L-063:2020年9月シークレットレクチャー -03;全面肯定しつつ、“現状の外”を志向する
2020年9月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の最終回。3回を通しての全体テーマは「現世利益」、キーワードは「トータルペイン(とくにスピリチュアルペイン)」です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24505924.html
*初回講義(2020年7月)はこちら↓
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416281.html
*2回目はこちら↓
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_417757.html
当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。
01;「生/life」を磨き上げるもの
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28467657.html
02;高次の抽象度次元に誘う存在、高い抽象度次元を志向する一人ひとり
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28485944.html
03;全面肯定しつつ、“現状の外”を志向する
認知科学者 苫米地英人博士はコーチングのポイントとして「全面肯定」を挙げられています。
人はなぜか自分のことを100%肯定してくれる人がいると能力を発揮できるようにできている
…生粋の科学者である苫米地博士が「なぜ?」を追究していないはずがありません。科学的探究を重ねることは、博士にとってホメオスタシス活動であるはずです。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html
答えを明示せずに「なぜか」と話されるのはきっと、コーチとしての姿勢を示されているのだと思います。スコトーマを外すのは、コーチではなく、クライアント自身です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html
そして、博士の「なぜか」は次の世代への期待であり、願いでもあるはず。「思考し続けよ」と語りかけられている気がします。
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博士がおっしゃる「全面肯定」には、当然、過去や現在も含まれます。「全面」ですから。
「存在を丸ごと受け入れる」というその感覚は、とくに子どもの教育において重要です。「ベーシックトラスト」を育むからです。
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コーチングを学び実践していくと、かつての夢がどんどん実現していきます。
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それは「かつては“現状の外”だったゴールの世界が現状になっていく」ということ。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html
かつての夢が現実化している
…夢が大きければ大きいほど、新たな現実(かつての夢)に対して強力にホメオスタシスが働くことになります。強固なコンフォートゾーンは確かな幸せを感じさせてくれますが、一方でさらなる夢に向かうエネルギーとクリエイティビティを奪ってしまいます。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html
では、全面肯定しつつも、現状に留まる(留まらせる)ことなく“現状の外”を志向し続けるためにはどうすればいいのでしょうか?
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…そこで役に立つのが“失敗”の記憶。悔しさや怒りといった情動に伴う熱いエネルギーです。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html
私があえて“失敗”という言葉を使うのは(トリガー)、さらなるエネルギーとクリエイティビティを生みだすため(アンカー)。
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ただし、そのエネルギーとクリエイティビティには方向性がありません。多くは動物的な情動と一体化しながら、抽象度が下がる方向で一気に発散されてしまいます。まるで爆発するかのように。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html
*詳しくはこちらをどうぞ↓
S-03~:心のエネルギーとは何か? ~カナックス事件に学ぶ“心のエネルギー”をコントロールする方法~(目次)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19879680.html
ポイントは「“失敗”の記憶に紐づく情動に伴うエネルギーを、高い次元の(社会性の高い)ゴールと結びつける」こと。
PMⅠ-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html
繰り返しますが、コーチングを実践し自信がついていくほど、じつは危険。現状維持という大きな落とし穴を前にしたとき、コーチングマインドの真価が問われます。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html
(L-064につづく)
苫米地式コーチング認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
-追記―
生粋の科学者である苫米地博士が「なぜ?」を追究していないはずがありません。科学的探究を重ねることは、博士にとってホメオスタシス活動であるはずです
…そのホメオスタシスが「好奇心」となってあらわれます。
以下、苫米地博士の著書「『感情』の解剖図鑑」(誠文堂新光社)から、「好奇心」の一部分を引用します。その鋭い考察から、博士の「なぜか」の追究の一端を伺い知ることができます。
「好奇心」とは
新しいものを好み、自分にとって珍しいことや未知のことに対し、強い関心や興味を持つ心。物事を探求しようとする心。人それぞれ、ドーパミンの分泌量によってその度合いは異なる。
好奇心を失うことは、生きるのをやめること
歳をとると好奇心が衰えるのは、「自分という個体が生き残ることをやめよう」という本能が働くからです。
次の世代を育て、種を存続させるため、歳をとった生物は必ず死にます。普通は、子ども世代が成体になるころに、親世代が死ぬようにプログラミングされていますが、人間の場合は成長が遅いため、孫世代が成人するころに、祖父母の世代が死ぬようになっています。
そのための準備の一つが、好奇心を失うこと。つまり、ブリーフシステムの更新をやめ、生き残るための活動をやめることなのです。
好奇心を失うことは、ゆるやかな自殺の始まりであるといってもよいでしょう。実際、好奇心を失うと、人は1年半で死んでしまうともいわれています。
また好奇心を失った人、つまり未来志向でない人、新しいことへのチャレンジ精神が欠けている人は、社会においても居場所を失っていきます。
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2022年度のオンラインセミナー(全12回)を企画しました。
メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~Reload&Revolution~」。詳細はこちらでどうぞ↓
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28274321.html
第2回目のテーマは「コンフォートゾーン」です↓
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28496983.html
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クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。
一緒に楽しみましょう!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html
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