Q-240:毎日、無気力感に悩まされています ~気楽に生きる際の注意点~ 前編;“現状の外”に疲れたら

 

子どもの頃、私は「努力」や「根性」という言葉が好きでした。反対に「気楽」や「気軽」が大っ嫌い!

 F-109:気楽

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情動を伴った体験や情報の記憶により、「『努力』『根性』を好ましく感じ、『気楽』『気軽』を忌み嫌うブリーフ」がつくられていたのだと思います。

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ところが、認知科学者 苫米地英人博士に学ぶ間に、「努力」「根性」がコンフォートゾーン(CZ)の外になり、「気楽」がCZ化していきました。

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 *「気軽」は△。その理由はこちら↓

 Q-060:「気軽」という言葉の奥底に潜むもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13215570.html

 

 前回まで、そんな「気楽」について、いただいた御質問に回答しながら考えてみました。

 Q-238~:気楽に生きたいのですが

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 今回は、別の御質問に回答しながら、「気楽に生きる際の注意点」について考察したいと思います。

 (質問には変更を加えています)

 

 

Qバランスホイールの中で現状の外のゴールがなくなってしまいました。毎日、無気力感に悩まされており、薬も服用しております。

現状の外にゴールを設定することに、あまりにも深い絶望を感じてしまいました。

 

前編;“現状の外”に疲れたら

 

A1:苫米地式コーチング認定コーチとして、クライアントさんには「ゴールからすべてが始まる」と説明しています。

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 私の師は認知科学者 苫米地英人博士。その苫米地博士の師はコーチングの祖 ルー・タイスさんです。ルーさんの言葉に「ゴールが先、認識は後」という言葉があります。

 Q-030:「ゴールが先、認識が後」とは?

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 Goal comes first.

 

 「ゴール(設定)がすべてのはじまりである」という教えを、クライアントさんにしっかりと伝え、私自身もいつも意識に上げています。

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一方で、私はゴール設定の前段階にも注力しています。ヒーラーとして。

コーチングにはヒーリングが必要です。そのヒーリングにはコーチングが役立ちます。

詳しくはこちらでどうぞ↓

Q-068:認知的不協和の… vol.5;ヒーリングとコーチングの関係

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14400982.html

Q-069:認知的不協和の… vol.6;セルフヒーリングとセルフコーチングのコツ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14524490.html

 

ヒーリング&コーチングを探求するモチベーションの源泉はゴール!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 私のゴールは幼少期の情動体験から生まれたものです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6854577.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7031387.html

 

 真面目に考察すると、他人から刷り込まれたブリーフが生みだすwantであり、「無人運転」「自動運転」といえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

 苫米地博士のパーソナルコーチングを受けている間、そのことについて徹底的に考えました。コーチとなり7年目に入っていますが、じつは今も考え続けています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 本気のゴールは何か? どんな世界を実現したいのか?

 

 

 もしも「現状の外にゴールを設定すること」に疲れたなら、ちょっとその“場”から離れてみましょう。“場”とは、もちろん、超情報場のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

 

 具体的にいうと「ゴールのカテゴリを変える」。

もしも「職業」や「ファイナンス」で疲弊したなら、「趣味」「家族」「健康」などにフォーカスすることをお勧めします。

 いろいろな意味で、ゴールのバランスホイールはとても重要です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28095246.html

 

 「無気力感」をちゃんと自覚(モニタリング)できていれば大丈夫です。

 Q-198:ネガティブループにはまって止観やヒーリングにすら取り掛かれません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26282829.html

 

 呼吸を意識に上げながらリラックスとゆらぎを得ていきましょう。心身が整ったら、心静かに自問してください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28037699.html

 

本当に「無気力」なのか? それとも「やる気がない」だけなのか?

 そして

 本気のゴールは何か? どんな世界を実現したいのか?

 

 

 「無気力」は「No Energy」。身体が疲れきっていたり、弱っていたりして、エネルギーがない状態を指します。

多くの場合、原因は抽象度が最も低い物理空間にあります。よって、対処もまずは物理空間で行います。「4つのR」でいうと、RelaxRestRecreationです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 一方、体力はあるのに、物事に取り組む意欲が湧かないのが「やる気がない」。

 この場合、主な原因は物理空間上の身体ではなく、より高次の情報空間、すなわち心にあります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 身体と心、脳と心はそもそも同じものです。同じものの抽象度の違い。「身体と心」「脳と心」でひとつです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24617501.html

 

 もしも「深い絶望」を感じてしまったなら、まずは物理的身体を整えましょう。休養や栄養に気を配りながら。必要なら薬物治療も受け入れて。

 Q-116:薬に頼ることに、じつは、抵抗があります

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20477470.html

 

 その後は必ず自分の心と向き合ってください。

 (↑この表現には注意が必要です。その理由は?)

 

 続きは次回に(Q-241)。

 それまでの間、下記の文章の意味を考えてください。ヴィクトール・フランクル(Viktor Emil Frankl1905~1997年)の著書「苦悩の存在論 -ニヒリズムの根本問題」(新泉社)からの引用です。

 

 わたしたちは患者に安らぎを与えなかった。形而上学的軽率という見せかけの安らぎを与えなかった。また患者が自分の実存の意味を見出して、自分自身に立ちかえらないかぎり、わたしたちは患者が安らぐのを許さなかった

 

Q-241につづく)

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

「無気力」は「No Energy」。身体が疲れきっていたり、弱っていたりして、エネルギーがない状態を指します。多くの場合、原因は抽象度が最も低い物理空間にあります。よって、対処もまずは物理空間で行います。「4つのR」でいうと、RelaxRestRecreationです

 

 残りの1つはRelation。それは関係性のこと。

最近、「リモートでもいいので誰かとつながってください。安心感を得られ、不安が和らぎます」という主張(claim)を目にしました。

間違いではありませんが、それは極めて物理に近い情報次元での対処。RelaxRestRecreationと同じレベルです。

 

 本来のRelationは「高次の情報次元にひろがる縁起」のこと。よって、苫米地式で考えると、4つめの「RRelation」とは「超瞑想の実践」といえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 以下、苫米地博士の著書「思うままに夢がかなう 超瞑想法」(PHP研究所)からの引用です。

 

 超瞑想とは、自分の心をコントロールして、自分や世界を形作っている関係性(ネットワーク)を変えることで、自分や世界のあり方を自由自在に変えてしまうことです。それはオカルトとはまったく次元の異なる、科学的ともいえる行為です。

 

 

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 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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PM-04-04:収容所生活中にフランクルが発見した「健康」の源泉とコーチングの関係

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