Q-241:毎日、無気力感に悩まされています ~気楽に生きる際の注意点~ 中編;3つのコミュニケーション

 

子どもの頃、私は「努力」や「根性」という言葉が好きでした。反対に「気楽」や「気軽」が大っ嫌い!

 F-109:気楽

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情動を伴った体験や情報の記憶により、「『努力』『根性』を好ましく感じ、『気楽』『気軽』を忌み嫌うブリーフ」がつくられていたのだと思います。

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ところが、認知科学者 苫米地英人博士に学ぶ間に、「努力」「根性」がコンフォートゾーン(CZ)の外になり、「気楽」がCZ化していきました。

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 *「気軽」は△。その理由はこちら↓

 Q-060:「気軽」という言葉の奥底に潜むもの

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 そんな「気楽」について、いただいた御質問に回答しながら考えてみました↓

 Q-238~:気楽に生きたいのですが

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 今回は、別の御質問に回答しながら、「気楽に生きる際の注意点」について考察したいと思います。

 (質問には変更を加えています)

 

 

Qバランスホイールの中で現状の外のゴールがなくなってしまいました。毎日、無気力感に悩まされており、薬も服用しております。

現状の外にゴールを設定することに、あまりにも深い絶望を感じてしまいました。

 

 前編:“現状の外”に疲れたら

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 中編:3つのコミュニケーション

 

A2下記の文章はヴィクトール・フランクル(Viktor Emil Frankl1905~1997年)のもの。著書「苦悩の存在論 -ニヒリズムの根本問題」(新泉社)からの引用です。

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 わたしたちは患者に安らぎを与えなかった。形而上学的軽率という見せかけの安らぎを与えなかった。また患者が自分の実存の意味を見出して、自分自身に立ちかえらないかぎり、わたしたちは患者が安らぐのを許さなかった

 

 

 ヒーラー&コーチ(×医師)としての秘密をお話しします。私はいつも「3つのコミュニケーション」を意識に上げています。

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 シンプルに表現すると、

1)ラポールを形成する = Healing

2)情報場を最適化する = Logical Thinking

3)現状の外に飛びだす = Coaching

 

 以下、簡潔に説明します。

 

 

 1ラポールを形成する = Healing

 私たちが認識している目の前の世界は、すべて幻想です。

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 *詳しくはこちら↓

 Q-220:ゴールに対するスケジュールはたてますか? <後編;人類には“今”しかない>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27478021.html

 

 「幻想」とは「いちばん臨場感が高いイメージ(I×V)」のこと。その「I×V」がその人にとっての「現実(R)」です。

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私たちは各自の幻想の世界に生きている一方で、その幻想を共有することができます。

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 共有したイメージの世界(I)に高い臨場感を持つことができれば(V)、同じようにホメオスタシスレベルをずらすことができ、コンフォートゾーンを共有することができます。

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 *ホメオスタシスはこちら↓

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 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

その時に生まれる“親近感”が「ラポール(rapport)」です。

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 ラポールが形成されると、RAS&スコトーマの働きにより、同じようなことを認識し、同じように理解し、似たような評価で、同じような判断を行うようになります。

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 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 そのような状況(ラポール形成)でしっかりリラックスとゆらぎを共有してもらうことが第1のコミュニケーション。ヒーリングです。

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2)情報場を最適化する = Logical Thinking

 しっかりリラックスしゆらいでいれば、前頭前野優位を保ちながら本来の能力を発揮することができます。反対に大脳辺縁系優位になってしまうと、心身とも緊張しパフォーマンスが低下します(ファイト・オア・フライト)。

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 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 前頭前野優位を保つことができると、高次の抽象度次元の情報を正しく見て、その因果関係を再構築することができます。アサンプションアップデートによる最適化です。

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 *抽象度はこちら↓

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 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 再構築・最適化に有用なのがトゥールミンロジック。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html

 

 *詳しくはこちら↓

 S-01~:よりより議論のために

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_254557.html

 

 トゥールミンロジック(ディベート)をフル活用しながら、共有している情報場を再構築・最適化していくことが第2のコミュニケーション。それは論理的思考の実践です。

 

 

 3)現状の外に飛びだす = Coaching

 トゥールミンロジック(ディベート)の目的は、「論理的思考によりスコトーマを外し、不完全性を前提に最適解を最短時間で導く」こと。

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 繰り返しますが、それは「現状の最適化」。実行(実装)により理想が現実化する一方で、新たな難題が生じます。変わらないコンフォートゾーンが生みだす「現状維持の壁」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

 ゴールを設定(更新)し取り組むうちに、その壁を乗り越えることができます。ゴールのポイントは 1)心から望み、2)自分中心を捨て、3)現状の外に設定する。ハイレベルの「現状の外」とは、「論理という系の外」のこと。論理を超えた抽象度次元(超論理)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html


 そんな「現状の外」にゴールを設定しエフィカシーを高めることができると、目の前の世界がすべてゴール実現のためのプロセスに感じられます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 「超論理なのに『T』」という状態です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18456250.html

 

 結果として、ブリーフシステム=自我=pが書き換わっていきます。

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 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 *「関数p」については下記記事で。苫米地博士のすごい講義を取り上げています↓

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 書き換わったブリーフシステム=自我=pは、これまでの過去の呪縛からすっかり解放されています。それが論理の壁を乗り越えた先で手に入れるシンの自由です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 現状の外で自由を手に入れるサポートが第3のコミュニケーション。それはヒーリングと論理的思考を包摂したコーチングのことです。

 

 

 それら3つのコミュニケーションを実践すると、相手との関係性が良好になるだけでなく、自分自身を丸ごと肯定することができるようになります。なぜなら、「今までの私(私たち)」と「ゴール側の私(私たち)」をともに包摂(包含)する大きなゲシュタルトができるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 より大きなゲシュタルトができるほど(connect the dots)、ますます気楽になっていきます。そして、「見せかけの安らぎ」が不要となり、「自分の実存の意味」を見いだしながら、「自分自身に立ちかえる」ことができるようになっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 理解が深まり、“意味”がわかるからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

Q-242につづく)

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

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 2022年度のオンラインセミナー(全12回)を企画しました。

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 第1回目のテーマは「A次元」です↓

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一緒に楽しみましょう!

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ヴィクトール・フランクル(Wikipedia)

ヴィクトール・フランクル

Wikipediaより引用