L-071202011月シークレットレクチャー -06;ゴールはとてつもない才能を目覚めさせる

 

202011月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の初回。3回を通しての全体テーマは「Don’t think, feel!」です。

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当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 

 01目の前の世界はすべて〇〇でつくられている

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 02思考の3つの軸(Three Dimensions of Thought

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 03;じかんかじ(時間舵)

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 04;ゴールこそがコーチングのすべて

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 05「過去は一切関係なし」のリザベーション(reservation

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 06;ゴールはとてつもない才能を目覚めさせる

 

 

 今回が1回目の講義の最終回。これまでの内容を確認してみましょう。

 

    目の前の世界はすべて過去。記憶でつくられている

    記憶は主に“失敗”。“失敗”の記憶にネガティブな情動が紐づいている

    人はwordspicturesemotionsという3つの軸で思考している(思考の3つの軸)

    知識(記憶)がないと認識できないが(スコトーマに隠れる)、知識が新たな認識を妨げる(スコトーマが外れない)

    “現状の外”へのゴール設定により、スコトーマが外れ、時間が未来から過去へ流れはじめる(じかんかじ)

    過去に囚われないために、まずは「過去は一切関係なし」を体得する

    その上で、コーチはクライアントの記憶からブリーフシステムを分析し、ゴールが生みだすまったく新しい“私(世界・社会・未来)”に導く

(スコトーマを外しゴールを設定するのはクライアント自身)

 

 

 では、今回も認知科学者 苫米地英人博士の著書「オーセンティック・コーチング ~本物のコーチング~」(CYZO)より引用します。3回に分けて引用している部分の最後(p3~)です。博士の思い(気)を感じながら、「ゴール」の意義を感じてください。Don’t think, feel

 

 

 前述したようにコーチングのコアとはゴールです。

 しかし、一口にゴールと言っても、いろんな解釈の仕方があります。例えば、「今年の目標は英会話を身につけること」もゴールであり、受験生にとっては「〇〇大学に入る」のがゴールとなるでしょう。ビジネスマンの中には「〇〇会社と取引できるようになるのがゴール」という人もいるはずで千差万別です。

 ところが、コーチングにおけるゴールはいま例に出したようなものとは意味合いが違ってきます。コーチングのゴールには、はっきりした定義があるのです。

 それは「ゴールは現状の外側に設定する」というものです。

 「現状」とは、現在の仕事や生活や収入、夢や希望、心地いいと感じるものと心地よくないと感じるものなどを指します。一言で言ってしまえば、いまの自分を取り巻く環境です。そういった「現状」から抜け出すためにゴールは設定されるべきものです。

 しかし、多くの人は「現状から抜け出たい」と言いながら現状の内側にゴールを設定しています。「今年は売り上げを倍にしたい」「営業成績を恒常的に上げていきたい」「将来は社長になりたい」「部下の信用を得たい」などいろいろとあると思いますが、これらはすべて現状の内側です。

 現状についての詳細は本文を読んでほしいのですが、現状を抜け出したいのに現状の内側にゴールを設定していたら、そこから抜け出すことは不可能でしょう。

 「ゴールは現状の外側に設定する」とは、いまの自分では実現不可能なもの、それどころか、ゴールとして想定すらできないようなものをゴールとして設定することです。これがコーチングにおけるゴールであり、現状から抜け出したいのであれば、そうする以外に方法はないのです。

 引用終わり

 

 

 ゴールとは、1)心から望み、2)自分中心を捨て去り、3)現状の外に設定するもの。

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 博士が書かれているとおり、現状とは「いまの自分を取り巻く環境」のこと。それをコーチングではコンフォートゾーンと呼びます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

環境=コンフォートゾーンは、物理空間に限定されず、情報空間にもひろがっています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 それは脳の発達により情報空間にまでホメオスタシス(恒常性維持機能)が働いているからなのですが、その強力なホメオスタシスにより人はコンフォートゾーンの内側に閉じ込められています。そうとは知らずに。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 前々回(L-069)、ゴール設定とは「目的地を明確にし、しっかり前を向く」ことであると書きました。続けて車の運転に例えたので、「目的地を明確にする」ことをカーナビに目的地を入力するようなイメージで理解した方もいらっしゃると思います。

 

 でも、そうではありません。

カーナビでいうと、データがない場所(=スコトーマ)を目的地として設定するということ。それが「ゴールは現状の外側に設定する」という意味です。

 だからこそ、コーチのサポートを必要とします。

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 いやいや、いくらコーチがいたとしても、データがない場所を目的地にはできないだろう

 そのように思いませんでしたかw

 

 もちろんできます。まずは気楽にゴール設定を!

 「趣味」や「家族」のゴール設定からはじめることをお勧めします。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 たとえそのゴールが厳密な意味では現状の外ではなかったとしても、「目的地が明確になった」ことでエネルギーと創造力がうまれます。

 Q-178:家族ががんで治療中です… -02;エネルギーと創造性の源

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25090742.html

 

 そのエネルギーと創造力が(コーチのサポートにより)高次の抽象度次元に向かうとき、突然スコトーマが外れ、新たな世界が出現します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 そこで今まではまったくわからなかったゴールが見つかります。

 Q-218:わりとすぐに達成できそうなゴールを設定してもよいですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27405307.html

 

 すると、おもしろいもので、他のカテゴリでもスコトーマが外れ、新たなゴールを設定しやすくなります。

 Q-255:バランスホイールは全て現状の外にゴールを設定する方がよいのでしょうか?

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 「ゴール設定とは『目的地を明確にし、しっかり前を向く』こと」をより的確に表現すると、「目的となる抽象度次元を明確にし、しっかり上(高次元)を向く」こと。それがゴール設定の表向きの理由です。

 

 さらに、裏の理由があります。

 それは「あなたの中に眠っている、とてつもない才能を目覚めさせるため」。

 

 最後に苫米地博士の著書「立ち読みしなさい! ~美しいほどシンプルな成功術」(ありがとう出版)から引用します。

 

 

 ◇ゴール設定が持つ2つの顔

 立て続けに大きな秘密を暴露します。

 実はゴールを設定する理由には、「表向きの理由」と「裏の理由」が存在しています。

 まず表向きの理由を発表すると、目標地を明確にすることです。目標値が明確になれば余計なことで迷うことがなくなります。手段や方法も明確になります。

 

 車のカーナビシステムを思い描いてみましょう。

 まず目的地を入力し、その後でルート検索します。目的地がないのにルートを検索することはできません。この目的地こそがゴールだということです。

 そして、目的地ができるだけ明確な方がいい理由としては、カーナビに「九州」とだけ入力するよりも、大分県湯布院町と入力した方が、より明確なルートが分かるからです。

 ただし、この後に話す「真のゴール」については明確なルートは分かりません。

 

 それでは、裏の理由を発表します。

 この裏の理由は非常に重要なことなので、よく聞いてください。

 それは「あなたの中に眠っている、とてつもない才能を目覚めさせるため」です。

 

 いいですか? 大切なことなのでもう一度言います。

 

 あなたの中にはとてつもない才能が眠っています。

 そして、あなたは、その素晴らしい才能にまだ気付いていないだけです。

 

 もしかすると、あなたは自分自身のことを「特に、スバ抜けた能力もない普通の人間」だと思っていませんか?

 もしそうだとしたら、それは大きな間違いです!

 あなたはとてつもない才能を秘めた素晴らしい人です。

 

 分かりやすく簡単に説明すると、私たちにはスイッチが付いています。

 「ON」と「OFF」の単純なスイッチです。

 「ON」になれば、あなたの能力や才能が目覚め、「OFF」の状態であれば、その能力や才能は眠ったままです。

 

 重要なことは、ほとんどの人は、このスイッチが「OFF」の状態になっているだけです。

 「OFF」の状態とは、あなた自身の能力を自分自身でセーブしている状態です。

 しかし、「火事場の馬鹿力」という言葉があるように、一旦スイッチが「ON」の状態になると、私たちはとてつもない力が発揮できるようになります。

 

 先ほどのルフィの話を思い出してください。

 元々、とてつもない才能があるルフィでも、ゴールを設定しなければ、その素晴らしい能力や才能は眠ったままです。目的や目標がなければ、人は本気で行動をしません。

 何の目的もないのに、走る人はいません。

 私たちはただ歩く場合でも、何か目的を見いだして歩いています。

 

 つまり、明確なゴールを設定すると、このスイッチが「OFF」の状態から「ON」の状態に切り替わります。

 そして、「ON」の状態になると、あなたの中で眠っていた能力や才能が目覚めるだけではなく、その能力を劇的に高める力があるのです。

 引用終わり

 

 

 誰もがとてつもない才能を秘めています。

 その才能を目覚めさせるスイッチが「ゴール」であり、スイッチをONにするのが「ゴール設定」からはじまるコーチングの実践です。

 さぁ、内に眠る力を目覚めさせ、どんどん解放していきましょう!

 未来(社会)が皆さんの覚醒を待ちわびています。

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苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

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一緒に楽しみましょう!

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