Q-238:気楽に生きたいのですが 前編;3つのチェックポイント

 

子どもの頃、私は「努力」や「根性」という言葉が好きでした。反対に「気楽」や「気軽」が大っ嫌い!

情動を伴った体験や情報の記憶により、「『努力』『根性』を好ましく感じ、『気楽』『気軽』を忌み嫌うブリーフ」がつくられていたのだと思います。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

ところが、認知科学者 苫米地英人博士に学ぶ間に、「努力」「根性」がコンフォートゾーン(CZ)の外になり、「気楽」がCZ化していきました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 *「気軽」は△。その理由はこちら↓

 Q-060:「気軽」という言葉の奥底に潜むもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13215570.html

 

 そんな「気楽」について、いただいた御質問にお答えしながら考えていきたいと思います。もちろん気楽にw

 F-109:気楽

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 

Q:気楽に生きたいのですが、なかなかできません。頭ではわかっていても、目の前の仕事や生活をこなすのがやっとです。体が続くうちはいいのですが、この生活がずっと続くのかと思うと不安でたまりません

 

 前編;3つのチェックポイント

 

A1:「気楽に生きたいがなかなかできない」の「気楽に生きたい」はwant to

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

want to(~したい)の反対であるhave to(~ねばならない)の場合、無意識が強力に抵抗します。それを「創造的回避」と呼びます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040752.html

 

want toであれば、本来のエネルギーと創造力を発揮して、どんどん実現していきそうなものです。ところが、実際には「~したいがなかなかできない」というケースが少なくありません。そうですよねw

 

 そんな場合は、いったん立ち止まり、1)ゴール、2)エフィカシー、3)コンフォートゾーンの順に確認してみましょう。

 

 

1)ゴール

コーチングの祖 ルー・タイスさんの言葉に「ゴールが先。認識は後」というものがあります。まずはゴール! ゴールがすべてのはじまりです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8583393.html

 

 ゴールを設定する際のポイントは3つ。「心から望むもの」「自分中心を捨てる」「現状の外」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 コーチングを御存知の方は痛いほどわかっていると思いますが、じつは、ゴールを設定することは簡単ではありません。たいていは最初の「心から望むもの」でつまずきます。

 なぜなら、「心から望む」を明らかにするためには“自分”を定義する必要がありますが、その“自分”は他人や社会によりつくられているから。

さらにいうと、“自分”は宇宙中にひろがっています。それが部分関数としての自我です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 よって、ゴールを設定するためには、宇宙を理解した上で“自分”を定義しなおす必要があります。じつは、それが「気楽」のはじまり。この部分は次回(Q-239)掘り下げます。

 (待てない方はこちらをどうぞw↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 

 2)エフィカシー

 エフィカシーとは「自分のゴールを達成する能力の自己評価」のこと。よって、ゴールが不明瞭であったり、そもそも設定されていない場合、高めることができません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 ゴールがちゃんと設定できていれば、エフィカシーは自分次第です。「自分のゴール達成能力の自己評価」だから。

ところが、エフィカシーを高めることも簡単ではありません。コーチの働きかけが必要です。

 *苫米地博士の働きかけはこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23743308.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25388178.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25645972.html

 

 ちなみに「エフィカシー理論」における世界的権威 アルバート・バンデューラ博士(Albert Bandura19252021年)は、「人生をコントロールする能力の程度に対する信念が健康に影響を与える」と述べています。

つまり、エフィカシーが健康を左右するということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859675.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859896.html

 

 コーチングの実践によりエフィカシーを高めることは、個人レベルの健康だけでなく、社会レベルの“健康”、すなわち平和のために欠かせません。

 F-026:最近の研究調査で明らかになった日本の課題とその解決法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8430748.html

 

 

 3)コンフォートゾーン

 コンフォートゾーン(CZ)とは「セルフイメージにより決められる、その人にとって心地がよい空間」のこと。CZの中ではリラックスした状態でいられ、IQが上がり、パフォーマンスが向上します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 ゴールを設定しエフィカシーを高めていくと、ゴール側の世界(未来)と現状という2つのCZができます。その時に(その間に)新たなエネルギーとクリエイティビティが生じます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25090742.html

 

 通常、人が維持できるCZはひとつ。どちらか一方だけが強力なホメオスタシス(恒常性維持機能)によって維持されます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 現状というこれまでのCZを打ち破り、ゴール(未来)側を新たなCZとすることもけっして簡単ではありません。強力な「現状維持の壁」を打破するための工夫が必要。それが“臨場感”です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

 その“臨場感”を高めるために(現状のCZ<ゴール側のCZ)、「アファメーション」や「ビジュアライゼーション」を行い、日々のセルフトークをコントロールし続けます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25482691.html

 

Q-239につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

そんな場合は、いったん立ち止まり、1)ゴール、2)エフィカシー、3)コンフォートゾーン の順に確認してみましょう

 

 止めて観ることを止観(しかん)と呼びます。止めるのは煩悩と呼ばれる心の動き、観るものは自分の思考や感覚です。詳しくは下記ブログ記事をどうぞ。苫米地博士の著書「超悟り入門」(徳間書店)より引用しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18576926.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18684707.html

 

 

-告知-

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html