L-05420207月シークレットレクチャー -04;小乗から連綿と受け継がれる大乗へ

 

20207月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の初回。3回を通しての全体テーマは「現世利益」、キーワードは「トータルペイン(とくにスピリチュアルペイン)」です。

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講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 

 01;現世利益の多くは「理想的な現状」のこと

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 02;縁により「呪縛」は「希望」にかわる

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 03;縁起とはホメオスタシスが働く〇〇

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 04;小乗から連綿と受け継がれる大乗へ

 

 

前回(L-053)、認知科学者 苫米地英人博士が提唱される「サイバーホメオスタシス理論(CH理論)」を紹介しました。

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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

ホメオスタシス(Homeostasis)とは、「恒常性維持機能」のこと。私たちが環境の変化にもかかわらず体温や血圧、心拍数といったものを保つことができるのは、この機能によります。そんな恒常性維持機能が「情報空間にまで働いている」というのがCH理論です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 五感で感じ取る世界だけでなく、思考で生みだされる次元にまでホメオスタシスが拡張しているということは、「ホメオスタシスで維持される“私”、すなわち自我は物理空間に限定されない」ということ。

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  “私”=自我は時空を超えてひろがっています。縁起として。

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 CH理論の次のステップである「超情報場理論(仮説)」まで加味すると、その縁起の一部に人の認知があると考えることができます。

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 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

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 その認知は高い抽象度から生じます。人の認知も含めた縁起=自我=“私”は抽象度が高いところが先にあるのです。因として。

苫米地博士に学びながら、私は、その「因」に戻っていく過程が「人間形成」「進化・向上」なのだろうと感じています。

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 そんな「因」に戻る過程のどこかで意識が“個”を超越すると、“私”=自我が大きな全体(=縁起)の一部であることが実感できます。それは新たなゲシュタルトの構築です。

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 その「個を超えたゲシュタルト構築」を、アブラハム・マズローは「self-transcendence(自己超越)」と名付け、スティーブ・ジョブスは「connect the dots」と表現しました。

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 それは「個の小さな願望から始まった小乗」が「時空を超え連綿と受け継がれる大乗」へと変化していく(因に戻る)ことでもあります。そんな意識状態で過ごす日々そのものが「現世利益」です。なぜなら、それはスピリチュアルペインの克服だから。

 L-00720201月シークレットレクチャー -07;スピリチュアルペインとは?

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 再び私の「過去語り」に戻ります。前々回も触れた「だまし討ち」の詳細です。

 

 2007年、突然、病院長に就任することになった私は、「平成研究会」という名の学習会を立ち上げました。職員の「平成」を実現するために。

 PM-07-09~11:「平成」という元号に埋め込まれたコード

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 とは言うものの、「どうすれば『平成』を実現できるか?」がクリアだったわけではありません。むしろ、私自身が苦しみもがいているような状態でした。

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 2年に及ぶ暗中模索が続いた後、ついに“光”を見いだしました。それが苫米地博士の情報場に初めて触れた時の実感。

 その後、計300回開催した「平成研究会」は、苫米地理論やコーチングについて学ぶ場に変わっていきました。そして、青山龍マスターコーチによる病院へのPX2導入が実現。さらには、苫米地博士による霧島市(鹿児島県)での講演という夢までもが現実化しました。

 PM-03-17~18:苫米地理論との出会い ~現状の外のイメージ実現と挫折~

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 このブログをお読みの方には、その過程を肯定的に理解していただけるはずです。

 ところが、病院の経営陣はそうではありませんでした。

 

 20184月、突然、病院の顧問弁護士から「あなたはすでに辞めている」という通知が届きました(←実話です)。法律違反はもちろんのこと、憲法で保障された基本的人権をも踏みにじるような愚行と悪意に心底驚きました。

私の方も弁護士をたてると、病院側はすぐに調停を申し立てました。そのタイトルは「20183月末で退職している事件」(←本当に実話です)。

 退職は真っ赤なウソ。完全なだまし討ちです。最初から論理が破綻していた経営陣は“証拠”として誹謗中傷だらけの文書(「タケハラはこんなにイヤなヤツです」)と職員90名以上の嘆願書(「だから、職員一同やめて欲しいと願っています」)を提出しました。裁判所に。

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信じられないでしょうが、これも本当の話。その“証拠”は病院側の主張を自ら否定することになりました。自滅するほどIQが低下していたのは、「ファイト・オア・フライト」に陥ったからでしょう。

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 ちなみに、“証拠”には「タケハラはいつも苫米地理論を研究している」「タケハラは職員にwant toで働こうと呼びかけ、自分は本当にwant toで働いている」といった内容が書かれていました。念のために記しておきますが、院長を務めた11年の間、私は他のどの医師よりも多く働きました。病院内で。その上で医師会活動や大学・行政関連の会議に出席するなど、病院外での活動もこなしていました。嫌いな宴席への出席も含めて。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 そんな私の「本当にwant toで働いている」という姿が、「タケハラはこんなにイヤなヤツです」という主張(claim)の根底にある唯一の事実(data)。事実と主張をつなぐ根拠(warrant)はきっと「want toなど許せない」なのでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

 そういう判断に至る理由は「経営陣自身がhave toで生きているから」のはずです。Have toに満ちたコンフォートゾーンを崩されることがたまらなくイヤだったものと思われます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13837769.html

 

 一連の経験を通じて、私は、「want toばかりしている」が誹謗中傷ではなく誉め言葉になる社会、いや当たり前になっている未来の実現を思い描きました。それは「コレクティブエフィカシーの実現」というゴールが生み出すビジョンです。

 F-026:最近の研究・調査で明らかになった日本の課題とその解決法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8430748.html

 

 

 最後に「過去語り」に関する質問をひとつ。

 

私はなぜ“失敗”したのでしょうか?

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 その本質的な理由(ケースサイド)と抜本的な解決(プランサイド)を考えてください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 見いだした答えは「現世利益」を実現するための重要なポイントになるはずです。そして、それは「過去語り」を「未来語り」に書き換えていく秘訣でもあります。

次の講義ブログ化の際に取り上げます(20208月シークレットセミナー)。

 

 

愛の反対は憎しみではない。無関心だ

 美の反対は醜さではない。無関心だ

 信仰の反対は異端ではない。無関心だ

 生の反対は死ではない。生と死の間(にあるもの)への無関心だ

 

The opposite of love is not hate, it’s indifference.

The opposite of beauty is not ugliness, it’s indifference.

The opposite of faith is not heresy, it’s indifference.

And the opposite of life is not death, but indifference between life and death.

 

エリ・ヴィーゼル(19282016年) 
1986
年にノーベル平和賞を受賞したハンガリー(当時)出身のユダヤ人作家

 

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

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