F-218:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ <2nd. Step;絶対大丈夫!>
若い頃の私は、「不安と不満」「悲しみと怒り」が混ざり合ったような混沌の中で生きていました。
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無理に押さえつけようとする力に猛烈に反抗する感じで。
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あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして贈ります。
<1st. Step;「どうせ私なんか」と思った時は…>
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2nd. Step;絶対大丈夫!
…誰もが、とても大切な存在(部分)で、すごく重要な関係(全体)の一部。誰が欠けても全体は成り立ちません。それが宇宙の理です。
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だから、大切な人たちのために、その中心である自分自身のために、しばらく逆腹式呼吸とイメージングを続けてください。
…リラックスしてきましたか?
すっかり心身が軽くなったと思ったら、続きを読み進めてください。
それでは大切なことを話します。びっくりしないで聞いてください。
「どうせ私なんか…」と思うときの「私」とは、じつは、本当のあなたのことではありません。「私はすごい」と感じる時の「私」も同じ。
それらの「私」は、これまでの人生でまわりから浴びせられてきた言葉で作り上げられたイメージにすぎません。「まわり」とは親であり、先生であり、友人たち
…つまり、すべて他人。さらに人だけではなく、常識や決まり事、価値観といった社会からの刷り込みも含まれます。
それが「私」の正体。「私」とはブリーフシステム(BS、Belief System)のことです。
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時間でいえばすべて過去。だから「どうせ私なんか…」など考えるだけ無駄。その「私」はそもそも本当のあなたではないのだから。
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あなたが直面しているクライシス(危機)、そして今感じているネガティブな思いは、むしろチャンスだといえます。他人および過去の記憶でつくられた「私」から抜け出すためのチャンスです。
「クライシス(crisis)」の語源はラテン語の「Krisis」で、その意味は「転換点」。実際、クライシスはチャンスに変えることができます。すべてマインド(脳と心)次第です。
F-035~:クライシス(危機)の本質
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_395184.html
もしも他人のモノサシや社会からの刷り込みで作られた「私」を肯定してしまったなら、あなたはますます過去から抜け出せなくなるでしょう。自分の頭で考えているつもりでも、「私」が他人であり過去である以上、その言動は必ず「無人運転」「自動運転」です。
F-089~:無人運転と自動運転の違い ~シーサイドライン逆走に思う~
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先ほど「『私』とはブリーフシステム(BS)のこと」と書きました。BSとは「認識・理解・評価・判断のパターン」のこと。それは「未来を予測する期待のパターン」であり、「個人の心理的特性(人格)」でもあります。
もしも未来予測が恐怖と結びつくものであれば、人は不安を抱きます。不安とは「未来の恐怖の予期」のこと。悲しみや怒りは過去の出来事から起こりますが、不安は想像上の未来から生じます。
そして今、世界中のあちらこちらで、若者ほど不安に襲われ苦しんでいます。
(その理由はこちらで↓)
F-129:The Sweet Hello, The Sweet Goodbye -1;不安に襲われる若者、希望を失う老人
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21892496.html
不安とは「未来の恐怖の予期」
つまり、不安を感じるには時間と空間を超えた予測や推論を行うことが不可欠ということ。それは大脳、とくに前頭前野が発達した人間だけができることです。不安は情報空間に強い臨場感を感じることで自ら生み出しているのです。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html
とても大切なことなのでしっかり理解して欲しいのですが、前回も述べたとおり「最も臨場感が高いイメージがそのときのリアル」です。
PMⅠ-02-19:夢をかなえる方程式 I×V=R
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html
情報空間をリアルに感じられる人間は、どんな動物よりもエネルギーと創造性に満ち溢れています。
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一方で、そのエネルギーと創造性は、不安によって簡単に失われていきます。自分や大切な人たちを傷つけながら。
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もう少しブリーフシステムと不安の関係を掘り下げてみましょう。
ブリーフシステムとは、シンプルに表現すると「AならばB(A→B)」という因果関係のパターン認識のこと。そのパターンが自我や世界観を形成する基礎となります。
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何かを体験し情報が入力されると、脳はそれをブリーフシステムと照らし合わせて評価します。その結果、「この情報が入ってきたということは(A)、将来このような恐怖体験が起きるかもしれない(A→B)」という推論が行われ、不安が生じるのです。
F-114:情報が書き換わると現実が変わる vol.5;「幸せなら手を叩こう♪」(ワーク付き)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20477749.html
私がよく説明する「ファイト・オア・フライト」は、恐怖や不安によって「人を人たらしめる前頭前野(理性)」より「動物的な大脳辺縁系(情動)」が優位になってしまう状態です。それはまさしく「戦うか、逃げるか」というような心理状態。一時的にIQが低下しています。
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もしも「ファイト・オア・フライト」に陥りそうになったら(陥ったなら)、まずは呼吸を意識に上げてみましょう。前回話したように。
全身の力を抜きながらしばらく呼吸を続け、「エネルギーに満ちた私」をイメージしなおしてみましょう。
F-217:不安と不満のはざまで…
<1st. Step;「どうせ私なんか」と思った時は…>
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その後はこのようにセルフトークしてください。「絶対大丈夫!」と。
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たとえ「ファイト・オア・フライト」を防ぐことができたとしても(すぐにリカバーしても)、ブリーフシステムの推論による強い不安は継続するかもしれません。回復したIQによって未来のひとつの可能性(possible world)に恐怖を感じてしまうことで。
すると、心が落ち着かない状態が続きます。表情がこわばり、やがては「胸が苦しい」など身体的症状も出現するでしょう。そもそも心と体は同じものなのです。
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そのような時もこうセルフトークしてみましょう。「絶対大丈夫!」。
そうして落ち着きを取り戻したなら、その不安が「感じてもいい不安」なのか、それとも「感じる必要のない不安」なのか考えてみましょう。
「感じてもいい不安」とは、「老い」や「病気」「死」に対する不安のこと。
生きている限り自分ではどうすることもできないことが必ず起こります。そんな時に生じる不安をしっかり受け止め向き合うからこそ、人は思考を深め自らの人生の意味を見いだすことができます。それはスピリチュアルペインの克服です。
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実際のところ、ほとんどの不安は「感じる必要のない不安」です。
その理由は「知識不足により未来をしっかり推論できない」からか、あるいは「(推論できても)対処が思い描けない」から。前者は問題の発見(ケースサイド)に、後者は解決の仕方(プランサイド)に課題があるといえます。
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その2つをさらに抽象度を上げて考察すると、ほとんどが「ブリーフシステム(BS)が誤っている」という理由に行き着きます。「誤っている」とは、「BSが他人のモノサシや社会の価値観で作られている(しかも過去)」という意味であり、「本当の“私”ではない」ということです。
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では、どうすれば「本当の“私”」になり、不安を克服することができるのでしょうか?
どうやったらシンの自由を手に入れることができるでしょうか?
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…そう、答えは「ゴール設定」。
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コーチングを学び実践すると、あなたはゴールを自由自在に設定することができるようになります。そして、ゴールに向かいながら「不安」をコントロールすることができるようになります。
だから、絶対大丈夫!
…しかしながら、ゴールを設定すると、すぐに次の壁(課題)があらわれます。
次回、その詳細と対策をお話しします。
(F-219につづく)
苫米地式コーチング認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
-追記-
今回のサブタイトル「絶対大丈夫!」は、最近のお気に入りフレーズw
先日20年ぶりに日本一に輝いた東京ヤクルトスワローズの高津臣吾監督が、ペナントレース終盤の勝負所で選手に贈った言葉です。
じつは、私は高校1年の途中から大学時代にかけてスワローズを応援していました。高津監督は「お荷物球団」から「常勝軍団」に変わった頃の絶対的抑えピッチャーでした。
「再生工場」と評されるように選手をどんどん覚醒させていった当時の野村克也監督から得た記憶は、今も私のブリーフの重要な部分を構成しているはずです。
その記憶は、師である苫米地博士の情報場とつながった縁のひとつでもあります。
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