Q-242:毎日、無気力感に悩まされています ~気楽に生きる際の注意点~ 後編;無気力とやる気のなさ

 

子どもの頃、私は「努力」や「根性」という言葉が好きでした。反対に「気楽」や「気軽」が大っ嫌い!

 F-109:気楽

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情動を伴った体験や情報の記憶により、「『努力』『根性』を好ましく感じ、『気楽』『気軽』を忌み嫌うブリーフ」がつくられていたのだと思います。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

ところが、認知科学者 苫米地英人博士に学ぶ間に、「努力」「根性」がコンフォートゾーン(CZ)の外になり、「気楽」がCZ化していきました。

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 *「気軽」は△。その理由はこちら↓

 Q-060:「気軽」という言葉の奥底に潜むもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13215570.html

 

 そんな「気楽」について、いただいた御質問に回答しながら考えてみました↓

 Q-238~:気楽に生きたいのですが

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418094.html

 

 今回は、別の御質問に回答しながら、「気楽に生きる際の注意点」について考察したいと思います。

 (質問には変更を加えています)

 

 

Qバランスホイールの中で現状の外のゴールがなくなってしまいました。毎日、無気力感に悩まされており、薬も服用しております。

現状の外にゴールを設定することに、あまりにも深い絶望を感じてしまいました。

 

 前編;“現状の外”に疲れたら

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28303455.html

 中編;3つのコミュニケーション

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28329961.html

 後編;無気力とやる気のなさ

 

A3:前回(Q-241)、ヒーラー&コーチ(×医師)として私がいつも意識に上げている「3つのコミュニケーション」を紹介しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

それら3つのコミュニケーションを実践すると、相手との関係性が良好になるだけではなく、自分自身を丸ごと肯定することができるようになります。なぜなら、「今までの私(私たち)」と「ゴール側の私(私たち)」をともに包摂する大きなゲシュタルトができるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 より大きなゲシュタルトができるほど(connect the dots)、ますます気楽になっていきます。そして、「見せかけの安らぎ」が不要となり、「自分の実存の意味」を見いだしながら、「自分自身に立ちかえる」ことができるようになっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 理解が深まり、“意味”がわかるからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 

 わたしたちは患者に安らぎを与えなかった。形而上学的軽率という見せかけの安らぎを与えなかった。また患者が自分の実存の意味を見出して、自分自身に立ちかえらないかぎり、わたしたちは患者が安らぐのを許さなかった

ヴィクトール・フランクル(Viktor Emil Frankl

 

 

 前編(Q-240)で「自分の心と向き合う」という表現には注意が必要だと書きました。その理由はクリアでしょうか?

 

 私の答えは「『自分の心』にフォーカスするほど、過去(wBSp)に囚われ、未来(w1)が思い描けなくなる」から。

 

 *「w」「p」「w1」はこちら↓

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 ところで、認知科学者 苫米地英人博士は、「無気力(感)」をどのように考えていらっしゃるのでしょうか?

 以下、博士の著書「『感情』の解剖図鑑」(誠文堂新光社)から引用します。

 

 

疲労からくる無気力と間違ったゴール設定によるやる気のなさ

 現代のサラリーマンには、無気力な人が少なくありません。仕事をやる気はあるのに、身体がついていかないのです。その原因は、睡眠不足や栄養不足です。身体と心にいいものを食べてしっかり眠ることが、無気力を克服する一番の方法だといえます。

 また、何かやりたいこと、達成したいゴールがあり、それに向かって全力で取り組んだ結果、気力を使い果たしてしまうこともあります。その場合も、ゆっくり休養をとる以外に、気力を回復する方法はありません。

 一方、身体は動くのに、「無気力で会社に行けない」という人の多くは、「会社の仕事をやる気がない」人です。

 彼らは、会社に行かないために、「体調が悪い」「気持ちが沈んでいる」など、さまざまな理由を作り出します。つまり、「会社に行かない」という方向に、たくさんの気力を使っているのです。

 何かを「やる気がない」というのは、ゴールが間違っている状態です。本当はやりたくないと思っていることを、無理矢理やっているから、やる気が起きなくなってしまうのです。「やる気がない」状態を克服するには、現在、ゴールだと思っているものを見直し、本当にやりたいと思えることを見つけるしかありません。

 引用終わり

 

 

 もしも「現状の外にゴールを設定すること」に「深い絶望」を感じたなら、物理的身体を整えながら自分の心と向き合ってください。

 前編;“現状の外”に疲れたら

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28303455.html

 

 その時は過去(wBSp)に囚われないように気をつけながら、「3つのコミュニケーション」を意識に上げてください。

 中編;3つのコミュニケーション

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28329961.html

 

 そして、「過去(wBSp)」も「未来(w1)」もすべて包摂した“自分”としっかり向き合うのです。そのときの“自分”とは「縁起宇宙中にひろがる自我」のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 本気で向き合っているとスコトーマがどんどん外れ、スピリチュアルペインを感じるとともにシンプルな問いかけが聞こえてくるはず。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24706915.html

 

 

 本気のゴールは何か? どんな世界を実現したいのか?

 

 

 それは縁起宇宙=自我からのメッセージです。

 F-117~Field of Dreams

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_390942.html

 

私は「心の声が聞こえてくるまでマインド(脳と心)に負荷をかけ続けること」が重要だと思っています。ニーズがないと閃きはおこらないから。

そのニーズはゴールが生みだします。「どんな世界を実現したいのか?」という“声”の「因であり、果でもあるもの」がゴールです。

 

そもそも負荷がかかっていないこと自体が問題(case)です。それは現状のCZにどっぷりつかっているということだから。それがフランクルのいう「見せかけの安らぎ」。

だからこそ、“現状の外”にゴールを設定(更新)し続けるのです(plan)。「自分の実存の意味」を問いながら。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

その時に「無気力」「絶望」に陥らないこと。

そのために常にリラックスを心がけましょう。そして、挑戦自体を楽しんでください。「うまくいかない」「何とかしたい」の先にある光(希望)を感じながら。

F-155:「怒りと絶望しかありません」という言葉に感じた希望

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23743308.html

 

 最後にもうひとつ。この事実をいつも心に留めておいてください。

 

すべてマインドが生みだしている

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 

 以上、私の回答です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

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