Q-246:続・気楽に生きたいのですが ~「気楽に生きる」ということ~ -04;「一人一宇宙」はゴールに向かう夢の一部

 

子どもの頃、私は「努力」や「根性」という言葉が好きでした。反対に「気楽」や「気軽」が大っ嫌い!

 F-109:気楽

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ところが、認知科学者 苫米地英人博士に学ぶ間に、「努力」「根性」がコンフォートゾーン(CZ)の外になり、「気楽」がCZ化していきました。

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 そんな「気楽」について、いただいた御質問に回答しながら考えてみました↓

 Q-238~:気楽に生きたいのですが

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 Q-240~:毎日、無気力感に悩まされています ~気楽に生きる際の注意点~

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 「100%want toで生きよう」「楽しく働こう」といった話をすると、必ずといっていいほど「やりたいことだけで生きられればそもそも苦労はしない」「みんながやりたいことだけやっていたら社会が成り立たない」といった御意見(claim)をいただきます。ときには「楽しく働かれるといい迷惑だ」といった苦言も。

 「want to」や「Not Normal」を貫く生き方は、気楽ではありますが、決して楽ではありません。

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 ところで、want toを非難する人たちのことをドリームキラーと呼びますが、最大・最強のドリームキラーとなるのは誰でしょうか?

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 そう、自分自身。心の中の不安や恐怖・義務感・罪悪感といったものが、want toをいつの間にかhave toに変えていきます。

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では、そんな内なるドリームキリングに対して、どう対応すればよいのでしょうか?

 

 そのような問いを念頭に、「気楽に生きる」ということについてあらためて考えてみました。気楽に読んでくださいw

 

 01;肩書が変われば、機能・役割が変わる

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 02:昇進うつはなぜ起こる?

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 03;昇進うつの解決法

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 04;「一人一宇宙」はゴールに向かう夢の一部

 

 

前回は「昇進うつ」の原因(case)を「『内(セルフイメージ)』と『外(環境肩書き、仕事内容など)』のずれ」であるとし、その解決(plan)として「1)内を外に合わせて変える」と「2)外を内に合わせて変える」を考察しました。

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じつは、この考え方は正しくありません。例えばデカルトの心身二元論の根底にあるような「不完全性定理や不確定性原理以前の西洋哲学」を前提にしているからです。

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すべては「空(くう)」。「まず外(環境肩書き、仕事内容)があって、それに合うように内(セルフイメージ)を変えていく」というような説明になっていましたが、本当は違います。

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 すべての意味のある永続的な変化は、心の中のイマジネーションから始まり、やがて外側の現実を変えていく

All meaningful and lasting change starts first on the inside in your imagination and works its way out into reality.

 

ルー・タイスさんが教えてくださるとおり、まずは心の内に明確なイメージができ、それが外(環境)を構築していきます。

 

私たちが認識している目の前の世界はすべて情報です。

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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

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多くの人がリアルだと信じている物理宇宙は、視・聴・味・嗅・触+言語(+数学)を介した情報処理により構築された情報空間の一部。それは情報処理主体のマインドによりダイナミックに変化する「一人一宇宙」の投影です。

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 抽象度を軸とすると、情報宇宙(空間)の底面が物理宇宙(空間)です。

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 一番情報量が多く、それゆえvividに感じることができる世界

それが物理空間であり、多くの人にとっての“現実”です。

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脳が発達した私たち人類は、物理空間に縛られる他の動物と違って、より高次の抽象空間に生きることができます。しかし、他臓器との進化のタイムラグを原因とするエネルギー供給の問題により、そのポテンシャルをフルに発揮することができません。そのため入力される情報量を無意識レベルで厳しく制限しています。

そのシステムがRASReticular Activating System)、抜け落ちる情報がスコトーマ(scotoma)です。

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どんな情報をRASが選ぶかはブリーフシステムによります。そのブリーフシステムは情動体験や情報の記憶で形成されるもの。自我そのものです。

つまり、目の前にひろがる世界は各人の自我の投影であり、一人ひとり異なるということ。だから「一人一宇宙」です。

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すこし哲学的または宗教的に聞こえるかもしれません。事実、このオリジナルは2600年前に釈迦が語っています。縁起として。

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1930年代以降の量子論の発展により、釈迦の教えが真実であることが明らかになりました。目の前の世界が各人の自我によって再現された情報状態であることは、今や科学的事実です。

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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14687476.html

 

この理がわかると「すべての意味のある永続的な変化は、心の中のイマジネーションから始まり、やがて外側の現実を変えていく」という教えを受け入れることができるはずです。

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ここで重要なのは「心の中のイマジネーションから始まる変化」を自由意思によってコントロールできるということ。

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ここにコーチングの重要な意味と役割があります。

思いどおりに心の中に変化を起こす第一歩がゴール設定です。ルーさんの言葉でいうと「ゴールが先、認識が後」。

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正しくゴールが設定できると、目の前の世界がゴールを達成するためのfieldに変わります。そこでは楽しいことばかりではなく、辛い(と感じる)こと、悲しい(と感じる)ことも起こります。ゴールは現状の外にあり、そもそも宇宙自体が不完全だからです。

F-228~:ゼロトラスト

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ゴールを見失わずエフィカシーを保ったまま“自分”を観察し続けていると(モニタリング&ラベリング)、すべてがゴールとつながっていることが実感できるようになります(T)。

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「大丈夫?」と心配されるような厳しい状況も、「大変だね~」と同情されるような理不尽な状態も、コーチングマインドを持つ者にとってはゴールに向かう大切な夢の一部です。

 Q-213~:「ラベリングを夢の中でも行う」ことの意味

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自分自身のゴールと組織のゴール、さらには社会のゴールを重ねることができる人は、働けば働くほどゴールに近づいていることを実感し、エネルギーが満ち溢れていきます。

それが「楽しく働く」ということです。

昇進しても、たとえ降格したとしても、ますますゴールに近づく夢の一部なのですから、どんどん幸せになっていきます。「昇進うつ」がおこることはなく、「荷降ろし症候群」や「上昇停止症候群」となることもありません。

F-212~:仕事楽しみですか? ~want toが非難される社会~

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では、現時点でゴールを見いだせていない人は「目の前の世界」をどうとらえればよいのでしょうか? 苦難(と感じること)にどのように向き合うべきでしょうか?

 

例えば「とりあえず働いている状況で昇進してしまった。そしたら辛く苦しくなってしまった」という場合なら、前回言及した「1) (結果として)内を外に合わせて変える」ことに取り組みましょう。まずは暫定的なゴール設定からw  ぜひコーチにアクセスしてください。

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次回は「1)内を外に合わせて変える」ために体得するべき「時間の流れ」についてまとめます。

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ポイントは「前後関係」と「因果関係」の理解です。

 

Q-247につづく)

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

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 2022年度のオンラインセミナー(全12回)を企画しました。

メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

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 第1回目のテーマは「A次元」です↓

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一緒に楽しみましょう!

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