが持つホメオスタシス(Homeostasis)です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html


 そして、それは「縁起」の力でもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 以下、苫米地博士の著書「もうこれ以上、人間関係で悩まない極意 -今こそ、『縁起人』として生きろ。」(TAC出版)より引用します。

 

 

 コーチングは自我という評価関数を変える技術

 また、コーチングは縁起を理解するためのスキルであり、スコトーマをなくし、自分の重要性評価関数を変える訓練でもあります。

 そのことについて説明していきましょう。

 自分を定義しようとしても、使えるのは全部他者の情報です。つまり、自分とは他者の情報で構築されていることを紹介しました。

 つまり、自分とは他者との関係にまつわる情報が集積したものということになります。情報の網の目の中に自分を決める他者の点が無数にある。これが「自分」=「自我」です。

 それを縁起といい、現代の分析哲学では「自我とは評価関数」であるとなります。突き詰めると「自分」とは無数の情報の網の目の一部なのです。自分にとって重要なものを定義するのが「自我」ということもできます。もっといえば、宇宙のすべての存在を自分にとっての重要度の順に並びかえる関数が「自我」といえます。

 

 そして、悟ってない人は、誤った認識作用が生じるため「自我」があると思ってますが、それが苦しみの原因です。しかし、悟った人は、すべてを「空」として見ているのです。

 釈迦は悟りによって自我はない(または空である)と知りました。自我がなくなった状態ですから、すべてのスコトーマが外れており、すべてを認識することが可能になっています。「自分」も「宇宙」もすべてを同時に認識できるという話です。

 

 一体どういうことでしょうか?

 

 悟ると、自我という評価関数がなくなりますから、重要度に順番はつきません。宇宙のすべてのものを、同じように重要だと感じることができるようになります。他人から洗脳されたものを含めてあらゆる価値観から解放された状態、その境地が釈迦の悟りなのです。

 同じようにコーチングは、スコトーマを消すことで新たな認識を得る技術です。スコトーマが外れることで、これまでの思い込みは消え去り、世界が拡大します。

 スコトーマを外すのに必要なのは、自我を変えることです。つまり、コーチングは、自我という評価関数を変える技術なのです。

 もう少し具体的に話していきましょう。

 

 われわれが考える自我とは、脳すなわち心の中だけに存在します。自我の正体は脳の中にある情報です。自分というものを説明する際、その実体は名前や肩書、好みなど、すべて他者との関係からなる情報でしか説明できない、というのは既にお話ししました。

 そのようにして、私たちは、点の中から自分にとって重要なものだけを選び出しています。だから、自我は自分にとって重要な記憶によって作られた評価関数ということがいえるのです。そして、自我によって生まれるのがスコトーマです。

 

 人間の脳は、自分にとって重要なもののみを認識するようになっています。それをつかさどるのがRASReticular Activating System)というもので、それによって、自分にとって価値が低いと思う情報は遮断されるからです。

 RASとは脳の基底部にある網様体賦活系と呼ばれる細胞の活性化ネットワークで、これがフィルターの役目を果たし、脳が不必要と判断した情報をふるい落とすのです。そして、RASにより見えなくなってしまう認識の盲点を「スコトーマ」といいます。

 

 というように、脳の認知機能は、自分に重要なものしか見えないようになっています。たとえば、目の前の仕事相手は自分にとって重要なので見えるのに、テーブルに置かれた水は大事ではないので目に入らなかったりするということが生じるわけです。

 そういうわけで、スコトーマを外すという意味合いにおいては、コーチングと悟りは、同じことだといえるわけです。

 

 同時に、人は他者からの刷り込みによって、形作られていることがわかりました。人間関係で悩む方も、そうした刷り込まれた基準によって、情報を選別してきた結果今があるともいえるのです。

 とすると、人間関係を本当に良好にしたければ、これまでの自分は一度リセットしない限り、状況に変化はないでしょう。

 自分を本気で変えたいと思うなら、今までの自分を全て捨て去る覚悟がいります。そのために活用できるのが、コーチングというわけです。あなたは今までの自分を激変させたいですか? そう思うなら自分の書き換えができるコーチングは最適なものになるでしょう。人間関係だけでなく、さまざまなテーマに応用できるのもコーチングの素晴らしいところです。

 引用終わり

 

 

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